原作&総監督:富野由悠季。原作:矢立肇。キャラクター原案:安田朗。脚本:星山博之&千葉克彦&高山治朗&浅川美也&高橋哲子&太田愛&大河内一楼。メカニカルデザイン:大河原邦男(イーゲル&ゴッゾー&ボルジャーノンなど)&シド・ミード(∀ガンダム&フラット&ウォドム&スモーなど)。総作画監督:菱沼義仁。美術監督:池田繁美。編集:山森重之。音楽:菅野よう子。2001年、日本映画(企画&製作:サンライズ/製作協力:バンダイビジュアル)。カラー・スタンダード(劇場公開版はビスタ)。ドルビー・デジタル。上映時間128分。2002年2月9日より全国松竹洋画系で第1弾公開。チェーン・マスターは新宿ピカデリー。その後、2002年3月2日より全国松竹洋画系にて第2弾ロードショー。チェーン・マスターはヴァージンシネマズ南大沢。配給:松竹。
遙か遠い未来の地球が舞台。人型ロボット「フラット」で地球にやって来たキース・レジェ(声:福山潤)、フラン・ドール(声:渡辺久美子)、ロラン・セアック(声:朴路美)は月のスパイである。キースはパン屋の娘ベルレーヌ(声:高森奈緒)に気に入られてパン屋に、フランは新聞記者として潜入することに成功。ロランは水に溺れていたところをキエル・ハイム(声:高橋理恵子)とソシエ・ハイム(声:村田秋乃)姉妹に助けられ、そのままハイム家の運転手になった。数年後、ソシエと共に成人式に出席していたロランは、ノックスの街で戦いが始まったことを知る。「地球帰還作戦」のために投入された月の軍隊「ディアナ・カウンター」と地球の軍隊「ミリシャ」が武力衝突を起こしたのだ。この時、月の軍隊の降下に呼応するかのように成人式会場にあった巨大石像「ホワイトドール」の中から巨大ロボットが現れる。「ホワイトドール」の攻撃に驚いた月の軍人ポゥ・エイジ少尉(声:中西裕美子)は、思わず2足歩行兵器「ウォドム」で反撃。だが、この反撃でキエルとソシエの父ディラン・ハイム(声:長克己)が命を落としてしまった。父親を失ったソシエをハイム家の使用人サム(声:宇垣秀成)とジェシカ(声:秋元千賀子)は哀れむ。そして、メシェー(声:鬼頭典子)から「ミリシャ」に招かれたソシエは、「ディアナ・カウンター」への復讐を誓うのだった。一方、イングレッサ領主グエン・サード・ラインフォード(声:青羽剛)の下で難を逃れたキエルは、「ディアナ・カウンター」の来襲で精神に異常を来した母(声:北條文栄)を実家に帰し、月との和睦を図るグエンに協力する。しかし、講和会議の席上、地球側の長老イル(声:石波義人)が月側の代表アジ大佐(声:仲野裕)を暗殺。交渉は決裂した。グエンはシド(声:野島昭生)に命じて遠い過去である「黒歴史」時代の巨大ロボット発掘を急がせる一方、交渉の継続を図る。シドは助手ジョゼフ・ヨット(声:佐藤せつじ)と「カプル」を発掘。発掘された「カプル」は、メシェーの父でメカニックのラダラム(声:沢木郁也)が驚くほど保存状態が良かった。さて、月の女王ディアナ・ソレル(声:高橋理恵子/兼役)が地球に降下することを知ったグエンは、再度、講和の席を設ける。だが、ミリシャのイングレッサ方面司令官ミハエル・ゲルン大佐(声:金尾哲夫)やヤーニ軍曹(声:桐本琢也)が、月の軍隊と再度衝突。これを知ったディアナは両者の友好を深めることが先決と判断し、ダンスパーティーを企画する。このパーティーに女装して出席することになったロランは、ディアナ親衛隊隊長ハリー・オード大尉(声:稲田徹)と踊ることになった。和平の雰囲気が会場を包み始める。しかし、パーティーの最中、地球人に偽装した月側の刺客がディアナを暗殺しようと躍りかかった。地球との戦争を望まないディアナの方針にフィル・アッカマン大尉(声:小山剛志)を始め、月の軍人たちは不満を持っていたのだ。再び、対立を深めることになった地球と月。そんな矢先、月から送られてきた人物に、丸顔の女性士官アナン(声:椿真由美)は驚きを隠せなかった。