合宿(1日目)
2000/08/08
群馬県上野村で行った合宿について。この日の天候は、晴れのち曇りだった。
| 出発時間 | 出発場所 | 電車・バス(行き先) | 到着時間 | 到着場所 | 料金 |
| 09:04 | JR大宮駅 | 高崎線快速アーバン(高崎) | 10時過ぎ | JR新町駅 | 1110円 |
| 10:10 | 新町駅 | 急行(上野村) | 11時30分頃 | 上野村小学校 | 1650円 |
JR新町駅の改札口は一つしかない。バス乗り場は改札を出たすぐのところにある。乗り換え時間が短いので、トイレや買い物に行くと乗り遅れる危険がある。ちなみに、1本バスに乗り遅れると3時間ぐらいのロスがある。
今回乗車したバスは一つ一つの座席が仕切られていて乗り心地そのものは良かった。トイレもついていた。しかし、旅程の後半は山の中の3桁国道になるので車酔いに弱い人にはきついと思う。
上野小学校のバス停前には「福田屋」がある。ここでは一通りの飲食品(酒を含む)、懐中電灯・ライター・乾電池などの生活雑貨が買える。装備を少なくしてここで買い物をするのもいい手だ。ちなみに缶ジュースは1本120円だった。
小学校前から「まほ〜ばの森」までは、アスファルトの急な坂道を約2km・40分歩く。途中休憩所はないが、視界が開けて山腹のふもとにのどかな屋根と川が見える場所がある。景色は悪くない。歩き続けていてもさほど暑くもなく、時折吹く風が涼しかった。メンバーの一人が言っていたのに、「クーラーの涼しさってのは、本当は”寒さ”だろうね。こういうのを”涼しい”っていうんだろうね。」
まほ〜ばの森は新しい。駐車場、バンガロー、レストラン(土産物屋)、自販機、炊事場などがあった。ここで昼食にした。缶ジュースは1本130円、缶ビールは1本300円(350ml)だった。お昼を食べているとシャボン玉が数個飛んできた。スカイブリッジから1日3回飛ぶシャボン玉だった。
スカイブリッジを渡り、川和自然公園に着いた。他に宿泊客は1組ほどしかいないひっそりとしたところだった。予約した8人用バンガロー(キッチン・トイレ・バス付き)に入ると驚くほど整っているところだった。トイレは洋式水洗だし、シャワーは温水も出る。2段ベッドが4つあって、それぞれに畳が施してあった。部屋の真中にはテーブルクロスがかかったテーブルと、8脚のいすがあった。キッチンにはシンクと2口ガスコンロ。何よりも部屋がきれいだったのに驚いた。これで1棟1泊1万2000円は安い。
少し休んで共通装備品の確認をした。そして外に出て少し歩いた。外でアスレチックやトリムコース(ローラー滑り台)で遊んだり、虫寄せのトラップをしかけた。これには、木にビニールテープを巻き、そこに砂糖や蜜を混ぜたものを含ませたティッシュを挟み込んだ。そうやっていると雨が降り出したのでバンガローに戻った。
この日の夕食はカレーだった。飯盒(1個200円)を借り、薪(1束350円)を買い、外で火を起こした。しかし、薪の中に生木が混じっていたり湿ったりしていたので苦戦した。火をつけやすくするために皮を削ったり、ささくれださせたり、トイレットペーパーを沢山くべた。1回では火がつかず、2回目でやっと付いた。飯盒には中ふた3杯(5合ほど)の米と、外ふた1杯の水を入れた。後から分かったことだが、この分量だと水が少ないので、炊き上がる前に水気が無くなってしまう。
バンガローの中で玉ねぎを最初は皿の上で切っていたが、傷付くのでビニール袋の上で切った。それをコッヘルで炒めた。そして、自転車(折りたたみを持参したメンバーがいた)で福田屋まで行って来て買ってきた冷凍豚ばら肉とソーセージを加えて炒めた。そこに乾燥野菜を戻したものとカレールー(こくまろ辛口)を入れた。もう一つのコンロでは、3号の米をコッヘルで炊いていた。炊きあがった米は気圧が低い(高度700メールほど)ためか、研ぎが甘かったかで芯が残ってしまった。
結局、まともに炊けたご飯はなかったが、それでも美味しかった。肉類と一緒に買ってきた酒も飲んだ。疲れて酒が進まない人もいた。
食後は1時間ほどゆっくりと過ごした。食後の後片付けがすんで、シャワーを浴びたり外に出て散歩したりした。寝始めるメンバーもいたが、今日1日どんなことをしたか、また各自の感想をまとめるため簡単な反省会をおこなった。その後に2、3の怪談話をした。就寝は1時頃だった。
