オープニング2日間の観客動員数韓国歴代第1位という記録を叩き出したハード・ゴア・スリラー。ゴアとは「血糊」のこと。ちなみに、邦題の「カル」とは韓国語で「刃物」の意。原題『TELL ME SOMETHING』。原案:ク・ボナン。監督&脚本:チャン・ユニョン。脚本:コン・スチャン&イン・ウナ&シム・ヘウォン&キム・ウンジョン。1999年、韓国映画(製作:KooアンドCフィルム/製作協力:国民技術金融&シネマサービス)。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間118分。2000年11月4日より全国松竹・東急洋画系(現:松竹・東急系)にて公開。チェーン・マスターは渋谷東急3(現:閉館)。配給:クロックワークス。提供:角川書店。宣伝:ドラゴンキッカー。制作費:22億ウォン(約2億2000万円)。R−15指定。
1999年の韓国が舞台。母親の高額の入院費を賄賂でまかなったという疑惑をかけられたチョ刑事(ハン・ソッキュ)は、同僚のオ刑事(チャン・ハンソン)と共にバラバラ殺人事件の担当にされる。犠牲者は3人の男性。ク検死官(アン・ソッカン)によると犯人は解剖学の素養があるそうだ。犠牲者全員に関係する人間としてチェ・スヨン(シム・ウナ)という女性が捜査線上に浮かぶ。彼女の専攻は解剖学だったので、任意で事情聴取をしてみるが、スヨンは自分のことを何も語ろうとしなかった。そこで、チョはスヨンの家の電話を盗聴する。それによって、新たに捜査線上に浮かび上がってきたのは、医学生でありスヨンの親友であるオ・スンミン(ヨム・ジョンア)と、スヨンと同じく解剖学を専攻するギヨン(ユ・ジュンサン)だった。特に、ギヨンは、スヨンに対して、ストーカー行為を繰り返しており、真犯人と目される。しかし、証拠不十分のため放免となった。その矢先、スヨンが何者かによって、襲われる……。
宣伝文句に「『シュリ』を超える大ヒット!」とあるが、期待するとガッカリするかも(冷汗)。そうかと言って、決してつまらないわけではない。『シュリ』は「別格」の出来だから、あれと比べるなという意味だ。
映像的には申し分無い。照明の使い方が巧いせいか、画面が安っぽくないのが良かった。バラバラ死体も吐き気をもよおすほど良くできている(一部、日本の劇団飛行船美術工房が担当)。では、何が問題かと言うと、5人もの人間が担当している脚本と日本語訳(字幕)だ。まず、脚本だが、連続バラバラ殺人事件の捜査本部が、いくら非公開とは言え、使われなくなった体育館を使用するのがヘン(失笑)。いつもは人気のない場所に人が出入りするようになれば、そのほうが余計目立つと思うのだが。また、スヨンを保護するのにチョ刑事の自宅に連れて行き、拳銃の使い方を教えるのは、いくら何でも荒唐無稽過ぎるのでは(苦笑)!?これでいいのか韓国警察(失笑)!?
字幕に関しては、担当した根本理恵の国語力が低いのか、日本語になっていないところが多かった。例えば、現場保全をしている警察官が、刑事に対して、敬礼をする時の挨拶が「忠誠!」と直訳されていたが、「お疲れ様です!」とか、「ご苦労様です!」と意訳しても良かったと思う。
●おすすめ対象
『アナザヘヴン』の様な血糊べったり映画好きにオススメ。中学生は観られません。
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●一言で言えば……
韓国版『CURE(キュア)』(脚本が不親切なところまでソックリ)!?