愛好家によるドイツリート紹介

Since SAT 6 JUN1998, Last update:6/6Yoshiharu-Kouno

 このページはドイツリートの愛好家である、高野芳治くんの製作によるシューマンのドイツリートの曲目解説を行っているページになります。このページの製作は地道に作業を続け、ある意味でライフワークといったイメージのものにしてゆきたいと思っております。とりあえずは"index"の製作、中身の記事につきましては地道に製作してゆきますので楽しみにお待ち下さい。。尚、各曲の右にあるこのアイコンをクリックするとこの歌曲のMIDI演奏を聞くことが出来ます。(素人の作品なので余り誉められたものではありませんが。。)

ミルテの花 詩人の恋 女の愛と生涯 ケルナーの詩による歌曲集 リーダークライスop.39 リーダークライスop.24

 Up-loadされている情報には全て履歴がついています。 例)↑'98.06.06 このような記述がある部分については記事になっています。また、"MIDI"の表記の部分をクリックすると"MIDI"によるその歌曲の演奏を聞くことが出来ます。


ミルテの花

 ミルテの花という歌曲集自体は連作歌曲を意識して書かれたものかどうか、良く分かっていないのですが、、ここでは連作としての意義とかそういった内容についての検討はおいておきまして、各々の作品について、その素晴らしさをWEB上で公開してゆきたいと考えています。。

1.献呈 Widmung
【変イ長調、3/2拍子】恋人を想う若者の気持ちを表現する様に、上昇形のアルペッジオにて沸き上がり、溢れ出、迸る様に歌が始まる。ある意味で熱狂的とも言えるこの歌は、本当に真心のこもった恋人への賛歌と言える。
3.くるみの木 Der Nussbaum
【ト長調、6/8拍子】8分の6という流れるような拍子にのって音楽は進められる。音楽は微妙なニュアンスを展開しながらおだやかに進む。本当に甘い香りのするロマンティックな作品。本当にステキな作品です。
7.はすの花 Die Lotusblume ↑'98.06.06 Up-loaded MIDI
【ヘ長調、6/4拍子】ハインリヒ・ハイネの詩によるこの曲はシューマン独特の和声にのり、ゆるやかに始まり、はすの花の美しさ、愛らしさ、はかなさ、悩ましさを歌う本当に素晴らしい恋の歌です。
21.この孤独な涙は Was will die einsame Trane
【イ長調、6/8拍子】
24.お前は花のようだ Du bist wie eine Blume
【変イ長調、2/4拍子】おだやかな中低音の和音を連ねる穏やかな伴奏にのって音楽が始まる。如何にもハイネらしくドイツロマン派の香りを存分に漂わせる美しい作品となっている。
注:調性については全音出版のシューマン歌曲集1、高声用による。(原典とは異なる?)

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詩人の恋

 おそらくシューマンの連作歌曲の中で最も有名なのが、この詩人の恋でしょうネ。。私も学生時代にこの曲の伴奏を試みたことがあるのですが、、、フィンガーテクニック的にも難しい部分が結構多く、、。全17曲?中の前半の5曲辺りを過ぎると悲しい方面にひた進むという少々悲しい部分が多いのがちょっと、、、とも思いますが、、、。でも、終曲のピアノ後奏に全てが込められているようで、、、。

1.美しい月、5月に Im wundershonen Mai
【嬰ヘ短調、2/4拍子】アルペッジオで、嬰へ短調を中心としたピアノ伴奏にのってイ長調的なフレーズが進む。この歌曲集の暗い結末を暗示させるような伴奏の中、この詩人の中に密かなが生まれた。。
2.僕の涙から萌え出でる Aus meinen Tranen spriessen
【イ長調、2/4拍子】第1曲で完全な終止形を用いない中途半端な状態(擬終始?)でこの第2曲が始まる。第2曲は嬰ヘ短調の平行調、イ長調で始まる。密かに始まったこの詩人の恋は、彼の内でひっそりと、しかし、しっかりとした広がりを見せる。彼のこの想いが彼女にどう伝わるのか、心配しながら彼の想いは次第に広がる。
3.バラ、百合、鳩 Die Rose, die Lilie, die Taube
【ニ長調、2/4拍子】イ長調から5度舞い降りた明るく、力強いニ長調にてこの音楽は始まる。彼女との出会いにより生まれ、彼の中で育まれ、生長した愛によって、彼と彼の周囲は本当に光り満ちあふれるものとなった。彼の周囲の全てのものは愛を歌う。演奏していても本当に気持ちの良い作品。。(^^)
4.私が君の目に見入れば Wenn ich in deinen Augen seh'
【ト長調、3/4拍子】彼の彼女への純粋で一途な"想い"は彼女に受け入れられ、そこで昇華されとても美しい結晶となる。この"詩人の恋"の中で最も良い時期の作品とも言える。。
5.私は私の心を沈めたい Ich will meine Seele tauchen
【ロ短調、2/4拍子】
6.ライン川に、聖なる流れに Im Rhein, im Heiligen Strome
【ニ短調、2/2拍子】
7.私は怨まない Ich grolle nicht
【ハ長調、4/4拍子】
8.花達、小さなものがもし知るなら Und wussten's die Blumen, die kleinen
【イ短調、2/4拍子】
9.それはフルートとヴァイオリンだ Das ist ein Floten und Geigen
【ニ短調、3/8拍子】
10.私が歌がひびくのを聞くと Hor ich das Liedchen klingen
【ト短調、2/4拍子】
11.若者が娘を愛す Ein Jungling liebt eind Madchen
【変ホ長調、2/4拍子】
12.あかりさす夏の朝に Am leuchtenden Sommermorgen
【変ロ長調、6/8拍子】
13.僕は夢の中で泣いた Ich hab' im Traum geweinet
【変ホ短調、6/8拍子】
14.毎晩、夢に Allnachtelich im Traume
【ロ長調】
15.昔のお伽ばなしから Aus alten Marchen
【ニ長調】
16.昔のいやな歌 Die alten, bossen Lieder
【】
注:調性については全音出版のシューマン歌曲集1、高声用による。(原典とは異なる?)

