真のジョジョファンは第二部がお好き

 「ジョジョの奇妙な冒険」は第3部が圧倒的な人気を誇る。OVA化をし、スーパーファミコンのRPGゲームも出し、つい最近CAPCOMから出た格闘ゲームはゲームファンにも大人気だった。そのブームに乗って、二度目のOVAを製作。ガシャポンやガレージキット、フィギュアといったグッズも次々に出された。とっつきやすい内容もさる事ながら、スタンドを使ったダイナミックな戦闘シーン、世界を冒険する壮大なストーリーはジョジョ第3部の魅力といえるだろう。

 そうした第3部人気に隠れてしまったのが、第1部と第2部である。第3部以上に濃い画風はいまいち小中高校生世代に人気は出ない。第3部、第4部、第5部は読んだけど、第1部、第2部は読んだことがないし、読みたくないといった人はけっこう多い。ジョジョといえば「スタンド」という固定概念があるのか、第1部、第2部に登場した「波紋」はあまり浸透していない。だが、真のジョジョファンは第2部を何より愛するのである。波紋を愛するのである。それでは第2部の魅力は何なのか?

 まず第一に主人公・ジョセフのキャラクター性だろう。彼のキャラクターは承太郎とは正反対に近い。承太郎は正面から力でねじ伏せる戦法を好むが、ジョセフはまっとうに闘わない。奇策を考え、奇襲も平気で使う。ピンチになったらすぐに逃げる。今までのヒーロー像とは程遠い。逆に考えればこの時代に数少ない貴重な三枚目キャラと言える。

 次に相手となる究極生物達が強すぎるというのが、面白さの一つの要因になっているだろう。第1部でてこずった吸血鬼や人間を食物にする、地球の食物連鎖の頂点に立つ生物なのだ。そんな最強とも言える敵達相手に波紋の修行もほとんどしていないジョセフが立ち向かうのだ。真正面から行ったのではとても究極生物にかなわない。そこでジョセフは頭脳をフル回転させて戦う。この圧倒的な実力差にもかかわらずジョセフが戦うことがスリル感を生み出しているのだろう。

 とにかく、第2部を読んだことがない人はぜひとも読んでいただきたい。これを読まずしてジョジョは語れないのだ。


ジョジョの奇妙な冒険 第二部のストーリー

 ナチスドイツが台頭し、今にも第二次世界大戦が勃発しそうな時代。N.Yにジョナサン・ジョースターの孫ジョセフ・ジョースターが現れる。ジョセフは生まれながらにして波紋能力を身につけていた。一方でジョースター家と縁が深いスピードワゴンはメキシコで「柱の男」という吸血鬼を超えた究極生物を発見する。ナチスドイツも柱の男獲得へ動き出し、ジョセフもナチスドイツに拘束されたスピードワゴン救出のために動き始める。その後、柱の男は他にもいることが判明する。生まれながらの波紋能力だけでは勝てないジョセフはリサリサと呼ばれる達人の元で波紋の修行をすることとなる。究極生物を倒し、世界を救うために。


ジョジョの奇妙な冒険 第二部のデータ

著者 荒木 飛呂彦
連載期間
掲載雑誌 週刊少年ジャンプ
出版社 集英社
第2部が載っている巻数 5巻の途中から12巻まで