合宿(2日目)
2000/08/09
群馬県上野村で行った合宿について。この日の天候は、晴れのち雨だった。
起床予定は6時だった。しかし、5時ごろに起きて朝の散歩を楽しむメンバーもいた。一方で山の朝の冷え込みは強いためか、寒がって6時30分ぐらいにならないと起き出さないのもいた。毛布もシェラフもなく、バスタオルをかけただけで寝ていたので起きられなくてもしようがないのもいた。
この日の朝食は昨日のカレーとご飯を混ぜて雑炊風にしたものと、麩とワカメのお味噌汁だった。この準備と並行して、昼食のおにぎり分のご飯を飯盒とコッヘルで準備していた。飯盒に内ふた3杯の米を入れて良く研ぎ、外ふた3杯弱の水を入れた。そうすると、飯盒一杯のかさになる。コッヘルには米を3合研ぎ入れ、水は米を平らにして手のひらをかぶせた時にくるぶしに来る水面より少し多めにいれた。昨日のことがあったから、水は多めに入れた。それらをコンロに置いて朝食にした。
カレー風雑炊は少々の焦げ付きはあったが食べられないものではなかった。食べ終わってお茶を飲んだり少しくつろいでいた。
朝食の片付けを終わらせて、昼食の準備にとりかかった。今回のご飯はガスコンロとは言え、上手く炊けていた。特に飯盒の美味しさは格別だった。コッヘルは、沸騰してから上にナイフを置いて圧力をかけたつもりだったが、それでも飯盒にはかなわなかった。これにふりかけ、塩、海苔を加えておにぎりにした。作っている最中でご飯のつまみ食いが絶えなかった。出来たものにはそれぞれ個性的で、大きさや形は全く違うものになった。それらをラップで包んでおいた。全くの余談だが、このおにぎりの中には一つだけ特別な「具」を入れたものがあった。これの正体を全員が知るのには数時間を要した。
10時ごろ水筒と上着を持ってバンガローを出て、近くにある「不二洞」(鍾乳洞)に向かった。ちなみに見学料は大人1人600円だった。
入り口は重い金属の扉で閉ざされていた。それを開けると中は寒かった。コンクリートで囲まれた上り坂のトンネルが150メートルほど続いた。照明の蛍光灯も薄暗く、しかも原色の赤、青、黄色があった。声も良く響き、あやしい雰囲気だった。
トンネルの突き当たりにも入り口と同じような扉があった。そこからは鍾乳洞だった。鍾乳石や石筍、大空洞などがあった。ここは各所が仏教思想の例えになっていて、三途の川や閻魔の錫、賽の河原、極楽・地獄などの名前が付いていた。7回押すと心配事が消え願い事がかなうといわれているのもあった。また、垂直に延びる螺旋階段や暗く狭い場所を通ったり、天井から冷たい水滴が落ちたりと、外の晴れた様子とは全然違った。唯一鍾乳洞の奥の方で天井から青空が見える部分にはほっとするものがあった。冬には薦められないが、夏の晴れた日にはお勧めの場所だ。
外に出ると良く晴れていて、尾根線と谷線が良く見える場所だった。それまで着ていた上着を脱いだ。入り口から結構上ったところに出たので、崖伝いの通路を下って帰った。その途中、スカイブリッジから11時から11時15分までシャボン玉が出るので立ち寄った。遠くから眺めるだけのも、実際に欄干から出るシャボン玉の近くまで行ったのに分かれた。
帰ってきてから朝作ったおにぎりを頬張り、午後に備えた。
昼食を食べ一段落した。この日の午後は自由行動のつもりだったが、団体行動になっていた。上野村を見るため、村内のスタンプラリーに参加するため、みんなで「森の菓子工房直売店」に向かった。
まほ〜ばの森から上野小学校に下る道に森林浴用の歩道があって、足元にウッドチップが敷かれていた。メンバーの一人が清里(山梨県)でも実施されていることに触れ、ウッドチップには足音を小さくして動物を驚かせない、歩くのが楽になる、いずれは土に戻ることを言った。そして前2項について良く実感できた。
アスファルトの道に出てしばらく行くと、マイマイカブリとカタツムリが闘っているのに出くわした。しかし実際にはマイマイカブリの一方的な攻めでありカタツムリにはどうしようもない最期だった。何となく自然に触れた気がした。さらに下って行くとガードレールから下りられる沢があった。水で手を洗ったり、小さなカニを見つけたりした。