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女の愛と生涯


 この連作歌曲集はシャミッソーの詩によるもので、ある女性の内で恋が芽生え、その恋によって彼が素晴らしく見え、その彼から彼のこの女性への想いをうち明けられることにより驚き、そして婚約指輪をもらいその燃えるような恋をかみしめながら結婚へと進み、彼との間に出来た子供を出産し、その子供を育てること、慈しむことの喜びを知り、その幸福の絶頂の時に彼が亡くなってしまい、、、という具合にある女性の生きざまを通して音楽が進められる。その音は色々な想いをいっぱいに含む様に設計され、全曲を通じて非常に良くまとまっている。学生時代にこの作品は全曲伴奏をしたことがあるが、ピアノ譜も歌の音符に勝るとも劣らないほど素晴らしい。詳細はタイトルをクリックしてジャンプ!。
1.私が彼を見たときから Seit ich ihn gesehen
【変ロ長調、3/4拍子、】落ち着いたピアノ伴奏にのって音楽は始まる。この物語の主人公の"彼女"の彼との出会い、彼女は彼に本当に夢中になってしまう。彼以外何も見えなくなる。こうして彼女の愛は始まる。
2.彼、すべての中で一番立派な人 Er,der Herrlichste von allen
【変ホ長調、2/2拍子】彼女の彼への愛は彼女の中で生長し、彼への"愛"はそのプラスのエネルギーを周囲にまき散らすように輝く。それは何の代償も、何の保証もなく輝く。その中で彼の本当に幸せを祈り、彼女がどうそれに関わり得るのか若干の不安を持ちながら、彼女の愛は美しく輝く。
3.私は分からない Ich kann's nicht fassen, nicht glauben
【ハ短調、3/8拍子】彼女にとって最良の人、その人に彼女自身の存在をみとめられ、そしてその最良に人にその気持ちをうち明けられ「僕は永遠に君のものだ。」、本当に信じられない気持ちと、その幸せが彼女の中で狂おしくうごめく。中間部の彼の言葉の引用部分の他調の借用による夢のような雰囲気を音楽の中に持ち込む辺りは正にシューマンの十八番といったところですネ。。(^^)
4.お前、私の指輪よ Du Ring an meinem Finger
【変ホ長調、4/4拍子】その最良の人に愛され、そして指輪をもらいうけた。その事の喜びをかみしめるように音楽は進む。その喜びに、その彼との愛の中に彼女の全てを捧げようとする一途な燃えるような気持ちが見え隠れしながら、彼の愛情をしっかりとかみしめこの曲は終わる。
5.私を手伝って、あなた達妹よ Helft mir, ihr Schwestern
【変ロ長調、4/4拍子】彼との幸せな結婚を目の前にし、彼女はその幸福を高らかに歌い上げる。家族の元を離れる寂しさをも匂わせながら、しかし、その新しい幸福な生活を夢見て、彼女は高らかに歌い上げる。
6.やさしい人、あなたはみつめる Susser Freund, du blickest
【ト長調、4/4拍子】彼との幸福な結婚の後、彼女は彼の子供を身籠もる。彼女の内にしっかりと育つ子供、それを彼女は彼女の体を通して実感し、そのことの幸せを彼女の内に刻む。
7.我が胸に An meinem Herzen, an meiner Brust
【ニ長調、6/8拍子】彼女は彼の子供を産み、彼女の中に"母"という新しい顔が登場する。彼女は最愛の人と共に生きていくだけでなく、その人の子供を産み、その子供を育て、彼と、彼と彼女の愛の結晶としての子供と本当に幸せな生活を送る。彼女の中でその幸せに満ちた生活は頂点を迎える。
8.今、あなたは私にはじめての苦痛を与えた Nun hast du mir den ersten Schmerz getan
【ニ短調→変ロ長調、4/4拍子→3/4拍子】彼女はその最愛の人に先立たれる。それは彼女にとって彼の初めての裏切りとも言える事なのだろうか?。彼女は彼の死を迎え、在りし日の彼を想い起こし、その回想の中で彼女は彼との愛に、、、、、、。この彼との愛の回想にピアノ伴奏が用いられる。第1曲出会いの時のフレーズ、それはこのシーンにふさわしい形に変奏され、、、。この曲を伴奏するピアニストにとってはここが最もたまらない部分なのでしょうネ。。。
注:調性については全音出版のシューマン歌曲集1、高声用による。(原典とは異なる?)

