■羊のうた
2001年11月1日 Bunkamuraオーチャードホール(渋谷)

 第14回東京国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。原作は冬目景による同名コミック(旧:スコラ刊。現:ソニー・マガジンズ刊)。脚本:渡辺麻実&花堂純次。監督:花堂純次。人形制作:我童。英語題『The Lament of A Lamb』。2001年、日本映画(製作:グルーヴコーポレーション&ユニオン映画/製作協力:ネクスト・プロデュース)。カラー・ビスタ。ステレオ。上映時間109分。2002年4月6日より新宿トーアほか全国順次公開。配給:グルーヴコーポレーション。
 2001年の長野県が舞台。高校生の高城一砂(小栗旬)は、生きている実感を掴めぬまま、ただ毎日を無為に過ごしているような気がしていた。幼い頃、母である百子(高橋かおり)を亡くし、病弱な姉である千砂(星野悠月)の看病に忙しい父の志砂(利重剛)によって、親戚の家に預けられていた一砂。養父である江田新(田中健)と養母である夏子(永島暎子)との関係は良好だったが、一砂は実の父に「捨てられた」という事実にこだわり続けている。そんな彼にとって、同級生の少女である八重樫葉(美波)の存在は特別だった。だが、一砂の葉に対する気持ちは「食欲」に近い。一砂は葉を見る度、彼女の血を飲みたくてたまらなくなるのだ。毎日、そんな衝動と戦って来た一砂だったが、ついに、葉に襲いかかってしまう。その場は未遂に終わったが、一砂は自分が恐ろしくなり、雨の中、彷徨い続けた。やがて、気を失った一砂を、医師である水無瀬(鈴木一真)が発見。一砂を姉である高城千砂(加藤夏希)が住む高城の家に連れて行くが……。
 久し振りに上映中「早く終われ〜」と念じてしまった作品(苦笑)。後ろの席ではイビキかいて寝ている人もいた。私も寝たかったよ(怒)。アクビをかみ殺して何とか最後まで観た。そんな自分を褒めてやりたい(涙)。さて、この作品、『天国から来た男たち』と同様、個人資金を集めて映画制作の支援をする「cine m@ney.com」支援作品だという。こんな作品のために資金を援助した個人スポンサーの方々、御愁傷様(号泣)。
 映画についてだが、せっかく、我童に作ってもらった人形が物語に生かされていない。加藤夏希の着物姿がヘン(失笑)。しかも、メイクは安っぽいキャバクラ嬢レベル(苦笑)……等々。問題点を一つ一つ挙げていったらきりがない有り様。第一、肝心な脚本がオソマツな内容(泣)。八重樫役の美波が、自分の役を掴めなかったと語っていたが、あの脚本では掴みようが無いのも仕方あるまい(ちなみに、原作ファンは美波の起用を甚だ不満に思っているらしい)。それをカバーするべく、撮影が頑張るわけでもないし、音も単なるステレオという状態。よく、500本を超えるコンペ部門応募作の中から選ばれたものである(ビックリ)。養父母を演じた田中健さんと永島暎子さんが頑張っていたのが唯一の救いだった。
 まあ、一応、作りは丁寧なので実力はあるのだろう。しかし、作っている連中だけが喜んでいるレベル。要するに、プロの作品とは思えない出来なのだ。観客を楽しませようという気持ちのない人間に映画を作って欲しくない。スポンサーの皆さん、花堂純次監督に猛省を促すため、二度と映画を作らせないで下さい。お願いします。

●おすすめ対象
 出演俳優のファンなら納得……かな?

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●一言で言えば……
 時間のムダでした……(激怒)。


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