拙者が大好きな香港映画『妖獣都市/香港魔界篇』のプロデューサーであるビル・コンが製作に参加しているアクション大作。2001年度米国アカデミー賞外国語映画賞他4部門獲得作品。原作:ワン・ドウルーの「クラウチング・タイガー、ヒドゥン・ドラゴン」。脚色:ジェームズ・シェイマス&ワン・ホエリン&ツァイ・クォジュン。アクション監督:ユエン・ウ−ピン。監督:アン・リー。原題『臥虎藏龍』。英語題『CROUCHING TIGER,HIDDEN DRAGON』。2000年、中国(香港&中華人民共和国)=アメリカ合作。カラー・シネスコ。ドルビー・デジタル。上映時間120分。2000年11月3日より全国松竹・東急洋画系にて公開。チェーン・マスターは渋谷東急。2001年2月24日より凱旋再公開。配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント。
清朝時代の中国大陸が舞台。女性剣士ユー・シューリン(ミシェル・ヨー)は、その腕を買われ交易隊の用心棒として雇われていた。その日、シューリンの世話をするユー夫人(ハイ・イェン)から、剣の達人として名の知れ渡ったリー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)が訪ねてきたと知らされる。剣聖ムーバイの用向きは師匠の仇ジェイド・フォックスを探すことを諦め、引退するというものだった。驚くシューリンにムーバイは自分の剣グリーン・デスティニーを北京にいるティエ氏(ラン・シャン)に献上して欲しいと頼む。ムーバイの頼みを聞き入れたシューリンはグリーン・デスティニーを携え、交易隊と共に北京入りした。ティエ氏から歓迎を受けたシューリンは、そこで満州人であるユィ長官(リー・ファーツォン)の娘イェン(チャン・ツィイー)と出会う。親の決めた結婚を間近に控えたイェンと意気投合したシューリンは義姉妹の誓いを交わすことになった。しかし、イェンの家庭教師(チェン・ペイペイ)は、その事に不快感を表す。そんな夜、何者かがティエ邸に侵入し、グリーン・デスティニーを盗み出した。賊はユィ長官邸に逃げ込んだため、ヘタに手が出せない。仕方なく、長官邸を監視するシューリンだったが、彼女の他にも長官邸を窺う者たちがいた。ジェイド・フォックスを追う西域の特別捜査官ツァイ(ワン・ターモン)とツァイの娘メイ(リーリー)、そして、イェンの元恋人で盗賊の頭ロー(チャン・チェン)である……。
香港映画の魅力とは、ズバリ、肉体アクションのスピード感にある。高校時代に『妖獣都市/香港魔界篇』を劇場で観て以来、香港映画にハマっている私だが、この作品で久し振りに心から満足できる「香港アクション」を堪能することができた(余談だが、私がこれほどまでに褒め讃える「香港アクション」の源流は日本の「日活アクション」にあるらしい。世界を席巻しつつある「香港アクション」の原点が日本のアクション映画にあると思うと何とも不思議な感じがする)。
だが、いくらアクション場面が興味深いモノだからと言って、簡単に米国アカデミー賞を取れるわけではない。驚くかもしれないが、この作品の中で男同士が対決するシーンは皆無だ。「男VS女」もしくは「女VS女」という対決から読み取れるものは、愛だったり、嫉妬だったり、男女差別に対する怒りだったりする。要するに、この作品においてアクション・シーンは単なる娯楽としてだけではなく、登場人物たちの心情表現としても機能しているのだ。
さて、今、中国大陸において支配的地位を占めるのは漢人(漢民族)だが、かつては満州人がその地位にあった(その前はモンゴル人が漢人を支配していた)。満州人は元々、現在、中華人民共和国が「中国東北部」と呼ぶ場所に住んでいた民族で、第2次世界大戦中には、そこに満州国という独立国家を持っていた。それを戦後、勝手に侵略して未だに満州人の独立を認めない中国共産党(漢人)には困ったものである。さらに、漢人はチベット人やウイグル人を大量虐殺し、日本に対しては有りもしない「南京大虐殺」をデッチ上げて金をむしり取ろうとしているのだから始末におえない。そんな中国共産党の支配圏に組み込まれた香港映画界が、その独自性を失わないことを切に望む。
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香港アクション映画ファンなら是非!!
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ハリウッド映画にはマネのできないアクション!必見!