■弟切草
2001年1月30日 新宿コマ東宝

 2001年「角川冬のホラー」の内の1本。同時上映は『狗神』。原作は1992年に発売された任天堂のスーパーファミコン用同名ゲームソフト。ゲーム版の脚本を担当したのは長坂秀佳。監督:下山天。脚本:中島吾郎&仙頭武則。音楽:吉田朝子。技術協力:パナソニック・デジタル・ネットワークサーブ。2001年、日本映画(製作:角川書店&アスミック・エースエンタテインメント&東宝&IMAGICA&住友商事&日本出版販売/製作協力:サンセントシネマワークス)。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間85分。2001年1月27日より全国東宝邦画系にて公開。チェーン・マスターは日劇東宝(現:日劇2)。配給:東宝。興行収入成績:6億5000万円(2001年「角川冬のホラー」としての成績)。
 現代の日本が舞台。ゲームメーカーでグラフィッカーのアルバイトをしていた菊島奈美(奥菜恵)は、突然、実の父親が別に存在していたことを知らされる。しかも、死んだ彼から屋敷を相続することになった。その屋敷を見に行くため、かつて恋人だった同ゲームメーカー社長である松平公平(斉藤陽一郎)と共に人里離れた洋館へと向かう。洋館に飾られていた絵を見た公平は、奈美の実父が天才洋画家である階沢蒼一(minoru)であることを知った。階沢のアトリエを探しているうち、1枚の写真が2人の目に止まる。そこには双子の赤ちゃんが写っていた。写真の裏を見ると「奈美・直美 8カ月」とだけ記されている。初めて知る妹の存在に戸惑う奈美。そんな矢先、階沢のアトリエからミイラ化した子供の死体が見つかった。パニックを起こす奈美をなだめ、公平は会社の同僚である浮田真一(大倉考二)と小関透子(松尾れい子)に連絡を取るが……。
 同時上映された『狗神』(R−15指定)の煽りを受け、PG−12指定(小学生以下は保護者の同伴を要す)なのに、中学生以下の動員が見込めなくなった不幸な作品(涙)。撮影にフィルムを用いず、Panasonic製のDVCPROというデジタルビデオカメラを使用したのが大きな特徴である。だが、誇張された色使いや『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思わせる手持ちカメラのブレた映像(酔いそう)、PCゲーム『アローン・イン・ザ・ダーク』(カプコンの『バイオハザード』の元ネタとなった作品)を彷彿とさせる固定カメラ映像を組み合わせる手法は、正直言って目にしんどかった(苦笑)。2本立て上映なのだから、もっと目に優しい作品にして欲しい。
 さて、本作品の特報(予告編よりも早い時期に流される作品告知)などのキャッチコピーで「(弟切草の)花言葉は、復讐」とあった。これだけ聞くと、とても恐ろしい植物のように感じられるが、神経痛などに薬効が認められる役に立つ植物である。毛嫌いしないように(失笑)。
 ところで、原作となっているゲームでは、複数のエンディングが迎えられるという「マルチエンディング」性が高く評価されている。映画でもそれを再現するのは無理だろうと思っていたが、2通りのエンディングが用意されているので驚いた(苦笑)。個人的には最初のほうのエンディングが好き。また、THE YELLOW MONKEYによる主題歌『GIRLIE』も良い感じであった。

●おすすめ対象
 車酔いに強い人(失笑)。

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●一言で言えば……
 花言葉は、復讐。効能は、神経痛(苦笑)。


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