■LOVE/JUICE
2001年10月16日 東京国立近代美術館フィルムセンター・小ホール(京橋)

 2001年ベルリン映画祭最優秀新人監督賞受賞(新藤風)。脚本&監督:新藤風。2000年、日本映画(製作:つんくタウンFILMS)。カラー・ビスタ。ステレオ。上映時間78分。2000年6月1日よりシネマ・下北沢(現:シネマアートン下北沢)でレイトショー公開。2001年3月17日より新宿東映パラス3(現:廃館)で再上映。配給:つんくタウンFILMS。
 現代の日本、東京が舞台。夜、若者たちが踊り狂うクラブから物語は始まる。レズビアンの千夏(藤村ちか)とバイセクシャルの今日子(奥野ミカ)は、このクラブの常連。アルコールにドラッグ、タバコと享楽的な日々を過ごしていた。千夏と今日子は赤い色の平屋に2人で住んでいる。千夏の趣味はカメラ。大好きな今日子を被写体に撮りまくる。そう。千夏は今日子が好き。友達としてではなく……。しかし、今日子が今のところ御執心なのは熱帯魚屋の坂本(西島秀俊)。今日子の関心が自分以外に向けられていることに苛立つ千夏は、家に訪ねてきた今日子の男友達(湯山ともを)を断り無しに追い返してしまう。そのことを知った今日子の千夏に対する態度は冷たくなるばかり。そんなある日、千夏はバイト先の店長(永澤俊矢)にレイプされる……。
 最初、私は2人のヒロインに嫌悪感を感じた。2人が同性愛指向だからというわけではない。2人の描き方が類型的だったからだ。特に、ワガママでうるさい今日子には閉口(怒)。ムカムカした。また、前半での2人の会話もウザイ(失礼)。いかにも取って付けたような感じである。
 だが、恋人にふられた千夏を今日子が慰める辺りから印象が変わってきた。やっと、演じている2人が、ヒロインのキャラクターを自分のモノにしたという感じがする。それからは、言葉にも重みが出てきて、共感できる部分も出てきた。しかし、出てくる俳優が、ことごとく、演技に関して素人同然なのには呆れるばかりである。唯一、バイト先の店長を演じた永澤俊矢が、さすが、ベテランという感じで好印象だった。
 ところで、意味も無くタバコをふかすシーンが多すぎる。現在では喫煙はダサイ行為。赤い平屋の家やチープながらセンスの良い小物など美術センスはイイ線いってるのに、喫煙シーンのため全部ぶち壊しだ(泣)。また、ラストシーンに関しては賛否両論あるが、私は良かったと思う。あのラストが無かったら、何の印象も残らない作品になってしまっただろう。

●おすすめ対象
 若い女性(20代前半)なら感情移入しやすいかも?

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●一言で言えば……
 チープな小津系作品?


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