バス停まで戻り、R299・462を西に進んだ。いくら車の通りが少なく、ビルに囲まれていないとはいえ、アスファルトの上は暑かった。小学校から20分ぐらい歩いた「道の駅」「JA上野村」でスタンプを押した。JAの棚を見ると上野村の名産はイノブタだと分かった。肉はもちろん、「猪豚カレー」なる缶詰も売っていた。「十石味噌」も名産品で、それで作った漬物も売っていた。「道の駅」では梅干を2種類とプラムをもらった。梅干はシソで漬けたのと焼酎や砂糖で甘く漬けたのだった。プラムは人数分より多かった。そこを出てすぐプラムを頂き、メンバーの一人が言った。「旅の醍醐味。」暑い中食べるプラムは美味しかった。
そこからまたしばらく行って、道沿いを流れる神流川の河原に下りた。流れは速くいくぶん濁っていたが、水に手を浸すと気分が良かった。そこで水切り遊びをした。メンバーのうち理科系のは張り切ってやっていた。
また国道を西に進んだ。沿道の植物に目をやったり、道の下側にあるプールやグラウンドを見ながら進んだ。父母トンネルンは長く、上り道であるのに関わらず見えない力で押されている不可思議な感覚になった。きっとそれは、トンネルの中では進んでも視界があまり変わらないこと、反響音で車の遠近感が視覚と聴覚とで違うことなどによったのだろう。確かに涼しかったけれど、地に足が付かない涼しさだった。次のトンネルを抜けると程無く「森のお菓子工房直売店」に着いた。
直売店は上野小学校から約5〜6キロの場所にある。しかし実際はスーパーの中の1畳分のスペースにオリジナルのお菓子が売っているだけで、拍子抜けした。飲物やアイスを口に入れ、雨が降りそうだったから早速帰ることにした。
自転車で来たのは群馬県重要文化財のお経を見に国道から外れた。残りは15時30分頃乙父を発つバスで小学校前まで戻ることにした。ちなみに、1日2本しかないバスなので乗り遅れると歩くことになる。バス停までは急いで向かって、そして余裕で間に合った。バス停の下側には朝霞(埼玉県)のガール(ボーイ)スカウトがキャンプを張っていた。全くの余談だが、「スカウト」の意味が自然研のメンバーでは分からなかった。
バスで小学校前に戻り、その速さに驚いた。歩いて1時間以上かかったのを、5分ぐらいで着いてしまったから。福田屋で自転車のメンバーと偶然にも合流し、晩のお酒を買った。外に出ると雨が降っていた。
昨日の経験から毛布を借りたかったが、それには5時までに川和自然公園まで戻る必要があった。夕立のような雨が4時過ぎに止んだので坂道を登って行った。少なくともあのカタツムリの殻を見るまでは順調だった。
雨が降り出した。次第に強くなり、雷を伴うひどい雨になっていった。もはや雨宿りできる場所もなくただバンガローに向かって歩きつづけた。途中走り出すのや、不思議に笑うものや、本格的な山なら低体温症になって危ないと言うものがいた。特に怖かったのは、スカイブリッジを渡る時だった。足元は滑りやすいし、谷に架けられたつり橋だから風も強く吹きぬけ、落雷の恐れも十分にあった。そんな風にして雨の中を帰った。バンガローに着いた時にはもはや上から下まで濡れていた。
着くとすぐに濡れたまま上がり、床を濡らしながら着替えた。そんな中1人は毛布を借りに売店に残っていた。着替えが終わった3人で交替に向かい、毛布(1枚200円)を借りた。全員がバンガローに入った時点で床拭きや衣類の乾かしを始めた。この時既に顔色が悪いのがいたので、50度の酒を飲ませた。山に強い酒を持っていくのには理由があった。衣類は外の炊事場で昨日使った薪の残りを燃やして乾かそうとした。ただ、薪は雨で濡れてしまっていた。昨日以上に苦戦したが、虫除けスプレーとライターで簡易火炎放射にするなどしてやっと燃せた。
外で衣類を乾かしている間、バンガロー内では夕食の準備にとりかかっていた。この日のメニューは丼物だった。ご飯をコッヘルで炊き、登山用の乾燥丼の元を熱湯で戻し、ご飯の上にかけて食べた。中華丼、親子丼、カツ丼、、マーボー丼、牛丼はいずれもえらく美味しかった。この日は酒のすすみも良かった。余談だが、あの「具」入りおにぎりはこの席で明かされた。それはお味噌汁に入っていた「麩」だった。食べた人によると、「味のない、それでいてご飯と微妙に違う歯触りで美味しくない。」
酒を飲み続ける2人を別にして、スカイブリッジに星を見に出かけた。雲や霧がかかっていて満天の星空にはならなかったが、それでも星が多く見えた。北斗七星ははっきり見えたし、暗い空を見ているごとに目が慣れてきて段々多くの星が見えて来た。埼玉東南部ではこのようなことがないので、雲が出てくるまでは少し寒くてもしばらく見入っていた。