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ケルナーの詩による歌曲集

 このケルナーの詩による歌曲集の連作者としての意義については、余り未だ考えたことがありませんが、その中に入っている作品はやはりシューマンの細かいところまで非常に良く気を配った美しい作品ばかりです。連作ものとしての意義については後ほど製作としまして、、、。

1.あらしの夜の楽しみ lust der Sturmnacht
【変ホ短調→変ホ長調、6/8拍子】
2.滅びよ、愛と喜び Stirb, Lieb und Freund
【変イ長調、4/2拍子】
3.さすらいの歌 Wanderlust
【変ロ長調、4/4拍子】
4.新緑 Erstet Grun
【ト短調、2/4拍子】
5.森へのあこがれ Sehnsucht nach der Waldgegend
【ト短調、6/4拍子】
6.逝きし友の杯に Auf das Tringklas eines verstorbenen Freundes
【変ホ長調、4/4拍子】
7.さすらい Wanderung
【変ロ長調、6/8拍子】
8.ひそかな愛 Stille Liebe
【変ホ長調、2/4拍子】
9.問い Frage
【】
10.ひそかな涙 Stille Tranen
【】
11.誰があなたをこんなに悩ませたか Wer machte dich so krank ?
【】
12.古いリュート Alte Laute
【】

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リーダークライスop.39

 この連作歌曲は全てアイヒェンドルフの詩に歌をつけて歌曲にしたもので統一されている。この作品は特に調性という観点から見ると非常に曲と曲が強くリンクされており、なかなか素晴らしい構成になっている様に感じる。(特に第1曲から第2曲への移行等は本当にステキで、、。詳細については後日このページを製作する際にまとめ直しですかネ??。)

1.異郷で In der Fremde
【嬰ヘ短調、4/4拍子】どことなく哀愁を漂わせるアルペッジオによるピアノ伴奏にのって音楽が進められる。中間部で若干明るさを感じさせる場面が登場するが再び音楽は哀愁の漂う嬰イ短調に戻り第1曲を終える。
2.間奏曲 Intermezzo
【イ長調、2/4拍子】前曲(1.異境にて)と平行長調の、イ長調に音楽は鮮やかに展開する。音楽は恋する若者の気持ちの高まりを美しく表現する。恋人のことを考える若者の心は、一途にその恋に向かい、頂点に達した後再び穏やかにその恋を歌う。
3.森の対話 Waldesgesprach
【ホ短調、3/4拍子】一変して
4.静寂 Die Stille
【ト長調、6/8拍子】
5.月の夜 Mondnacht
【ホ長調、3/8拍子】
6.美しい異郷 Schone Fremde
【ホ短調、4/4拍子】
7.ある城で Auf einer Burg
【ホ短調、4/4拍子】
8.異郷で In der Fremde
【イ短調、2/4拍子】
9.憂愁 Wehmut
【ホ長調、3/4拍子】
10.薄明 Zwielicht
【ホ短調、4/4拍子】
11.森で Im Walde
【イ長調、6/8拍子】
12.春の夜 Fruhlingsnacht
【嬰ヘ長調、2/4拍子】

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リーダークライスop.24

 この作品はシューマンが最初に出版した歌曲集になります。詩は全てハイネによるものを選び、製作された。この歌曲集はシューマンの歌曲の年(1840)の最初の歌曲集になり、この作品以後彼は1年間に134もの歌曲を創作することになるのです。芳治くんは未だこの作品については余り詳しくありませんが、後ほど、、、。

1.朝起きると Morgens steh' ich auf und frage
【2/4拍子】
2.あっちへいったり Es treibt mich hin
【】
3.林の中をさまよった Ich wandelte under den Baumen
【】
4.いとしいひとよ、手をあててね Lieb' Liebchen, Leg's Handechen
【】
5.ぼくの悲哀の美しい揺籠よ Schone Wiege meiner Leiden
【】
6.待って、荒っぽい船頭さん Warte, warte, wilder Schiffsmann
【】
7.山々や城塞が見おろしている Berg' und Burgen schau'n herunter
【】
8.最初は望みがなさそうだった Anfangs wollt' ich fast verzagen
【】
9.ミルテとばらで Mit Myrthen und Rosen
【】

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あなたは'98.5.31より??人目のお客さんです。。

 このページを読んで下さった、あ・な・た!、本当に有り難うございました。まだまだ記事が完成していないページばかりですが地道に更新をしてゆきたいと思っております。また、「私はこのリートに関してはこんな面も良いと思ってるんだけど、」とか、「この部分はこういった見方が正しいのでは??」等々、御意見はメールにて宜しくお願いします。