■GO
2001年9月17日 東映本社・第一試写室(銀座)

 第123回直木賞を受賞した金城一紀の同名原作を映画化。脚本:宮藤官九郎。監督:行定勲。主題歌:The Kaleidoscope「幸せのありか−theme of GO−」。2001年、日本=韓国合作(製作:東映&テレビ東京&STAR MAX&TOKYO FM&東映ビデオ)。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間122分。2001年10月20日から全国東映邦画系にて公開。また、同時期に韓国でも公開される。チェーン・マスターは丸の内東映。配給:東映。興行収入成績:5億円。
 現代の日本、東京が舞台。在日朝鮮人である杉原(窪塚洋介)は、民族学校(日本の中学校にあたる学校)に在学中、地下鉄で度胸試しをし、タワケ先輩(山本太郎)や不良のウォンス(新井浩文)から一目置かれていた。そんな彼が国籍を北朝鮮から韓国に変える。杉原の父である秀吉(山崎努)が「ハワイ旅行をするのに朝鮮籍だと何かと不便」と言うからだ。杉原の父から国籍変更の理由を聞いた大使館員(ミョン・ケナム)は戸惑いを隠せない。国籍を韓国に変えた杉原は日本の高校に進学した。民族学校時代の担任である金先生(塩見三省)や友人から「裏切り者」呼ばわりされるが、民族学校一の秀才ジョンイル(細山田隆人)だけは杉原を理解し、親友であり続ける。そんな杉原とジョンイルがよく溜まり場に使っていたのは、杉原の母である道子(大竹しのぶ)が勤めている焼き肉屋であった。2人の目当ては焼き肉屋の看板娘ナオミ(キム・ミン)。しかし、日本の高校に進学した杉原の前途は多難だった。ヤクザの息子である加藤(村田充)に因縁を付けられ、返り討ちしたのを皮切りに次々と杉原に挑戦者が殺到。杉原はケンカに明け暮れることになった。そんなある日、友人となった加藤の誕生パーティーで出会った美少女である桜井(柴咲コウ)と杉原は付き合い始める。2人は徐々に愛を深め合うが、杉原が在日韓国人だと知るや、桜井は冷たくなってしまった……。道で出会ったお巡りさん(萩原聖人)に励まされる杉原。だが、今度は叔父が死んだという報せが届く。弟が死んだことで気落ちする父親に対して杉原は心ない言葉を浴びせた。それを聞いたタクシー運転手(大杉漣)が父親の代わりに激怒して……。
 「在日」をテーマにした作品には『青chong』という佳作があるが、こちらも負けず劣らず良い出来。特にオープニングの地下鉄での度胸試し「スーパー・グレート・チキン・レース」のシーンが大迫力!!当初、実際の線路を使用して撮影したかったそうだが、関東圏の鉄道会社はどこも安全性を理由に「NO」。しかし、映画ロケ誘致委員会「神戸フィルムオフィス」が神戸市市営地下鉄での撮影をセッティング!見事、映画史に残るような大迫力シーンが完成したのだった(感動)!
 また、杉原による見事な飛び蹴り(笑)や父親の手加減しない鉄拳制裁などアクションシーンも激しいものばかり。不良24人抜きシーンや女子高生のパンチラ場面が、かつての東映不良高校生映画シリーズを思い出させて何とも懐かしい(失笑)。それと「広い世界を見るのだ」に代表される杉原の「〜のだ」という言葉遣いに天才バカボンのパパを見た(苦笑)!これでいいのだ(爆笑)!
 さて、私はこの作品を観ながら、最初、男友達と観たいなぁと思った。次に、彼女と観たら楽しいだろうなぁと考えた。そして、両親にも観せたいなぁと感じた。あと、私の弟だったら、どんな感想を持つだろうかと想像した。最後には誰でもいいから劇場に連れ込みたくなった(笑)。ストレートに「イイ」と言える映画。松下怜之佑のオススメ作でござる!

●おすすめ対象
 「在日」に嫌悪感を持っている人にこそ観てもらいたい。

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●一言で言えば……
 在日版『ロミオとジュリエット』!?


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