バンガローに戻ると、あの2人は同じ格好をしていた。一瞬間、入るのを躊躇したが他にやることもないので仕方無しに入った。少々の与太話の後、その日の反省会とむつめ祭(学園祭)についての話し合いをした。今年はWWFの募金箱を置く方針で渉外することにした。
床につくのもいたが、少し話をした。このサークルに入った理由。メンバーが抜け出すことを本気で心配した、そしてある外部団体を辞め切れずにいる代表の話。尊敬する人。これからの経営。暗号で呼ぶこと。転地効果か、いつも会室で話しているのと同じ雰囲気でも、上る話題は違っていた。合宿の成果と言っていいだろう。就寝は23時から23時30分ぐらいだった。
合宿(3日目)
2000/08/10
群馬県上野村で行った合宿について。この日の天候は、晴れだった。
起床予定は6時だった。しかし、疲れからか起きたのは7時前だった。動ける人たちで朝食の準備にとりかかった。他は低血圧や寒さのため横になったままだった。
この日の朝食のメニューはスパゲッティーだった。コッヘルに水を張り、塩を足してコンロにかけた。もう一つのコンロで小さなコッヘルに湯を沸かし、それを大きなコッヘルに注いだ。茹で上がったのに振りかけタイプの具を混ぜて食べた。昨日残りのおにぎり用の振りかけを試しにかけたところ、スパゲッティー用以上に美味しかった。
食後に片付けにかかった。1人コッヘルの持ち手で利き手に火傷を負ってしまったが、それ以外の動けるメンバーでやった。特にひどかったのは焦げ付いたコッヘルだったが、それ以外は何とか片付けがすんだ。バンガローを出たのは10時20分ぐらいだった。
チェックアウトを済ませ、毛布と飯盒を返して帰路についた。
この日は野栗沢温泉に向かった。11時30分頃上野小学校前を発った。そこから約3キロ、歩いて小1時間かかるところにある。温泉まで暑い道を歩いていた。郵便局はこの通りにあった。1人近くの半鐘に上っているのを除いてはお金を下ろしていた。それから先、通りすがりの「福田屋」(小学校前のとは違う)で挨拶をかけられ、すがすがしい気分がした。それから先はすれちがう人もまばらだった。
自転車に乗ったのが自主的に斥侯になって野栗沢温泉に先回りしていた。途中で斥侯が引き返してきた。「すりばち荘」は別館と本館があり、別館の方が近いこと、本館は誰もいないようだということを報告した。それから500メートルほど進んですりばち荘別館があった
すりばち荘の温泉は1人500円だった。浴場は広くなかったが、他の人がいなく貸し切り状態だった。窓からは小川の向こうに緑の山腹が見え、上の方に狭く空が見えていた。雲を流れるのを見ながらゆっくりとつかっていた。出たり入ったりを繰り返して1時間ほど温泉を楽しんだ。ちなみに缶ジュースは1本150円で、男湯と女湯の大きさは変わらない。
そこから国道までの帰り道は行きよりも短く感じた。距離が一度分かっているのと、雨が降り出しそうな曇り空になったからだろう。国道に出たのは14時40分頃だった。
国道に出たすぐのところに食事処「山里」がある。ここで昼食をとった。
うどんの付けめん、付けめん(てんぷら付き)、モツ煮込みと、ラーメン、ところてん、刺身こんにゃく、かき氷(レモン)を2つ頼んだ。うどんはここの料理人が作っている素朴な手打ちめんだ。てんぷらは自分の所で作っている、その日採れた野菜を揚げてくれる。どれも美味しかったが、特に箸がすすんだのは刺身こんにゃくとてんぷらとモツ煮込みだった。またサービスで、きゅうり、付けめん約1人前、てんぷらを出してくれた。きゅうりは十石味噌をつけたり塩を付けたりしてそのまま食べた。見知らぬ人に対する優しさに、メンバーの1人は「これも旅の醍醐味だ」と思った。その席でその日の反省会を行った。席を立った時刻は15時30分前だった。
15時30分過ぎ、急行バスに乗ってJR新町駅に向かった。車内では眠り出すのがいるほど静かだった。17時過ぎにJR新町駅に着いた。
17時20分発の通勤快速に乗れた。電車は空いていて楽に座れた。大荷物を抱えた人が数人固まって座っているのだから周りには迷惑な客だった。ここでも余りしゃべる余裕がなかった。寝出すのもいた。
車窓から見えるのはわずかな部分だったが、上尾の前で虹が見えた。そうしている内にJR大宮駅に着いて、そこで解散した。