月からやって来たのは冬眠刑に処せられていたはずの暴れん坊コレン・ナンダー軍曹(声:川津泰彦)。コレンのサポート役として一緒に送り込まれた出っ歯のブルーノ(声:田中一成)とアフロのヤコップ(声:宇垣秀成/兼役)共々、彼らはラルファ・ゼノア大尉(声:室園丈裕)の指揮下に置かれる。一方、グエンは自分の城をディアナに明け渡し、再度、和睦の道を探っていた。グエンの城に入ったディアナ。彼女の世話をするキエルはディアナと瓜二つである。これに気付いたディアナは戯れでキエルと入れ代わった。ディアナの側近であるミラン執政官(声:曽我部和恭)も、このことには気付かず、2人を公務に連れ出してしまう。さて、ノックスを失ったグエンは、ルジャーナ領主の娘リリ・ボルジャーノ(声:小林愛)の下へ身を寄せていた。ルジャーナ・ミリシャを率いるマリガン中佐(声:石丸博也)は、発掘された巨大ロボットを「ボルジャーノン」と名付け「スエサイド部隊」を組織。ギャバン・グーニー(声:大塚芳忠)を、その隊長に据え、「ディアナ・カウンター」に攻撃を仕掛けようとする。また、月から地球に「帰化」した人々の中には技術者ホレス(声:掛川裕彦)のように「ミリシャ」に協力する者や、レット隊の隊長キャンサー・カフカ(声:高乃麗)のように「ディアナ・カウンター」に協力する者もいた。そして、テテス・ハレ(声:冬馬由美)のようにディアナ暗殺を企てる者もいたのだ……。
1999年にフジテレビ系列で放映されたものを再編集した作品。それを前編『1地球光』と後編『2月光蝶』に分け「サイマル・ロードショー」という方式で公開する。「サイマル・ロードショー」とは『1地球光』と『2月光蝶』を日替わりで上映する方式のこと。『1地球光』は火・木・土曜日に、『2月光蝶』は月・水・金・日曜日に上映される。さて、映画についてだが、まず気になったのが編集の粗さ。特に、リール切り換え寸前時のセリフが尻切れトンボになるのは頂けなかった。
まあ、その弱点(?)を補って余りあるのが主人公ロランの女装だろう(爆笑)。しかも、グエン卿の活躍(笑)によって彼の女装姿が2度も観られるのだ(グエン様、ありがと〜♪)!!『風を見た少年』のアモンといい、ロランといい、私は女装をした美少年にメチャクチャ弱い(爆死)。やっぱり、今回も、ときめいてしまったのだ(人間失格ッス♪)。……あまりバカなことばかり書いていると人格を疑われそうなので(苦笑)、ちょっとは真面目なお話を。ロラン役の声優の名前を見て何か気が付かないだろうか?「朴路美」(本当は「路」の字に「王へん」が付くのだがフォントがないので……)。「ぱく ろみ」と読む。そう。彼女は外国人。「在日韓国人」なのだ。ロランの地球側でも月側でもない微妙な立場を演じるのに、日本人でも韓国人でもない彼女を起用したことは、もっと評価されても良いと思う。
また、昔は連邦軍VSジオン軍のように「冷戦的対立構造」だったガンダムも「南北対立構造」に変化していて時代の流れを感じた。えっ?「南北対立」が分からないって?簡単に言えば「貧乏国と富裕国の対立」ってことよ。もっと分かりやすく例えるなら「ミリシャ」は「ラディン&タリバン」、「ディアナ・カウンター」は「アメリカ」って感じかねぇ〜(苦笑)?
《追記》上記問題点(リール切り替え寸前時のセリフが尻切れトンボになること)は劇場公開版では改善されている。だが、劇場公開版はビスタサイズにトリミングされているため、登場人物の顔などが一部切れてしまう場面もあった。まあ、気になる人は気になるというレベルの問題だが……。
●おすすめ対象
ガンダム・ファン以外には辛いだろ〜、これは(怒)。
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●一言で言えば……
ついにシリーズ完結!?(あ、まだ『2月光蝶』が残ってたか)