■ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
2001年12月1日 中野ZERO大ホール
2001年12月2日 東商ホール(二重橋)

 監督:金子修介(『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』『クロスファイア』など)。脚本:長谷川圭一&横谷昌宏(『溺れる魚』など)&金子修介。音楽:大谷幸。特殊技術:神谷誠。VFXスーパーバイザー:松本肇。英語題は『GODZILLA,MOTHRA,KING GHIDORAH:THE GIANT MONSTER’S GENERAL OFFENSIVE(GMK)』。2001年、日本映画(製作:東宝映画)。カラー・シネスコ。ドルビー・デジタル。上映時間105分。2001年12月15日より全国東宝邦画系にて公開。チェーン・マスターは日劇東宝。配給:東宝。興行収入成績:27億1000万円(『劇場版・とっとこハム太郎/ハムハムランド大冒険』と併映)。
 50年前にゴジラの来襲を受けた架空の日本が舞台。アメリカの原子力潜水艦が日本近海で沈没した。防衛海軍の広瀬裕大佐(渡辺裕之)は潜水調査艇「さつま」で現場海域に潜る。そこで彼が見たものは大破した原潜と巨大な生物の背ビレだった。「ゴジラは生きていた」というニュースは防衛省の幹部たちを震撼させる。その後、ゴジラは孫の手島に上陸。トイレにいた男(温水洋一)が最後に見たものは眼前に迫る巨大なゴジラの足であった。孫の手島を壊滅状態にしたゴジラは再び姿を消す。唯一、難を逃れた生存者(篠原ともえ)は「ゴジラ」の恐怖からパニック状態に陥っていた。防衛軍の懸命な捜索にも関わらず、ゴジラの行方は依然不明のままである。この結果に政府はゴジラ探索の中止を決定。50年前のゴジラ被害で両親を亡くしていた防衛海軍准将である立花泰三(宇崎竜童)はゴジラの脅威を訴え続けるが、平和ボケした防衛陸軍の将校たち(手塚昌明&川北紘一)からも失笑を買うハメになる。その頃、オカルト番組専門チャンネル「デジタルQ」の取材で妙高山に来ていた立花の娘・由里(新山千春)は、村長(上田耕一)にインタビューをしていた。そこで謎の老人である伊佐山嘉利(天本英世)を見かけた由里たちは、奇妙な地震を感じる。そして、その晩、妙高山の近くで、暴走族(木下ほうか)たちが地震によるトンネル崩落で生き埋めになった。この2つの地震に言い知れぬ繋がりがあると思った由里は、制作局長・門倉春樹(佐野史郎)に取材続行を願う。スタッフの丸尾淳(仁科貴)とサイエンスライター武田光秋(小林正寛)の協力を得た由里は、武田から「護国聖獣伝説」なる民間伝承を知らされた。それは、妙高山、池田湖、そして、富士の樹海に、それぞれ「バラゴン」、「モスラ」、「ギドラ」という「護国聖獣」が眠っているというものだった。ある日、由里がTVを点けると池田湖で繭化した大学生の遺体が発見されたというニュースが流れる。妙な胸騒ぎを覚えた由里たちは「護国聖獣伝説」にある富士の樹海へと向かった。山梨県警本栖署の警察官(松尾貴史)から祠を破壊していたという老人を紹介された由里は、その老人が妙高山で見かけた伊佐山であったことに驚く。伊佐山が破壊した祠に由里たちが向かったのと入れ違いに本栖署に飛び込んできたのは自殺志願のサラリーマン(蛍雪次郎)。彼は氷穴で金色の怪獣を見たと訴えるが、誰も本気にはしなかった。だが、その時、長野気象台が驚くべき観測データを発表する。それは妙高山で起こった地震の震源が移動しているというものだった。そして、その動く「震源」は本栖署の目の前で姿を現す。動く「震源」の正体は赤い怪獣バラゴン(太田理愛)であった。防衛軍中将の三雲勝将(大和田伸也)は、ゴジラ警戒に割いていた軍を急遽、バラゴンのもとに差し向ける。しかし、その直後、静岡県焼津港にゴジラ(吉田瑞穂)が出現。漁から帰るところだった漁師たち(中村嘉葎雄&加瀬亮)が、その最初の犠牲者となる。そして、ゴジラは放射能火炎を焼津の街に放った。場面は変わって焼津市の郊外にある小学校の教室。女性教諭(かとうかずこ)が児童を避難させようとしている。その時、猛烈な光が教室を包み、物凄い爆発音が聞こえてきた。女性教諭が窓の外を観ると、焼津市の中心部から立ちのぼる巨大なキノコ雲が見えた。それは教科書に載っている「原爆投下」の写真に良く似ていた。ゴジラは東京に向かって進攻を始める。この時、情報管理部少佐の小早川時彦(葛山信吾)は、バラゴンがゴジラの進路を阻むように移動していることに気付いた。ゴジラとバラゴンが交錯する予想地点は箱根。情報管理部大佐の江森久美(南果歩)は、箱根の避難状況を聞いて驚愕する。なんと、箱根には避難警報が出ていなかったのだ。戦いの舞台は箱根に移動する。ロープウェイのカップル(翁華栄&佐伯日菜子)は、目の前をバラゴンが通り過ぎて行ったことに驚愕。やがて、バラゴンに気付いた観光客の一人(近藤芳正)がバラゴンを背景に恋人(奥貫薫)の写真を撮ろうとした。だが、恋人の様子がおかしい。振り返ると、そこにはゴジラの姿が……。