■白蛇伝
2002年10月4日 東京国立近代美術館フィルムセンター・小ホール(京橋)

 製作:大川博。企画:高橋秀行&赤川孝一&山本早苗。原案:上原信。原作:中国民謡『白蛇伝』。脚本&演出:藪下泰司。美術:岡部一彦&橋本潔。音楽:木下忠司。原画:大工原章&森康二。編集:宮本信太郎。音響効果:吉武富士夫。風俗考証:杉村勇造。声の出演:森繁久彌&宮城まり子。1958年、日本映画(製作:東映動画)。カラー・スタンダード。モノラル(WESTREX)。上映時間78分。1958年10月22日に封切り。配給:東映。
 登場キャラクターは以下の通りである。白蛇の精である白娘。許仙。魚の精である少青。法海和尚。パンダ。ミミー。
 第9回ベルリン市民文化賞。ベニス児童映画祭グランプリ。メキシコ名誉大賞。文部省選定。第9回ブルーリボン特別賞。第12回毎日映画コンクール特別賞。第13回文部大臣芸術祭奨励賞。1958年度NHK映画(ベストテン別格)。芸術祭団体奨励賞。北海道映画鑑賞会賞。優秀映画鑑賞会推薦。東京都教育委員会選定。日本PTA全国協議会特選。青少年映画審議会推薦。機関紙映画クラブ推薦。主婦連合会推薦。東京都地域婦人団体連盟推薦。東京都映画愛好会連合推薦。
 1956年に東宝で製作された実写作品『白夫人の妖恋』と同様の主題を、アニメーションで描いた日本初の長編作品である(要するにリメイク)。日本初の長編アニメ映画というだけあって、当時の日本には劇場用の長編アニメーションを作るシステムがなかったそうだ。そこで制作者たちは、他国(特にディズニー)のアニメを研究。アニメーターを養成したり、アニメ用撮影機材を開発したり、東映東京撮影所内にアニメスタジオを建設したり、ヨソのアニメ会社(日動映画)を吸収合併するなどをして、2年ほどで完成させたと聞く。ちなみに、スタジオジブリの宮崎駿監督は、本作のヒロインに恋して、アニメ業界を志したと公言していた。閑話休題。「ライブアクション」という手法がとられ、人物の動きをトレースしてアニメ化するため、松島トモ子や水木襄、そして、当時、東映に入社したばかりの佐久間良子らが起用されているそうだ。
 ……まあ、最新の日本アニメと比較するべきではないだろう。当時の東映社長である大川博氏の先見の明により、多額の投資だった『白蛇伝』は成功を収めた。そして、この成功は、後に日本を世界に名立たるアニメーション大国へと導いたのである。大川社長のお陰で東映アニメーションがあり、ジブリ作品があり、『スラムダンク』や『ドラゴンボール』、『セーラームーン』などを楽しむことができたと言っても過言ではなかろう。大川社長に感謝!!

●おすすめ対象
 宮崎駿が恋した女性(?)を観たい方は是非!!

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●一言で言えば……
 大川社長!!貴方は偉かった!!


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