2日目(2000年11月4日)
寝坊!

 ロケ1日目がハードだったせいか、寝坊してしまった。30分の遅刻。アシスタントプロデューサーに連絡するが繋がらない。集合場所でアシスタントプロデューサーに会う。何とか間に合ったようだ。すみません。朝食のおにぎりを頂く。鳥のからあげか、ゆで卵がおかず。たくわんがおいしい。暖かいお茶をすするのも、また格別だ。今日の撮影はオープンカフェがメインだという。食後、オープンカフェへ移動。日のあたる場所で待機する。

今日は野際陽子デー!

 新興宗教教祖役で野際陽子さんがロケ参加。彼女の演技に感心していると、男性スタッフから声がかかる。出番だ。私にふられた役はオープンカフェから立ち去る男性。野際さんの背景なので写らないが今日の仕事はこれだけなので一所懸命にやる。背後で野際さんが「ぱんげあー!」と叫んでいる。通りがかった人達が足を止めた。興味津々という感じで覗き込む。スタッフは、その度、フレーム(映画の画面)内に見物人が入らないよう交通整理を行う。お疲れ様です。

新宿サメ、ピーンチ!

 野際さんが本番に入る直前、小学生集団が現われた。血の気が失せるスタッフ。小学生はカン高い声を上げ興奮している。「サインくれー」「テレビー?テレビなの?」と無邪気にはしゃぎまわる。スタッフは静かにするようお願いしてまわるが、子供たちは聞いていない。そのうち、鮫の像を見つけた子供たちは、新宿サメに向かって突撃!新宿サメ、大ピーンチ!慌てて後を追うスタッフ。間一髪、新宿サメは破壊を免れた。

監督発見!

 風が出てきたので水のステージの回廊部分に移動すると、モニターの前に陣取っている人が見えた。彼こそ、この映画の監督である堤幸彦だった。なるほど、カメラの傍に監督の姿が無いと思っていたら、ここで映像をチェックしていたのか。テレビ用モニターの上下に黒いビニールテープを貼ってビスタサイズを再現したモニターを見ながら、監督はマイクで指示を出す。マイクを通った指示は表のスピーカーから私たちに届いていたのだ。
 監督の傍には野際さんからの差し入れが置いてあった。バームクーヘンのようだ。しかし、エキストラの分はなかった。残念。

ロケ弁当!

 2日目の弁当は、マツタケ弁当と深川メシ弁当だった。本当はマツタケ弁当が欲しかったが、トライアル(エキストラ派遣会社)の方に持っていかれたので深川メシ弁当となる。ちょっと、がっかり。食後、スタッフが血糊の準備をしているのに遭遇。別の所では、スーツケースから拳銃を取り出していた。まさか、オープンカフェで銃撃戦!?これは、アクション映画だったのか?

大銃撃戦!!

 段取りで、ついに銃撃戦の全貌が明らかになった。ヤクザ4人と野際さんが、撃ち合うのだ。段取り段階なので、発砲音も俳優が叫ぶ。「チェストー!」、「しぇからしかー!」、「ばん!ばん!」。かなりの迫力だ。でも、なんで野際さんが?
 疑問を残しつつ、フレーム内に入るので回廊へと移動。銃声が横浜に響き渡るのを聞きながら、どんな映画になるのかワクワクし始めた。

新名所、新宿サメ!

 撮影用のセットとして設置されていた鮫の像こと「新宿サメ」。2日目には、記念撮影をする見物人が現われるようになった。なかでも、七五三帰りと思われる振袖を来た少女が「あのイルカさんの所で撮るー!」と言っていたことが印象に残っている。
 夕方5時を過ぎ、暗くなってきたので今日の撮影は終了。交通費を受け取って帰途につく。その時、助監督から服装を変えてくるよう指示を受けた。

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