はみだしっ子たちの朗読会5
 かんたんレポート
■日時:2004年 6月30日(水) ■場所:高円寺 無力無善寺 ■料金:1000円+1ドリンクオーダー


■一部 みんなの時間(出演順)

無善法師 お店のマスターです
マツモトサトル 怪談マイクロフォン
フーゲツのJUN&トモ 池袋イーストゲートポエトリーパーク
クロラ はみだしっ子たちの朗読会準レギュラー
つとむ つとむのニコニコホームページ
吹雪 この日はたいへんだったね
リサ-開演後お父さんがお客としてお店にご来場。家族を目の前に朗読っていいなーと思った。
木棚 賞なし・コネなし・やる気なしで作家を気取る100の実験
小夜 吹き溜まる、自転車の道で
カメオナオヨシ 以前、僕とは別に朗読会を無善寺で主催しておられた。
はなまる 坊主頭。
近藤洋一 坊主頭。
杉原 即興詩が旨く出来ず屋根から飛び降りて骨折したらしく、松葉杖姿りりしく。
大村浩一 浩一と詩が書き隊
うにれもん 中村うどん←はみだしっ子レポート有り。おすすめ (^〜^)
白糸雅樹-階段を走ってかけあがってお店に入って息をきらして「はあはあ」していてかわいかった。
ミキ 朗読会前日、暴漢に襲われ気絶し救急車で運ばれたけれど元気いっぱいのおっさん。

■二部 はみだしゲスト 
しげかねとおる フランスの詩のお祭りからの直行お疲れさま!しげかね君が働いている詩学社
たけし いつも被り物をしている不思議な少年

写真  美紀
協力 無力無善寺



お店のマスターである無善法師
2004年7月号の「散歩の達人・高円寺阿佐ヶ谷特集」でお店が取り上げられています。
いつものように愛人募集とエロ話しでした。




池袋でオープンマイクを主催されているフーゲツのJUNさんが高円寺のお友達トモ君を連れて遊びに来てくれました。
池袋イーストゲートポエトリーパーク





朗読会前日死にそうなことが起こった、という吹雪くん。
ついさっき起きて、不調気味ながらも参加しにきてくれた!







今回僕が個人的に一番ココロ震わされた、つとむ君。
MDウォークマンを聞きながら後ろを向いて朗読してくれた。

そう、朗読するのには立つ必要も、聞き手を見る必要だってない
俺たちはプロじゃないんだから。



かっこいいジョーディマジオ』  つとむ

ケンジ、この部屋で普通に暮らしていたら
きっと僕たち甲子園にいけたね
球場のサイレンが雨の中で鳴り響いてる
あのときだれも僕たちを呼ぶものはいなかった
ケンジ、君が帰ってくる時僕の歯はボロボロになっていて
そして君はいつだって練習を欠かさなかった
ケンジ、君はディマジオみたいになりたいって言ってたけど
あいつらそんな事あまり興味ないみたいだよ
それでいいんだろう、なぁ、

僕たちの言葉はとても普通のささいな物事を美しく飾ることができないだろう
ツルゲーネフの初恋やシェイクスピアのロミオとジュリエットのようには
僕や君はただ飛んでくる打球をよくみてうまくキャッチしてそして素早く正確に送球するだけ
ケンジ、君がボールをひとつずつていねいに打ち返すのは
それはもうこの世界の小さな決まりのひとつさ
君は真剣な顔でこの世界のきまりをまもる
世界中ほとんどの場所でほとんどの人がまもっているこの世界のきまりを
そうして僕は君を見て自分が破ってしまったものをなんとかつくりなおそうとしてみたりするんだ
恥ずかしいから小さな声で言うよ きっと僕は、自分のことを詩人かなんかだと思っている
神田の古本屋街で一番かっこいい詩集を選んで、そのあとシンナーかなんか吸ってさ
なぁ、ケンジ、君のママがやってた喫茶店で食ったサンドイッチはうまかったよな
ケンジ、そしてさ、僕は名人級のレフト選手の脚の動きみたいな詩がかけるかな
あぁ、君がもしも、真夜中の3時に僕の家をたずねてくればいいんだ
ほんの少しの街灯の光をキラキラとグリースで反射させるような使い込んだグローブをもって
明け方まで赤色ライトの下でかるくキャッチボールをしながら
あいつがサヨナラを打ったらあの子に告白しようと思えるバッターはいまいるだろうか、なんて話をして
君はディマジオとモンローの事ばかりで
ケンジ、ディマジオは1941年に56試合連続安打を達成したんだろ?
ホームラン王にだって2回なっている
いまでも君の耳にはディマジオがものすごい力でボールを打ち返す音が聞こえているって
そう僕が思える根拠がある
なぁ、ケンジ、君の知っているディマジオはきっと涙が出るくらいとびきりかっこいいんだろうな
かっこいいジョーディマジオ 
たとえば、かっこわるいブコウスキー
詩の世界には甲子園みたいなものがないんだ
信じられないだろう?
球場をたがやしてラディッシュを栽培しようぜ、なんて 球場の片隅で頭を踏み潰され死んでいるモグラ
試合するためにグラウンドに行ってみたら
1塁にも2塁にも3塁にもホームベースにもベンチにも小さな観客席にも
ズラリと花束が置かれていて、自殺してないのは僕だけだったらしくてビックリ、なんて
そんな糞みたいな話をはじめてしまいそうになる
ケンジ、君は一生詩を書きたくなかったんだろう
君は長い間野球ばかりやっていたからしっかり筋の通った詩がかけない
あぁ、僕だって同じだ
僕はたぶんシンナーのせいだ
そういう詩はいったいなんのためにあるかわかるかい?
どんなに僕たちが拒まれ虐げられたとしても
でもだれも世界中全てのバッドを折ることはできない
だからきっと、ディマジオがホームラン打つためにあるのさ
ケンジ、行こうぜ
太陽が昇りはじめたら二人でコーラを飲もうぜ
僕はバカだからどんなボール球でも振ってしまう 
笑ったりしてくれ
だって君が野球をやめるなんてこと信じられない
ジョーディマジオ、あんたの事が大好きだから野球を続けている奴がここにいるぞ
ディマジオ、聞こえるか、ここにいるぞ、ここにいる
大人になってもまた会えるよ
子供のままでも僕たちまた会える
小さなウソを繰り返して僕らまったく別々になって変わり果ててしまえば、そうすれば きっと僕たちまた会える なぁ、ケンジ、僕はあの子をプラネタリウムへ誘うよ
じゃあな、ケンジ、さよなら










