週刊少年サンデー創刊40周年を記念して作られたアニメ映画。1999年の夏に全国8ヶ所で行われた「おかげサマー!日本全国サンデー祭り!!」にて上映後、都内劇場でも公開された。原作:曽田正人「め組の大吾」(小学館・少年サンデーコミックス刊)。監督:西澤晋。脚本:稲荷昭彦。音楽:浜口史郎。1999年、日本映画(製作:小学館&サンライズ)。カラー・ビスタ。ステレオ。上映時間38分。2000年1月22日より新宿ピカデリー3にて土日モーニングショー公開。配給:東宝。
千国市めだかヶ浜出張所(モデルは横浜市消防局か?)、通称「め組」に配属された新任熱血消防官・朝比奈大吾(声:高木渉)は、ビル火災現場で命令に背き、独自の判断で要救助者を助けてしまう。結果として、大吾の採った行動は正しかったのだが、自宅謹慎を命じられてしまった。謹慎を解かれ、市民会館ホールの防火指導をしていた大吾は、ホールの大火災に巻き込まれてしまう……。
原作は、950万部以上の単行本販売部数を記録した同名コミック。しかも、日本初の本格的消防漫画として、1997年頃から消防官志望者を激増させる社会現象を巻き起こし、1998年には東京消防庁のポスターにも採用された。また、原作コミックの人気は韓国にまで飛火し、『リベラ・メ』というタイトルで実写映画化されている(まじ)。
さて、映画についてだが、マンガ版のエピソードを巧みに組み込んでおり、原作ファンには嬉しい出来となっていた。ちなみに、オープニングから東条マート出場までは、原作コミック第4巻の第1報[五階の待ち人]から第3報[許されざる者]まで。クライマックスから市民ホール出場までは、第8巻の第9報[届かない場所]から第9巻の第5報[壁の穴]までが元ネタになっている。「絶対に誰も、死なせやしねぇー!」という大吾の名ゼリフにピンと来た人も多いのでは?名ゼリフと言えば、五味俊介消防司令(声:屋良有作)が「言葉で言えりゃあ、苦労はないさ……」と語るシーンの元ネタは、第3巻の第9報[うわさの男]。大吾のライバルである甘粕が「やったぜ、朝比奈の大バカヤロー」と言うのは、第4巻の第4報[ブロークンハート]から。恩師・落合先生(声:井上喜久子)が大吾に「君……消防士、お辞めなさい」と告げるのは、第5巻の第3報[心配な英雄]だし、大吾が「クソー!消えろってんだー!」と叫ぶ場面は、第5巻の第4報[その一歩を待て!]だったりする。原作と本作を見比べるのも、また一興かも(笑)。
ところで、本作品は上映時間が短い(約40分)ため、原作のような人間ドラマは不可能だった。だが、後半のホール火災など映像にCGIを導入しており、迫力があって楽しめる。音楽は『ファイナル・ファンタジー8』の浜口史郎で、演奏はワルシャワ・フィルハーモニックオーケストラ。アニメーションの制作は『無限のリヴァイアス』や『機動戦士ガンダム』のサンライズが担当している。
●おすすめ対象
ファンは当然、観るべし。原作を読んでから観たほうが楽しさ倍増!?
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●一言で言えば……
アニメ版『バックドラフト』!?