■地雷を踏んだらサヨウナラ
2000年10月9日 キネカ大森

 『GOJOE//五条霊戦記』公開記念特集「石井・永瀬・浅野スペシャル THREE MEN IN FILMS 映画に生きる男たち」で鑑賞。原作:一ノ瀬泰造。監督&脚本:五十嵐匠。脚本:丸内敏治。1999年、日本映画(製作:日活&チーム・オクヤマ)。カラー・ビスタ。DTSステレオ。上映時間111分。1999年12月4日より銀座シネ・ラ・セット(有楽町)ほか全国順次公開。配給:シネカノン。
 1972年4月、カンボジアから映画は始まる。フリーの戦場カメラマンである一ノ瀬泰造(浅野忠信)はロン・ノル政権とクメール・ルージュとの内戦の様子をカメラに収め、それを通信社に売って生活していた。アメリカ人戦場カメラマンであるティム(ロバート・スレイター)とスクープを目指して銃弾の中を駆け回るが、一ノ瀬の評価は上がらない。そこで、クメール・ルージュの本拠地となっているアンコールワットに乗り込み、スクープをモノにしようと考えた。しかし、今までアンコールワットに行って帰ってきたカメラマンはいない。一ノ瀬は、姉(羽田美智子)の結婚式のために一時帰国するが、父(川津祐介)の手に銃痕の残る壊れたカメラを残し、式の前に姿を消した……。
 上記以外の出演者は以下の通り。チェット・セン・クロイ(トゥン・ダラチャーヤ)。マダム・ロック(ペン・ファン)。上官兵士(チャオ・チャンナリー)。レ・ファン(ボウ・ソンヒョン)。一ノ瀬紀子(三輝みきこ)。一ノ瀬久美子(山田咲耶)。タクシー運転手(名取幸政)。チャンナ(ピニョ・ジャネソンブーン)。ソッタ(オ・パス・ジャネソンブーン)。新聞社特派員(矢島健一)。一ノ瀬信子(市毛良枝)。
 さて、チーム・オクヤマ作品である。監督は五十嵐匠。『御法度 GOHATTO』で衆道の剣士を演じた浅野忠信が、実在の人物に挑戦している。しかも、一ノ瀬泰造さんが行方不明になった1973年11月22日は、浅野忠信が生まれた年月日でもあるそうだ。何とも浅からぬ因縁を感じるのは私だけではないだろう。
 ちなみに、映画の主な舞台となるのはカンボジアやベトナム。普段、あまり知る機会のない両国の習俗を垣間見ることができ、とても興味深い。例えば、ベトナムでは結婚相手以外の異性と一緒に写真を撮ってはいけないそうだ。また、『地雷を踏んだらサヨウナラ』というタイトルは映画の内容がイメージし易くて良かったと思う。だが、子供が地雷によって酷たらしく殺されていく場面は涙無しには観られなかった。

●おすすめ対象
 当時、既に生まれていた人も、まだ生まれていなかった人にもオススメ。

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●一言で言えば……
 邦画なのに字幕が多い戦争映画(苦笑)。


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