■グレーマンズ・ジャーニィー
2001年12月6日 千代田放送会館(永田町)

 監督&脚本:アミル・シャハブ・ラザヴィアン。出演:レザ・シェイクアーマドカムセ&アリ・シャサワン&アーマド・ビグデリほか。原題は『JOURNEY OF THE GRAY MEN』。2001年、イラン=日本合作(製作:NHK&NHKエンタープライズ21ほか)。カラー・ビスタ。ステレオ。上映時間110分。2001年12月16日から23日まで東京国際フォーラム・ホールDにて開催される「第4回NHKアジア・フィルム・フェスティバル」で上映予定。配給:NHKプロモーション&アップリンク。
 現代のイランが舞台。映画の冒頭、アミル・シャハブ・ラザヴィアン監督が出てきて「この作品は自分の父親から聞いた『思い出話』を映画化したものである」と告げる。場面は替わって、スクリーンは3人の老旅人形劇団を映し出した。そのうちの1人が他の仲間の迷惑を顧みず移動中の車内でタバコを吸いまくる。仲間たちは「身体に毒だよ」と諌めるが、愛煙家の多くが、そうであるように傍若無人な振る舞いは止まらなかった。やがて、困り果てた仲間の1人が監督に助けを求める。すると、運転台の背後からアミル・シャハブ・ラザヴィアン監督が出てきて「タバコを止めなさい」と注意し始めた……。
 ちょっと変わっている作品である。「再現ドラマ」と言っておきながら、突然、監督が出てきたりして「ドキュメンタリー映画」の要素もあるのだ。例えば、サッカーのサポーター(フーリガン?)たちと3老人がトラブルを起こすシーンがある。やがて乱闘が始まるのだが、この時、画面の端から助監督と思われる男性がトコトコと出てきて「監督!ケンカです!」と叫ぶや、スタッフ総出で間に割って入るのだ(笑)。
 また、3老人の内の1人の父親の墓に、彼らがお参りに行く場面では、自分史を自費出版して売り歩いている老人に出会う。すると、その老人が突然「映画に出してくれ」と言い始めるのだ。3老人が戸惑っていると、監督が画面に登場し「脚本に、そんなシーンは無いんだけどなァ……」とか言いながら、スタッフと相談し始める。そして、その老人をチョイ役でゲスト出演させたりするのだ。……だが、この話は、それで終わらない。なんと、この自費出版老人、監督の父親だったのだ!!……ヤラセかよ〜(ぉぃぉぃ)!?要するに「再現ドラマ」を標榜する「ドキュメンタリー映画」に見せかけておいて、その実は「普通の映画」だったというワケだ(だまされた〜)。
 だが、込み入った演出を施した割には、テンポが遅く、退屈な映画だった(苦笑)。つまり、同時上映された『ザ・ロード』に引き続き、私は、またも苦行を強いられたというわけ(涙)。もっと、ムダなシーンをカットして、展開を早くすれば、観られる映画になったと思う。しかし、仮に、そうしたとしても、2度も観たいとは思わないだろう(苦笑)。その程度の作品である(爆死)。

●おすすめ対象
 金とヒマが有り余っているのなら観てもいいかも……?

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●一言で言えば……
 退屈な『電波少年』!?


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