■サベイランス〈監視〉
2001年11月22日 新宿シネマ・カリテ(現:新宿武蔵野館)

 監督:ピーター・ホーウィット。脚本:ハワード・フランクリン。原題は『ANTI TRUST』。2001年、アメリカ映画(製作:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー・ピクチャーズ&ハイド・パーク・エンタテインメント&インダストリー・エンタテインメント)。カラー・シネスコ。SDDS&DTS&ドルビー・デジタル。上映時間108分。2001年11月17日より新宿シネマ・カリテ(現:新宿武蔵野館)にて公開。配給:20世紀フォックス映画。
 現代のアメリカ、シリコンバレーが舞台。マイロ・ホフマン(ライアン・フィリップ)はソフトウェア業界で成功することを夢見る若者である。彼は自宅のガレージを事務所にして、ラリー・バンクス(タイ・ラニアン)やブライアン・ビセル(ネイト・ダシュク)、そして、親友のテディ・チン(イー・ジェー・ツァオ)とコンピュータ事業を始めようとしていた。そこへ、この業界のトップ企業「ナーブ」の社長ゲーリー・ウインストン(ティム・ロビンス)から連絡が入る。それは、マイロとテディを破格の待遇で「ナーブ」に迎え入れるという誘いであった。成功者になりたかったマイロはゲーリーの誘いを受ける。だが、常日頃「ナーブ」社のやり方に異を唱えていたテディは、ゲーリーからのオファーを蹴った。親友テディとは別の道を歩き出したマイロは、同棲生活を送る画家アリス・ポウルソン(クレア・フォラーニ)と共に「ナーブ」が用意した家に移り住むことになる。その引っ越しの最中、司法省の役人ライル・バートン(リチャード・ラウンドトゥリー)がマイロのもとへやって来た。巨大になりすぎた「ナーブ」を解体するべく動いていた司法省は、「ナーブ」に入社するマイロを司法省のスパイにしようと考えていたのである。バートンの誘いを断ったマイロは、入社するやいなや、ゲーリーの「お気に入り」として、デジー(ザフ・ハジー)やスティンキー(ジョナソン・ヤング)など、「ナーブ」社のトップ・プログラマーたちが開発している次世代通信用OS「シナプス」のメイン・スタッフとして迎え入れられた。警備主任のボブ・シュロット(ダグラス・マクフェラン)からIDカードを受け取ったマイロは、レドモンド(タイラー・ラバイン)に広大な社内を案内される。その途中、「シナプス」のインターフェース開発スタッフであるリサ・カリグハン(レイチェル・リー・クック)を見かけたマイロ。レドモンドから「男嫌い」だと聞かされたが、何となく気になるイイ女だ。ある日、ゲーリーのオフィスに呼び出されたマイロは、部下フィル・グライムズ(ネッド・ベラミー)とランディ(スコット・ベリス)を叱り飛ばすゲーリーを見て戸惑うが……。
 よく、ビル・ゲイツ(マイクロソフト会長)に訴えられなかったものだ(苦笑)。誰がどう観ても「マイクロソフト」がモデルの作品。ティム・ロスの「ビル・ゲイツ」コスプレが意外とハマっている(爆笑)。ちなみに、邦題の「サベイランス(SURVEILLANCE)」とは英語で「監視」という意味。
 さて、マイクロソフトのライバル企業「サン・マイクロシステムズ」が全面協力しているだけあって「マイクロソフト」に対する悪意に満ちた作品となっている。……しかし、かなり真実に近い感じがした(苦笑)。なぜなら「ビル・ゲイツなら、このくらいやっていて当然」というのが私の正直な感想だからだ(ヤバイって)。要するに「マイクロソフト」は、それだけのパワーを持っている会社なのである。事実、「マイクロソフト」を「帝国」、「ビル・ゲイツ」を「カイザー(皇帝)」と呼ぶ人がいるほどだ(まじ)。
 映画についてだが、マニアックな人はもちろん、そうでない人も楽しめる良質のエンターティメント作品に仕上がっていて好感が持てる。だが、元警官の警備主任ボブ・シュロットが、なぜソフトウェア業界のことを毛嫌いしているのか、また、どうして毛嫌いする業界のトップ企業に就職したのか、そして、彼が警察をやめた理由は何だったのかということについて何の描写もなかった点が気になった。私の個人的な見解だが、彼はFBIのアンダー・カバー・コップ(潜入捜査官)だったのではなかろうか?そう考えると全ての辻褄が合うのだが……。

●おすすめ対象
 アンチ・マイクロソフト・ファン必見!!

●関連商品

●一言で言えば……
 映画『マイクロソフト帝国崩壊の日』(冷汗)!?


トップメニューに戻る