2008.10.4 着たくもなかったワイシャツを着て、 着たくもなかったスーツを着て、 つけたくもなかったネクタイは……まあ、うまくごまかして、 もともとは考えてもみなかった仕事をつかまえた。 嫌になるくらい不器用だった自分を、 「実直な性格」と評価してくれる人がいた。 そう言われてみると、なんだか不思議なもので、 これはこれでいいんじゃないか、と思えるようになってきた。 持ちたくもなかったケータイで、 得意でもなかったメールに、 使うとも思えなかったような言葉を……まあ、甘い言葉とかを、 もともとは想像だにしなかったほど好きになれた人と送りあえている。 自分に何の価値も見いだせなかった時に、 「今のあなたが好きだし尊敬している」と言ってくれた人がいた。 その言葉が、なんだか魔法みたいに、 ゆっくりではあったけど、ここまで連れてきてくれた。 10年前、5年前、いや、3年前の自分に教えても、こんな未来は信じないだろう。 だから、この先もきっと予想もできないようなことが起きるに違いない、と思っている。 例えば、そう、幸せな未来とか。 そのためにも、まずは。 着たくもなかったワイシャツを着て、 着たくもなかったスーツを着て、 つけたくもなかったネクタイは……まあ、うまくごまかして、 せっかくつかまえた仕事を、まずはこなせるようにならなくちゃ。 一番大好きになれた人に、多分一生で一番大事な言葉を言えるように。 だから、その日まで、さよなら。