英語の歌を独自の日本語歌詞で歌った木棚くん。






初参加のカメオナオヨシくん。
今のとこはみだしっ子たちの朗読会には常に初参加の人がいます。それが嬉しい。





はなまるくん。
体調不良の為、現在長野の実家にて療養中。のなか遊びに来てくれました。




大村浩一くん。派手に暴れた。

大村くんが手伝っているイベントの告知。
ねずみのしっぽを集めたねこは(リーディングライブ) 
■出演:白糸雅樹 ■07月19日(月)14:00〜 ■下北ファインホール
■前売:1700円当日1900円(ドリンク、おみやげつき。
障害者の同伴者一名さま無料(障害者ご本人からは正規の入場料をいただきます)



うにれもん君の朗読した詩


この世の中には、恵まれた子供と、恵まれない子供がいる。
そしていつしか、恵まれる大人と、恵まれない大人になって。
最後には、恵まれた人だったねとみんなが涙してくれる、恵まれていた人となる。
一方、私は、死体となり処分されています。

例えばカンボジアで飢えに苦しんでいる子供が、僕らを目の前にしたら、どうだろう。
肉を貪りながら、横目でチラチラ見られていたらどうだろうか。
どうするだろうか。
何も、しないかもしれない。 ただ、この瞬間、あなたと一人の人間として向き合い、話しているこの時、僕は。 多分、あなたとは違うことを考えている。

僕がこの後、はみだしっ子たちの朗読会がお開きになり、
ネット喫茶でよだれを垂らしている頃、 あなたはベッドの上で誰かと繋がっている。
僕が嗚咽を上げた頃、 あなたは恍惚なる表情で、嬌声をあげる。
僕が妄想の世界でも泣いている頃、 あなたのエクスタシーは宇宙を飛び出す。
僕がまた一人、自分で自分を殺していた頃、 あなたは子供を身籠もる。
僕が部屋の片隅で血をゲーゲー吐いている頃、 あなたは腹を痛めている。
僕は、冷たい布団の中で咳をする。
産声が、聞こえる。

人は愛を呼ぶ。
人は愛と呼ぶ。

偽りでもいい、正しいことなどないならそれでもいい、
同情でも、欲望でも、逃避でもいい、
優しさじゃなくたっていい、 もう殺し合わなくっていい、
神などいなくっていい、 不幸でもいい、
恵まれなくたっていい、 誰からも愛されなくたっていい、
人は愛を呼び、それを愛と呼ぶのなら、ただ、
それだけでいい。
愛は愛だ。愛は私だ。
愛は私の中にある一つのカタチだ。
本当の愛はまだ誰も見つけたことがない。
見つけたことがないのだろうか。
僕にも見つけることが出来るだろうか。
こんな僕にも見つけることが出来るだろうか。
見つけることが出来るだろうか。

僕、ひとりで。






はみだしゲスト一人目のしげかねとおる君。
商業詩誌「詩学」の編集者。
フランスの詩のお祭の取材から当日帰ってきたお疲れ様のところ、
フランスのお土産話しを交えて、実際にフランスで朗読した詩なども含め暑いステージ。





はみだしゲスト二人目のたけし君。
今回、毎日つけている絵日記が15冊になった記念としてゲスト出演が決定。
みんなにワインと日本酒をふるまった。



ステージ前に並べられた絵日記の表紙。


絵日記を観覧する人たち。





ゲスト同士の交流。





おわりだよー。おつかれさまー★


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