■どつかれてアンダルシア(仮)
2001年2月22日 銀座ガスホール(現:廃館)

 スペインで『タイタニック』を超える大ヒットを飛ばした話題作。監督は『ペルディータ』、『ハイル・ミュタンテ!電撃XX作戦』のアレックス・デ・ラ・イグレシア。イグレシアと共同で脚本を書いたのがホルヘ・グエリカケチェヴァリア。1999年、スペイン映画。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間114分。
 1992年のスペインから物語は始まる。パトカーに追われながらTV局にやって来たコメディアンのニノ(サンティアゴ・セグラ)とブルーノ(エル・グラン・ワイオミング)。彼らがTV局を訪れた理由は、10年ぶりに再結成となった国民的お笑いユニット「ニノ&ブルーノ」による正月番組の収録をするためだ。だが、2人は収録中、お互いに銃で殺し合いを始めてしまう。2人を見出したマネージャーのフリアン(アレックス・アングロ)は、いつか起こるであろうと覚悟していた悲劇を前に立ちつくすばかりであった。時は遡って20年前、1972年のスペイン・アンダルシア。売れない歌手であったニノと借金取りに追われるブルーノはコンビを組み、コメディアンとしてデビュー。しかし、観客にはちっとも受けない。苦しまぎれにブルーノがニノを叩いたところ客に大受け。以来、ブルーノがニノを叩く芸風が確立し、2人はスペインの人気コメディアンとなった。超能力者ユリ・ゲラー(ユリ・ゲラーが本人役で出演)がスペインにやって来た年、ニノのファンだと名乗る女性ラウラ(カーラ・ヒガルデ)が2人の前に現れる。ニノがラウラに惚れているのを知りながら、ブルーノはラウラと一夜を共にした。それ以来、コンビの間に異様な雰囲気が漂い始める。
 2000年の東京ファンタスティック映画祭での上映前まで『どついてるねん(仮題)』というタイトルだったが、上映直前に上記の邦題となった。ちなみに「(仮)」までが正式名称だそうだ(謎)。
 さて、映画では、漫才コンビの愛憎を描きながら、背景としてフランコ将軍による独裁やクーデター未遂事件、バルセロナオリンピックなど激動のスペインを切り取っていく。昔の映像にニノやブルーノを日清カップヌードルのCMのようにCG合成させたのは興味深かった。
 面白い映画である。特にラストが秀逸。大爆笑の後、涙がこぼれてくる。不思議な感動を与えてくれる作品だ。ラストシーンは一見の価値有り。

●おすすめ対象
 映画を観て笑いたい人、泣きたい人にオススメ。

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●一言で言えば……
 性別を超えた恋愛映画!?


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