■タイタンA.E.
2000年7月25日 九段会館(九段下)/日本語字幕版
2000年7月26日 ヤマハホール(銀座)/日本語字幕版
2000年7月28日 東京国際フォーラム・ホールA(有楽町)/日本語字幕版

 原題『TITAN A.E.』。『アナスタシア』の20世紀FOXアニメーションが送り出す第2弾。3DCGと平面テジタルアニメの融合が面白い。製作&監督:ドン・ブルース&ゲイリー・ゴールドマン。脚本:ベン・エドランド&ジョン・オーガスト&ジョス・ウェドン。音楽:グレーム・レヴェル。2000年、アメリカ映画(製作:フォックス・アニメーション・スタジオ)。カラー・シネスコ。SDDS&DTS&ドルビー・デジタル。上映時間90分。2000年8月12日より全国東宝洋画系にて公開。チェーン・マスターは日比谷映画(現:廃館)。配給:20世紀フォックス映画。
 31世紀の地球から物語は始まる。突如、人類に対して牙をむいた宇宙人ドレッドによる攻撃で、地球は消滅。人類の多くは宇宙に脱出した。15年後、故郷を失った地球人は絶滅の道を辿りつつあった。ケール(声:マット・デイモン&平田広明)は15年前の地球脱出の折、科学者であった父(声:ロン・パールマン)から指輪を託されていた。ある日、コルソ(声:ビル・プルマン)と名乗る男がケールの前に現れる。彼はケールの父が完成させた宇宙船タイタンこそ地球再生の鍵を握っており、タイタンの隠し場所はその指輪に記されていると告げた。半信半疑のケールの前にドレッジの戦闘員が現れる。彼らはケールを生け捕りにし、タイタンの位置を知ろうとしていたのだ。コルソと逃げ出したケールは彼の宇宙船に救出される。コルソの船には操縦士のアキーマ(声:ドリュー・バリモア&赤間麻里子)、副長のプリード(声:ネイサン・レイン)、科学者のグーン(声:ジョン・レグイザモ)、戦闘員のスティス(声:ジャニーン・ガラファロ&小宮和枝)などが乗り込んでいた。彼らと一緒にタイタンを探す旅に出たケール。しかし、ドレッジの魔の手は、すぐそばまで迫っていた……。
 さて、『アナスタシア』が良かっただけに期待し過ぎたか(ガッカリ)。映像は面白いが、ストーリーは凡庸の一言。特に前半から中盤は退屈で眠かった。
 正直、有名俳優を声優に起用するくらいなら実写で撮ったほうが潔いと思うのは私だけだろうか?……あと、日本語字幕版を鑑賞したのだが、字幕が邪魔で映像に集中できなかった。所々、字幕が見難い場面もあり、しかも、戸田奈津子が訳しているのでミスが多い。今回もヒロインの名前「アキーマ」を「マキーマ」と間違えていた。また、生きている食べ物を「スシミ」と訳していたが、これも「サシミ」の間違いではなかろうか。刺身だとするとゴキブリのコック(声:ジム・ブリュアー)が「ケチャップをかけろだなんて、とんでもない!」と立腹するのも理解できるのだが……。まあ、これはオリジナルの脚本家のミスかもしれないが、そういうのを修正するのも高いギャラを貰っている字幕翻訳者の務めではなかろうか。『ミッション・トゥ・マーズ』のように字幕監修者を付ければ、こういったミスは避けられるはずだ。20世紀フォックス映画の反省を願う。これから観る人は日本語吹替版がオススメ。
 試写会場には子供の姿もあったが、退屈そうにしていた。内容が子供向けではないからかもしれない。お子さんを連れて行こうと考えているお父さんやお母さんは、一度内容を確かめてから子供たちに観せるべきかどうかを考えたほうが無難だろう。退屈している子供は動き回ったりして、周囲の人々に迷惑をかける心配があるからだ。

●おすすめ対象
 アニメーション技術の進歩に興味のある人。

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●一言で言えば……
 下敷きになっているのは『ノアの方舟』か!?


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