プロ野球ファン、特にヤクルトファン必見!!

 <軍鶏>のたなか氏の前作。この頃から独特の勝負中での比喩表現テクニックが磨かれている。それが真剣勝負をさらに弾きたてている。私がこの漫画に惹かれたのは単純にヤクルトのユニフォーム姿の正宗が目に移ったからである。ヤクルトファンの私がこれを見逃すはずは無かった。そして、事実、面白かった。今までの野球漫画と一筋変わったリアルかつコミカルなプロ野球がそこには描かれていたのだ。<ストッパー毒島>とはまた一筋違ったプロ野球の世界が楽しめる。 

 私が結構気に入ったところは主人公・正宗が結構打たれるところにある。正宗はもちろん実力はある。MAX157キロの剛速球と落差のあるドロップ・カーブを武器に活躍し、その実力はバリー・ボンズ、マイク・ピアッツア達メジャーリーガー達が認めるほどだ。だが、原 辰則(現巨人監督)、白鳥との勝負、イチローとの勝負、・・・・このような一番盛り上がる部分で全てホームランを打たれている。しかし、そこがいいのである。マガジンのドリームスやサンデーのMAJORのようにいっつも勝つのでは面白くない。このように、どんないい投手でも時には打たれるのが野球なのだ。そのリアル感無くして、ちゃんとした野球漫画は描けないだろう。もっとも、アガペイズやドカベンのように一線超えてしまった野球を描きたいのなら話は別であるが。


クラッシュ!正宗のストーリー

 ヤクルトスワローズに突如として現れた謎の豪腕投手・正宗。その契約条件は1アウト100万円という滅茶苦茶な契約内容。しかし、正宗の実力は本物で32歳ながらも150キロを超える剛速球とキレのあるカーブを武器に抑えの切り札として大活躍する。だが、右肩の違和感、ライバルの出現、極度の不振などの困難が正宗を襲う。愛する家族と日本プロ野球の未来のために正宗は今日も投げる。


クラッシュ!正宗のデータ

著者 原作・小林 伸也
作画・たなか 亜希夫
連載期間 1995年〜1998年
掲載雑誌 アクション
出版社 双葉社
巻数 全12巻

クラッシュ!正宗と私の出会い

古本屋で偶然見かけて一発で惹かれた。正宗のヤクルトのユニフォーム姿が私には眩しかったのだ。 


クラッシュ!正宗の中古価格

1、2巻は時たま1冊100円で見つけられるが、だいたいは1冊300円のレートである。結構見つけずらいかもしれない。