ティム・ハーリヒ&アダム・サンドラー&スティーヴン・ブリルの共同脚本をスティーヴン・ブリル監督が映画化。100億円の巨費を投じたコメディ大作。原題『LITTLE NICKY』。2000年、アメリカ映画。カラー・ビスタ。SDDS&DTS&ドルビー・デジタル。上映時間93分。2001年5月26日より全国東宝洋画系にて公開。チェーン・マスターは日劇プラザ(現:日劇3)。配給:ギャガ=ヒューマックス共同配給。
1999年のアメリカが舞台。のぞきを趣味とする男(ジョン・ロビッツ)が死んで送り込まれたのは、なんと地獄!?そこでは引退を間近に控えた魔王パパサタン(ハーヴェイ・カイテル)が、NFLのスター選手ダン・マリーノ(ダン・マリーノ/本人役で出演)の相談にのったり、ヒトラーにお仕置きをする毎日を送っていた。パパサタンには、長男のエイドリアン(リス・エヴァンス)と次男のカシアス(タイニー・リスター)、そして、天使であるママ(リース・ウィザースプーン)との間に産まれた心優しい三男ニッキー(アダム・サンドラー)という3人の息子たちがいる。しかし、3人とも、まだ魔王の器ではないと判断したパパサタンは、引退を延期した。あてが外れたエイドリアンとカシアスは地獄を脱獄!!地獄の入口は氷で閉ざされ、人間の魂が入って来れなくなってしまった。困ったことに人間の魂が無いとパパサタンは身体を保つことが出来ずに消滅してしまう。2人を引き止められなかった門番(ケヴィン・ニーロン)は、パパサタンによって頭にオッパイを生やされてしまった。地獄の創始者であるパパサタンの父ルシファー(ロドニー・デンジャーフィールド)や、側近の悪魔ジミー(ブラック・クラーク)から、地獄を元通りにするには2人の兄を連れ戻すことであると告げられたニッキーは、人間界へと向かう。人間界でニッキーを待っていたのは、人の言葉を話すブルドッグのビーフィ(声:ロバート・スミゲル)だった。ビーフィに案内され、ホモの俳優トッド(アレン・コヴァート)と共同生活をすることになったニッキー。兄を探すために街に出るが、その珍妙な行動から盲目の神父(クエンティン・タランティーノ)や、悪魔崇拝者のジョン(ジョナサン・ローグラン)とピーター(ピーター・ダンテ)から、悪魔だと見破られてしまう。しかも、昼寝中に兄たちを封印するビンを盗品売り(ジョン・ウイザースプーン)に盗まれてしまう始末。そんなニッキーを見かねてビンを取り戻してくれたデザイン学校に通う女生徒ヴァレリー(パトリシア・アークエット)に一目惚れするが、兄エイドリアンによって邪魔されてしまう。ニッキーが自分たちを封印しようとしていることに気付いたカシアスとエイドリアンは、バスケットボールのレフリー(ダナ・カーヴィ)の身体に乗り移ったり、警察署長(マイケル・マッキーン)の身体に乗り移ったりして人間を堕落させ、逆にニッキー追い詰めていった。チュブス(カール・ウエザーズ)や、ザ・タウニー(ロブ・シュナイダー)、ゲイの乳首男(クリント・ハワード)、ヘビメタ界のカリスマであるオジー・オズボーン(オジー・オズボーン/本人役で出演)、ビル・ウォルトン(ビル・ウォルトン)などが入り乱れ、事態は、ますます混乱の度を極めていく……(失笑)。
「洋モノのコメディは、日本人にはイマイチ受けない」のジンクス通り、日本人には意味不明のネタが多過ぎる展開に閉口。第一、「100億円の制作費を投じた」という割には、全体的に小ネタが多く迫力不足の感は否めない。特に、ラストバトルのセコさは、群を抜いている(苦笑)。20億円以上というアダム・サンドラーの出演料を始め、数多くの大物俳優&人物を起用したため、本当に制作に回ったお金は微々たるものだったのではなかろうか?確かに有名俳優の起用は、映画の興行において不可欠の要素だが、あまりに度が過ぎるのも如何なものだろう。いつか、ハリウッド映画自身の首を絞めることになるのではないかと危惧している。
まあ、ほのぼのとした天国と地獄の描写は興味深かったし、音楽も悪くない。登場人物も好印象なのに、なぜか今一つノレないのが残念。もっと身体を張ったネタや、しょーもない大ネタがあったら、私たち日本人も楽しめたと思う。例えば、なぜか鉄骨を担いだおじさん(失笑)が道の真ん中で何度も振り返ったり、お釈迦様とキリストとアラーの神がパパサタンと惑星を使ってビリヤードゲームをやるとか(もちろん、ポケットはブラックホールね)……。特に、身体を張ったネタはチャップリンを観ても判るように万国共通の笑いだしネ(クエンティン・タランティーノが頑張ってたけど、まだまだ足りないナ……)。
何だか、ちょっとまとまり過ぎた感じがする。おバカ映画なのだから、もっとハメを外したほうが良かったのかも。それでも、文化の差は、いかんともしがたいか。やはり、コメディ映画だけは(も?)日本産に限ると言えよう。日本語吹替版があったら、良かったのに……。
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アメリカ通なら笑えるかも?
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●一言で言えば……
日米の笑いの壁は厚かった……。