■モンスターズ・インク
2002年2月17日 科学技術館・サイエンスホール(竹橋)/日本語字幕&NG集無し版
2003年2月11日 SKIPシティ・彩の国ビジュアルプラザ・映像ホール(川口)/日本語吹替&NG集有り版

 PIXAR(ピクサー)社(『トイ・ストーリー2』ほか)によるオリジナル3DCGアニメーション映画。『モンスターズ・インク』上映前に同じくピクサー社が制作したショート・フィルム『フォー・ザ・バーズ』が上映される。合計上映時間95分。2002年3月2日より全国松竹・東急洋画系にて拡大ロードショー。チェーン・マスターは丸の内ピカデリー2&渋谷東急(現:廃館)。配給:ブエナ・ビスタ・インターナショナル(ジャパン)。興行収入成績:93億7000万円。
 【フォー・ザ・バーズ】 原題『for the birds』。製作:カレン・デュフィルホ。製作総指揮:ジョン・ラセター。監督:ラルフ・エッグルストン。特技監督:ビル・ワイズ。アニメ監督:ジェームス・フォード・マープ。モデル制作:エベン・オストバイ。制作協力:ポール・シチョッキ。2000年、アメリカ映画(製作:ピクサー・アニメ・スタジオ)。カラー・ビスタ。モノラル。上映時間3分。
 電話線の上で繰り広げられるスズメ(?)とアホウドリ(?)の短編コメディ映画。何となく『電線音頭』を思い出すのは私だけだろう(古っ!)。「♪あっ、電線に、雀が3羽とまってた〜(笑)♪」……閑話休題(汗)。実は以前、アメリカ計算機学会(ACM)主催のCGイベント「SIGGRAPH(シーグラフ)2000」で上映されていたのを鑑賞していたのだが、改めて観て、良く出来た作品だと思った。特に注目すべきは羽毛の表現だろう。細かい羽根の「毛」を表現するために小さな「球」に「毛」の「テクスチャー(3DCGの表面に貼って質感を出すシールの様なモノだと思いねぇ)」を「マッピング(貼るってこと)」しているのだ。この羽根が1羽の鳥に約2800も使用されている。まさにマシン・パワーの勝利(苦笑)!?個人的には鳥たちの「ジェスチャー(動き)」だけで物語を表現した手腕を買いたい。字幕がないので映像に集中できるのも嬉しいところだ。BGV(バック・グラウンド・ヴィジュアル)としてエンドレスで流してみたい作品である。
 【モンスターズ・インク】 原題『MONSTERS,INC.』。原案&監督:ピート・ドクター。原案:ジル・カルトン&ジェフ・ピジョン&ラルフ・エッグルストン。共同監督:リー・アンクリッチ&デヴィッド・シルバーマン。脚本:アンドリュー・スタントン&ダニエル・ガーソン。ストーリー監修:ボブ・ピーターソン。音楽:ランディ・ニューマン。2001年、アメリカ映画(製作:ウォルト・ディズニー映画&ピクサー・アニメ・スタジオ)。カラー・ビスタ。SDDS&DTS&ドルビー・デジタルEX。上映時間92分。
 ……とある子供部屋から物語は始まる。ベッドで眠りに就こうとしている少年はクローゼットのドアが気になって仕方がない。すると、クローゼットのドアが開き、怪物が現れた。叫ぶ少年。それに驚いて叫ぶ怪物(苦笑)。突如、鳴り響くサイレン。電子音声が「シミュレーション終了!シミュレーション終了!」と告げる。ここはモンスターズ株式会社のシミュレーション室。新人モンスターに子供を怖がらせる技術をレクチャーする施設だ。教官モンスターは新人に今のシミュレーション結果の問題点を尋ねる。だが、新人は答えられない。仕方なく教官が答える。「クローゼットのドアを閉め忘れている」と。……モンスターズ株式会社の社長ヘンリー・J・ウォーターヌース(声:ジェームズ・コバーン)は、会社の業績悪化という重大な局面に立たされていた。子供たちが以前ほどモンスターを怖がらなくなっているためだ。モンスターズ株式会社のあるモンスターシティは子供の悲鳴をエネルギーにする街。そのエネルギーをモンスターズ株式会社が供給している。