■GOJOE//五条霊戦記
2000年10月26日 浦安ポケットシネマ(現:廃館)

 『爆裂都市 BURST CITY』『逆噴射家族』の石井聰互監督作品。プロデューサー:仙頭武則。2000年、日本映画(製作:サンセント・シネマ・ワークス&WOWOW)。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間137分。2000年10月7日より全国東宝邦画系にて公開。チェーン・マスターは日劇東宝(現:日劇2)。配給:東宝。
 平安末期の日本、源氏との争いに勝った平家が権勢を誇る平安の都が舞台。だが、平家の武者たちを付け狙う源義経(浅野忠信)が五條大橋に現れるに至って、都は不穏な空気に包まれ始める。密教僧・朱雀法眼(國村隼)は、平忠則(岸部一徳)に義経の命運が変わることを告げた。勝機だと思った忠則は平家の軍勢を率いて五條大橋に陣を構える。しかし、義経とその部下である芥子丸(細山田隆人)、剛人(成田浬)の3人に軍は全滅させられてしまった。同じ頃、不動明王から「鬼を退治しろ」との啓示を受けた弁慶(隆大介)は、妖刀・鬼切丸を持ち出し、五條大橋に向かう。だが、彼の前に、かつて、盗賊団の棟梁の座をかけて争った湛塊(船木誠勝)が立ちふさがった。義経たちの住処を知るため、五條大橋で死体から刀を集めている刀鍛冶・鉄吉(永瀬正敏)と行動を共にすることになった弁慶は、義経が隠れているとされる魔の森に入る。一方、源氏再興を考えていた義経の心には、ある変化が起きていた。義経の家臣である少進坊(鄭義信)は、神仏に唾する義経の行動に戸惑いを隠せない。ついに、高僧たちまで手にかけ始めた義経は、弁慶の恩師である阿闍梨(勅使川原三郎)まで殺害。弁慶は五條大橋で義経と対決するが……。
 朝霧役の粟田麗以外、女の人が出てこない漢(おとこ)映画。マッチョ好き(隆大介&船木誠勝)、美少年好き(細山田隆人)、オジさま好き(國村隼&岸部一徳)と世の女性の趣味をマルチにサポート(苦笑)。もちろん、浅野忠信や永瀬正敏もイケる!!
 ところで、私はなぜか焼身自殺した聖(光石研)の姿に涙してしまった(号泣)。行き詰まる世界を救うのに、もはや焼身自殺して仏にすがるしかないという所まで彼を追い詰めたものは、一体何だったのだろう。私には、聖の気持ちが分かるような気がする……。
 殺陣シーンは迫力があるし、セットも俳優陣も豪華。脚本も良い(と思う)のに、なぜ、この作品はヒットしなかったのだろう?好き嫌いが分かれる映画だが、私は好きだな。「弁慶と義経」の話を知らない人は前もって調べておくことをオススメする。

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