強者の国アメリカに牙を剥くコミック!!

 今までにないガンアクション漫画である。舞台は西部開拓時代のアメリカ。だが主人公はガンマンではない。彼ら白人に居場所を奪われたインディアンである。このマンガは強者の国アメリカの影に隠れた残虐な歴史を我々に剥き出しにして見せる。はっきり言ってアメリカをある意味では否定しているとも考えられる。
 主人公REDは騎兵小隊に虐殺されたウィシャ族というインディアンの部族の立った二人の生き残りの一人である。そんな彼の仲間は、亡命してきた元武士の日本人イエローと娼婦のアンジー、牧師でありながら拳銃を握るシルバーなどがいる。そんな彼らはほとんどがこの時代疎まれてきた存在である。REDのようなインディアンはこの時代レストランに入ることも許されなかったし、常に白人に見下され差別を受け続けた。イエローも日本人であるから黄色人種として差別され、白人達にあまりいい顔はされなかった。そんな彼らが強者の白人達に立ち向かっていく。そこにちょっとした刺激を受けるのだ。

 派手でセンスがよくてかっこいいガンアクションも見物だがそれ以上に感心させられるのがストーリーの構成である。あの浦澤直樹のMONSTERのように様々なキャラクターの視点から物語を描き、一つの大きな話を作っている手法だ。RED、イエローとアンジー、シルバーともう一人のウィシャ族の生き残り・スカーレットの3つのグループの視点で描いている。詳しく説明すると、4巻はシルバーとスカーレットの視点、5巻はREDの視点、6巻はイエローとアンジーの視点といった感じである。

 殺されたウィシャ族たちのために復讐を続けるREDの姿はベルセルクのガッツと重なる。(ガッツの場合、自分が居た傭兵団・鷹の団のために復讐を始める。)普段はとぼけた感じのREDが自分の部族を虐殺したブルー小隊の隊員達を見つけると豹変する。正に「ベルセルク」のような戦いっぷりだ。事実他にもREDはガッツとの共通点が多い。「パクリだ!!」という人もいるかもしれないが、そんなことは気にしないで私は楽しく読ませていただいている。


REDのストーリー

 時代は西部開拓時代のアメリカ。切腹の恐怖から日本を捨ててアメリカにやってきた侍・イエローと射撃とギャンブルが強い謎の娼婦アンジーが住む町に白髪の大柄のインディアン・REDが現れる。REDはインディアンショーを見せて生活をしている陽気な旅芸人だった。しかし、REDはブルー小隊に虐殺されたウィシャ族という少数インディアン部族の二人の生き残りのうちの一人であり、REDの旅の目的はかつてブルー小隊に所属していた人間を見つけ出し、復讐することだった。
 
REDはこの町の保安官が元ブルー小隊隊員だったと知り、大斧を振り回しその保安官達を虐殺し、血の雨を降らす。たまたまその戦いに参加したイエローとアンジーはREDのあまりの豹変ぶりに驚愕すると同時に彼に深い関心も持つ。イエローはREDといることでかつて失った武士の魂を取り戻せるかもしれないと期待し、アンジーは興味半分でそれぞれREDの復讐の旅に参加することになる。こうして、奇妙な3人組のブルー小隊への復讐の旅が始まった。


REDのデータ

著者 村枝 賢一
連載期間 1998〜
掲載雑誌 ヤングマガジンアッパーズに現在連載中
出版社 講談社
巻数 現在9巻まで

REDの私の出会い

ヤングマガジンアッパーズ新創刊の時に見かけたのがファーストコンタクト。それ以来読んでいる。 


REDの中古価格

1冊300円から350円のレートである。まだ100円コーナーにあるのを見かけた時は無い。しばらくは人気は続くだろうから、集める気があるのならこのレートで揃えなくてはならない。