ブロッコリー社が経営するキャラクター・グッズ専門店「ゲーマーズ」の広報誌「フロム・ゲーマーズ」から産まれた人気キャラクター「デ・ジ・キャラット」を初映画化。『冬の角川アニメ超豪華4本立』で上映される1本。原作&キャラクター原案:コゲどんぼ。監督:桜井弘明。キャラクターデザイン&総作画監督:山川吉樹。脚本:池田眞美子&桜井弘明。音楽:増田俊郎。アニメーション制作:マッドハウス。英語題は『Di Gi Charat THE Movie』。2001年、日本映画(製作:角川書店&ブロッコリーほか)。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間20分。2001年12月22日より全国東急&東映洋画系にて公開。チェーン・マスターは渋谷東急3。配給:東映。興行収入成績:2億8000万円(『冬の角川アニメ超豪華4本立』としての成績)。
2001年の日本、秋葉原から物語は始まる。デ・ジ・キャラット星から女優を目指して地球にやって来た宇宙人「でじこ」こと「デ・ジ・キャラット」(声:真田アサミ)と彼女の妹分である「ぷちこ」こと「プチ・キャラット」(声:沢城みゆき)、そして、「ラ・ビ・アン・ローズ」こと「うさだヒカル(本名)」(声:氷上恭子)は、秋葉原にあるキャラクター・ショップ「ゲーマーズ」の看板娘。今日も彼女たちを目当てにやって来る武(声:内藤玲)と喜美(声:森訓久)、木村拓郎(声:置鮎龍太郎)、そして、皆川拓郎(声:南央美)ら常連客で、お店は繁盛していた。そんなある日、「でじこ」は突然、里帰りしたいと店長(声:一条和矢)に告げる。店長の許可を得た「でじこ」は、お供のゲマ(声:亀井芳子)や「ぷちこ」を連れてUFOで飛び去っていった。その時のアクシデントで一緒にデ・ジ・キャラット星に行くことになってしまったラ・ビ・アン・ローズ。だが、大気圏外に飛び出した彼女たちの前にスペースシャトルをレンタルしてきたアメリカのヲタク・ロドやん(声:西村ちなみ)が立ちふさがった。ワープしてロドやんを撒いた「でじこ」たちは、途中、美味しそうな「かしわもち」を食べようと茶屋のある惑星に降り立つ。しかし、それは「でじこ」を付け狙うブラックゲマゲマ団の元帥リク=ハイゼンベルク(声:鳥海浩輔)の罠だった。何とかリク元帥の罠を逃れた「でじこ」たちだったが、ブラックゲマゲマ団のカイ=シュヴァイツァー(声:鈴木千尋)の艦隊に取り囲まれてしまう。「でじこ」大ピンチ!!このピンチに現れたのが暴れん坊(声:上田祐司)だった。暴れん坊の活躍で難を逃れた「でじこ」たちは、ブラックゲマゲマ団のクウ=エアハルト(声:サエキトモ)の自滅により、無事、デ・ジ・キャラット星にたどり着く。デ・ジ・キャラット星のお姫様である「でじこ」はデ・ジ・キャラットパパ(声:プロレスラーの藤田和之)とデ・ジ・キャラットママ(声:日高のり子)との感動の再会を果たすべく王宮に向った。だが、宮殿内は荒らされ、両親の姿は無い。そして、主無き城内に残されていたのは1枚の手紙。どうやら、ブラックゲマゲマ団のドンにしてアナローグ星の王女ピョコラ=アナローグ3世(声:林原めぐみ)が「でじこ」の両親を連れ去ってしまったらしい……。
桜井監督によるアニメ映画『アキハバラ電脳組 2011年の夏休み』(1999年度レイノス映画賞邦画アニメ賞受賞作)の出来が素晴らしかったので、本作にも期待していた。……が、残念ながら、その期待は見事に裏切られてしまったようである。個人的に桜井監督の持ち味である「妙に気の抜けた演出」に好感を持っていたのだが、それは「バリバリに気合の入った演出」があってこそ初めて光ってくるモノ。全編「妙に気の抜けた演出」では「手ヌキ」としか思えない。ガッカリだ。
また、脚本やギャグが「ゆるゆる」なのにも参った。正直言って、観客をバカにしているとしか思えない。いや、「どうせ『デ・ジ・キャラット』のファンしか観に来ないんだからテキトーに作っとけば充分」といった、ある種の「甘え」さえ感じられ、残念な気持ちで一杯だった。オープニングで主要キャラクターの紹介をしていたのはファンではない「いちげんさん」にも映画を楽しんでもらおうという気持ちからだとは思うが、肝心の中身がコレでは楽しめない。
映像的にも、もっと「映画ならでは」と言うべき「見せ方」や「技術」を駆使して欲しかった。わざわざ劇場の大スクリーンで観るような作品じゃない。ビデオで鑑賞すれば充分だろう。
●おすすめ対象
「でじこ」ファンなら納得……かな?
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●一言で言えば……
ファンなら、この出来でも許すんだろうねぇ……。