しかし、怪物を恐れない最近の子供たちのせいで、悲鳴エネルギーは慢性的な不足状態。そんな中、悲鳴ゲット量ナンバー1のサリーことジェームズ・P・サリバン(声:ジョン・グッドマン&石塚英彦/ホンジャマカ)の存在は大きかった。ニードルマン(声:ダニエル・ガーソン)や歯列矯正中のスミティ(声:ダニエル・ガーソン/兼役)など彼に憧れる社員も多い。さて、いつもの様に相棒マイク・ワゾウスキ(声:ビリー・クリスタル&田中裕二/爆笑問題)と子供の悲鳴採取に向かうサリー。マイクは、お局様ロズ(声:ボブ・ピーターソン)から受け取ったIDカードを機械に通す。すると、クローゼットのドアがサリーの前に運ばれてきた。ここを通って人間界に行き、子供を怖がらせて、悲鳴エネルギーを採取するのだ。着実にエネルギーを収集していくサリー。そんなサリーを忌ま忌ましく思っているモンスターがいた。悲鳴ゲット量ナンバー2のランドール・ボッグス(声:スティーブ・ブシェミ)である。ランドールは相棒ファンガス(声:フランク・オズ)をこき使いながら、何とかトップを得ようと苦心していた。その時、悲鳴採集デッキに警報が鳴り響く。「汚染発生!汚染発生!」と電子音声が警告を繰り返した。たちまち、子供検疫局〈CDA〉の職員が大挙して押し寄せてくる。悲鳴採取のため人間界に行っていたモンスターの1人が、人間界のモノを持ち帰ってきたからだ。あっと言う間にCDA職員に取り囲まれた彼は〈洗浄〉の名の下、ひどい目に遭わされる。悲鳴採集デッキの〈汚染〉により、サリーたちは仕事を中断せざるを得なかった。その日、マイクは恋人のセリア(声:ジェニファー・ティリー)と寿司屋でデートだと言う。そこでサリーはマイクに代わって彼の仕事を片付けるため悲鳴採取デッキに戻った。すると、終業時間だと言うのにクローゼットのドアが出ている。「誰か残業中かな?」と思ったサリーが中を覗くが、誰もいなかった。いぶかしく思いながらドアを閉めると、何やら背後に人の気配。恐る恐る振り返ると小さな女の子(声:メアリー・ギブス&井上愛理)が立っていた。しかも、サリーに触っているではないか!?絶叫するサリー。人間の子供に触れると死んでしまうと信じ込んでいたからだ。そこへ、永遠のナンバー2ことランドールが現れる。この状況を見られたらマズイ。そう考えたサリーは幼女をカバンに隠し、マイクのもとに向かう。だが、マイクとセリアが食事を楽しんでいた寿司屋で幼女はカバンから逃げ出してしまった。CDAが出動し、たちまち寿司屋は大パニック状態になる。何とか寿司屋から逃げおおせたサリーとマイク、そして、人間の幼女。サリーは幼女に「ブー」と名付け、彼女を元いた世界に帰そうするが……。
 とにかく泣けた(号泣)!!サリーがブーと別れる場面の切なさは、自分の娘が嫁に行く時の寂しさに似ているので、娘を持つ「お父さん」は漢〈おとこ〉泣き必至だろう(涙)。そして、相棒マイクの優しさに「漢同士の熱い友情」を感じて、またもや漢泣き(まじ)!!NG集無しバージョンのエンドロールだったので、「泣きの余韻」が楽しめたのも良かった(劇場公開版はエンドクレジットにNG集があるらしい。そのため「泣きの余韻」が楽しめるかどうか心配)。3DCGの技術も高く、特にサリーのフワフワとした毛の質感はスゴイ!!2002年度レイノス映画賞洋画アニメーション部門ノミネートは間違いないだろう。さあ、漢〈おとこ〉たちよ、劇場で泣け(苦笑)!!松下怜之佑〈まつした れいのすけ〉オススメの1本でござる♪

●おすすめ対象
 漢〈おとこ〉は黙ってモンスターズ・インク(失笑)。

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●一言で言えば……
 こういう映画が観たかったんだよ(嬉)!!


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