
ほのぼのスタンドバトルが展開される第4部!!
この頃から『ジョジョの奇妙な冒険』というタイトルの意味がなくなっていく。第4部は第3部と違って、杜王町から一歩も出ない閉鎖的な環境で展開されるために、『冒険』とは言い難いものだし、主人公ももはや『ジョジョ』と呼ばれなくなっていく。そう考えると、『ジョジョ』の性格を大きく変えることとなった革命的な部とも言えるかもしれない。作者の荒木氏も第4部にけっこう力を入れているのかわからないが、実は一番巻数が多いのが第4部なのである。
第4部の特徴としては、まず「のんびり」としているところであろう。出てくるスタンドも戦闘向きのスタンドは少ない。食べた人を健康にしたり、お金を集めたり、エステをしたりする便利なスタンドが多数登場してくる。第3部や第5部のような殺るか、殺られるかのような激しいスタンドバトルはそれほど展開されないのだ。だが、第4部の魅力はそのような戦闘的なスタンドバトルではなく、ほのぼのとしたスタンドバトルにある。実はけっこう第4部はスリルが満点なのだ。拾った宝くじを換金するシーンや岸辺露伴とチンチロリンをするシーンなど、日常的なシーンなのに非常にスリル感に満ちている。これが荒木氏の実力なのだろう。他の部ではあまりこうした『日常的なスリル感』は見られない。どちらかというと闘いの中でスリル感を描き出そうとしている。他の部と違い、ほのぼのとした世界での地味なスリル感が第4部の魅力であろう。
作者の荒木氏も「日常の中の悪」を描きたいといっていた通り、第4部最大の敵は普通の会社員を装っている吉良吉影である。今の世の中はおかしくなっていくばかりである。。住んでいるアパートの隣人が犯罪者ってことも十分ありうるイカれた時代なのだ。この第4部もそうした社会の闇を描こうとしたのではないだろうか。そう考えると、けっこうジョジョの中では重たいテーマと言えるかもしれない。
ジョジョの奇妙な冒険 第4部のストーリー
1999年の日本。平凡な地方都市、S市杜王町に承太郎は、やって来た。杜王町に住む承太郎の叔父、東方丈助に会うためだ。そして丈助もまた、スタンドを持っていた。恐るべきことに杜王町にはディオのスタンド能力を引き出した『弓と矢』を使い、悪のスタンド使いをどんどん増やしている人間がいたのだった。
ジョジョの奇妙な冒険第31巻のあらすじより引用。
ジョジョの奇妙な冒険 第4部のデータ
| 著者 | 荒木 飛呂彦 | ![]() |
| 連載期間 | ||
| 掲載雑誌 | 週刊少年ジャンプ | |
| 出版社 | 集英社 | |
| 第2部が載っている巻数 | 29巻から47巻の途中まで |