■地獄門
2002年10月15日 東京国立近代美術館フィルムセンター・小ホール(京橋)

 原作:菊池寛『袈裟の良人』。脚本&監督:衣笠貞之助。技術監督:碧川道夫。助監督:三隅研次。色彩指導:和田三造。撮影:杉山公平。美術:伊藤憙朔。音楽:芥川也寸志。1953年、日本映画(製作:大映京都撮影所)。カラー(イーストマン)・スタンダード。モノラル。上映時間88分。1953年10月31日に封切り。配給:大映(現:角川ヘラルド映画)。
 出演者は以下の通りである。清盛に反旗を翻す藤原信頼(清水将夫)。上西門院の身代わりを募る平康忠(香川良介)。上西門院の身代わりになる袈裟(京マチ子)。袈裟を警護する盛遠(長谷川一夫)。盛遠の兄である盛忠(沢村国太郎)。盛忠を訪ねてくる陸奥の六郎(坂東好太郎)。盛遠の下男である加喜助(殿山泰司)。地獄門の下で盛遠が会う若狭の小源太(田崎潤)。平清盛(千田是也)。清盛の息子である重盛(黒川弥太郎)。袈裟の叔母である佐和(毛利菊枝)。袈裟の夫である渡辺渡(山形勲)。袈裟の下女である刀根(南美江)。弥中太(石黒達也)。政仲(植村謙二郎)。三郎介(清水元)。真野(荒木道子)。家貞(荒木忍)。乙阿弥(水野浩)。定房(南部彰三)。真澄(近衛敏明)。
 ほんの10年弱前に世界を相手に戦争をして負けた国が作ったとは思えないほど、立派な作品であった。色合いの良さは「本当に1950年代の映画なの?」と思ってしまうほどである。イーストマン万歳(まじ)!!ただ、物語は退屈の一言であった。しかし、歴史的史料価値のある作品として、映画ファンなら鑑賞しておきたいところである。
 さて、「地獄門」とは元来、法性寺の山門のことであるが、保元の乱の折、戦に敗れた源為義以下の首が、そこで晒されて以来、「地獄門」と呼ばれるようになったそうだ。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。米国アカデミー賞外国語映画賞&色彩賞(和田三造)受賞。

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●一言で言えば……
 敗戦の色?ニッポンの色!?


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