観光地である箱根で惨劇が起こった。巨大生物同士の格闘に多くの人々が巻き込まれてしまったのだ。しかも、「護国聖獣」であるバラゴンの力ではゴジラの暴走を止めることは出来なかった。ボロボロになりながらも懸命に戦うバラゴン。だが、ゴジラの放射能火炎によって箱根に悲痛な断末魔の叫びが響き渡る結果になった……。バラゴンの死に呼応するかのように、モスラが、そして「千年龍王」キングギドラ(大橋明)が目を覚ました。美少女姉妹(前田愛&前田亜季)に見守られてモスラは東京へと飛翔する。この状況を受けて政府は、閣議で防衛軍の防衛出動を決定。官房長官(津川雅彦)によってマスコミに発表された。書記官・日野垣真人(村井国男)は三雲中将を要撃司令官に任命する。これを受けて、三雲中将は通信兵の舞梨(管野美寿紀)に航空機部隊の投入を指示した。……が、まったく歯が立たない。逆に放射能火炎によりパイロット(村田雄浩)たちが命を落としていった。同じ頃、この戦いをカメラに収めようとしていた由里は箱根の自転車店店主(高橋昌也)から自転車を買ってゴジラを追いかけていた。ゴジラは確実に首都である東京へ近づきつつある。この事を知った立花は、艦隊司令官に志願。軍艦「あいづ」の艦長である崎田(中原丈雄)と副官である宮下(布川敏和)の歓迎を受ける。一方、横浜では最終防衛ラインの構築が着々と進められていた。中華街では軍人たちに声援を贈る中国人移民(チューヤン)の姿も見られる。そして、防衛軍守備隊隊長(角田信朗)の視線は、まだ見ぬ敵を見据えるかのように遙か遠くに向けられていた……。
 私は、この映画で3度も泣いてしまった(号泣)。1度目は、箱根でバラゴンとゴジラが死闘を繰り広げた時だ。大きさが2倍もあるゴジラに健気にも立ち向かうバラゴンは、身長差を補うために高台からのダイビングアタックを繰り返す。だが、ゴジラの敵ではなかった。引きずり回され、叩きつけられ、ボロボロに傷つけられるバラゴンの姿を、私は正視できなかった(涙)。ゴジラの猛攻を受け、もはや高台に登る力さえ無くなったバラゴン。しかし、まだヨロヨロと高台によじ登ろうとする(泣)。このような状態のバラゴンをゴジラは足蹴にし、さらに放射能火炎で嬲り殺しにしたのだっ(愕然)!!これには拙者、漢(おとこ)泣きでござる〜(号泣)!!2度目に泣いたのは、モスラとキングギドラが共闘する場面。傷つき倒れたキングギドラに対して、ゴジラの容赦無い放射能火炎が降り注がんとする時、モスラが自ら盾となってギドラを守るシーンに、またまた爆涙(号泣)!!しかも、ゴジラの放射能火炎で傷ついたのにも関わらず、モスラは防衛軍をも守るためにゴジラに「特攻」を敢行(号泣)!!だが、モスラの「特攻」を予想していたゴジラは逆にモスラを爆死させ、返す刀で防衛軍をも壊滅させたのだ(ビックリ!)。この時のゴジラほど私の背筋をゾッとさせるものは無かった(まじ)。閑話休題。3度目に泣いたシーンは、立花准将が「特攻」覚悟でゴジラに挑んでいく場面。ここで、いつもは頑固な立花が初めて娘の「わがまま」を聞き入れてあげるのだ。これは死を覚悟した父が最後に娘に贈った最大限の優しさだった……(号泣)。もう、涙でスクリーンがぼやけて見えません(号泣)!!
 ……取り乱してしまった(すまぬ)。さて、怪獣映画の見所と言えば、「特撮」である。今作では樋口真嗣特技監督(『さくや 妖怪伝』など)の下で助監督を務めていた神谷誠が担当。ミニチュアに着ぐるみ怪獣という「伝統」は守りつつも、CGI(コンピュータで作り出した映像)の怪獣も要所で登場している。しかし、特筆すべきは「デジタル合成」技術の進歩だろう。特に、本栖署前の地面が盛り上がるシーンは、とてもミニチュアと実写のデジタル合成には見えなかった(本当に地面が盛り上がったのかと思ったほどだ)。必見である(まじ)。
 大変素晴らしい作品で言うこと無しなのだが、一つだけ問題点がある。それは『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』というタイトルだ。なぜ「バラゴン」の名前だけが無いのだぁ〜(激怒)!?これでは、電話会社であるKDDとDDIとIDOが合併して出来た「KDDI」における「IDO」と同じではないかぁ〜(分かりづらい例えでスマン)!?ところで、冒頭のシーンのセリフには思わず「ニヤリ」としてしまった(笑)。どんなセリフかは劇場で確認して欲しいので、ここでは明かさない。また、入場者特典の「ゴジハムくん」人形は、一見、ゴジラがハム太郎を食べているように見えてカワイイ(苦笑)。これを貰うためだけに劇場に行く価値もあるだろう。とにかく、松下怜之佑(まつした れいのすけ)オススメの一本でござる!!是非、映画館の大スクリーンでご覧あれ!!

●おすすめ対象
 子供は爆睡、お父さんは大喜び(失笑)。

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●一言で言えば……
 ファースト『ゴジラ』を超える傑作!!


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