忌野清志郎が率いるバンド「ラフィータフィー」によるライブ・ツアーを追ったドキュメンタリー映画。監督は本作品が劇場用映画デビュー作となる杉山太郎。撮影は斎藤幸一&小山哲&杉山太郎。ナレーションを三浦友和が担当している。2001年、日本映画(製作:レジェンド・ピクチャーズ&ベイビィズ)。カラー・ビスタ。ステレオ。上映時間93分。2001年3月10日よりシネセゾン渋谷&テアトル池袋にて公開。配給:アースライズ。
2000年、5月。忌野清志郎(ヴォーカル&ギター)、藤井裕(ベース)、俳優として有名な武田真治(サキソホン)、上原“ユカリ”裕(ドラム&パーカッション)、外国人であるジョニー・フィンガーズ(キーボード)ら5人で構成される「ラフィータフィー」は「マジカデ・ミル・スター・ツアー2000」と題して日本全国15か所のライブハウスを回る旅に出るが……。
この映画を観るまで、私は忌野清志郎の歌を1曲しか知らなかった。その曲は、確か清水建設のCMソングで「昼間のーパパはーちょっと違うー♪……」というような内容の歌だ。だが、このノー天気な歌が忌野清志郎の全てでは無く、ほんの一面に過ぎないことは映画の中で熱唱される様々な曲によって徐々に明らかになっていく。「ロック調君が代」で茫然とした私の脳ミソに「警察を皮肉る歌」で痛烈な一撃を加えた清志郎は、MCで「俺の夢は世界から戦争が無くなることだ!」と断言し、私を大いに戸惑わせた。そして、彼から「夢をもってるかい?」と問いかけられた時、不覚にも私の胸はチクリと痛んだ。その時、紛れもなく私は1人の中年男性を「うらやましい」気持ちで見つめていた。
さて、映画を観ることによって彼の歌の数々が楽しめるのだが、1コーラスだけだったりして少し物足りない点が残念。それから、清志郎の歌は歌詞が素晴らしいので字幕で歌詞を表示して欲しかった。
しかし、清志郎がコンビニで買い物をしていたりと、ステージ上では観られない一面も窺い知ることが出来て興味深い。ラストで『ニュース23』のキャスター筑紫哲也がチラッと登場していたことに、ちょっとビックリした(苦笑)。
●おすすめ対象
自分の「夢」を忘れがちな人々にオススメ♪
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●一言で言えば……
実話版『スティル・クレイジー』!?