●大学拳法部現役生へ
2003年8月11〜13日、関西学院大学少林寺拳法部の夏合宿(今年は和歌山)に参加しました。
大学に入って縁あって少林寺拳法部に入部し、わけのわからないまま技をつめ込まれ、学生大会の手伝いをさせられ、テストが終わって練習再開、夏合宿というのはだいたいどの大学も同じなのではないでしょうか?
僕の経験から言うと大学一回生のときの夏合宿でその後のクラブ生活がだいたい決まるように思います。夏合宿でやる気になった奴は強くなります。もう僕はかれこれ現役のときから8回ぐらい夏合宿を見てきているので、ミーティングでの一回生の発言内容によってその後のクラブの行く末がある程度分かります。
今年の夏合宿は「この一回生がおるうちは大丈夫やな」と思えました。これは現役幹部の努力ですね。初めて合宿に参加した一回生が「合宿で自分が変われた」「最初は嫌だったが、来てよかった」「根性だけはついたと思う」「今後もっと強くなりたい」「少林寺拳法の魅力がわかった」など本音の本音で言ってくれたとき、幹部にとってその夏合宿は合格点をあげれるでしょう。
今だから言いますが、僕が四回生で現役最後の夏合宿に参加したときに、一回生がミーティングで言った言葉に内心ものすごく感動して涙をこらえたことがあります。中身は忘れましたが、「がんばってクラブ運営してきた気持ちが一回生にちゃんと伝わったんやな〜」とそれまでの苦労が報われた思いでした。今回の現役生幹部もきっと同じような気持ちだったはずです。
後輩が右も左も分からないまま白帯で入ってきたのを指導して、そいつが成長する姿を見るのは本当にうれしいものです。この喜びを得られない人は少林寺拳法には向いてないでしょう。もくもくと自分だけ強くなりたい人はキックのジムにでも通うほうがいいかもしれません。
★現役生に問います。OBは何のために現役生の練習を見にくると思いますか?
いばりたいから?懐かしいから?クラブが好きだから?技を教えたいから?
僕が現役生に会いにいく目的は「少林寺拳法を続けてたら少なくともここまで強くなれるよ、こんなことができるようになるよ、めっちゃおもろいやろ?」と興味を持たせることです。ゴール、目標が見えないのにただがんばれ、気合いれてやれ!では今の大学生はついてきませんが、「おもろい!」と興味を持ってくれたら後は勝手に自主的に上手くなろうと練習するもんです。またその場で「できる」経験をさせてあげるとより面白くなって自主性が引き出されます。
今回の夏合宿では柔法で3時間も変わった練習を紹介したり、朝4時まであれこれ話しをしたりしましたが、非常に楽しいひとときを過ごすことができました。自分の原点にかえれるし、やっぱり後輩はかわいいものです。
自分の拳法の技術、またはクラブでの思い出話、社会に出てからの経験談などで、現役生に少しでもいい影響を与えることができたなら、少々のことでクラブを辞めたりせずにがんばってくれる。またそれが下の代へと受け継がれていく。クラブってそういうもんだと思うんですね。
例えば、現役生が一致団結して「明日からクラブや〜めた!」と誰も来なくなったら38年ほどのクラブの歴史はそこで終わるわけです。続けるのは大変ですが、終わるのはいつでも簡単に終わってしまいます。大学の少林寺拳法部なんてそれぐらい脆いものなんです。だから、OBがたまに行って現役生の『魂』に火をつけてあげる必要があるんです。それがOBが夏合宿へ行く目的です。
実は、僕も現役生主将で悩んでいたときに大先輩に電話してもらってから、悩みが吹っ切れたことがあったんですね。今はOBになったから現役生へそのときのお返しをしたいと思っているわけです。もし何かクラブのことで迷うことがあれば遠慮せずにOBつかまえて、利用して欲しいと思います。頼られて嫌な顔する人は誰もいないはずです。みんなが悩むようなことはOBの先輩も同じように悩んだはずです。
長い人生の中で、たまたま同時期に生まれ育ったメンバーで同じ場所で同じ時間を過ごすというのは奇跡です。もう二度と同じ夏合宿はできません。もっと言えば二度と同じ練習もできないわけです。
長いようで短い大学生活です。一回生はもうすぐ二回生になってしまいます。二回生はもうすぐ幹部になってしまいます。三回生はもうすぐに就職活動&引退です。
完璧だった幹部なんて過去にいません。みんな中途半端で卒業していくんです。「もっとこうすればよかった」「もっと練習しとけばよかった」と思いながら卒業していくんです。社会人になったら練習したくてもできない環境になってきます。好きな拳法を好きなだけできる大学生は幸せなのです。これはOBになるとよくわかります。
だからこそ、現役生に言いたい。
今、体力つけずしていつ体力つける?今、上手くならずしていつ上手くなる?今、強くならずしていつ強くなる?今、乱捕りガンガンやらずしていつ乱捕りガンガンする?
日々の練習時間を大切にしましょう。そして後輩が憧れるような強い先輩になりましょう。入ったばっかりの一回生に負ける(体力面、乱捕りなど色んな面で)のは先輩として恥ずかしいことです。憧れの強い先輩がいないようなクラブは潰れいきます。これはどんな組織、会社でも言えることですね。少林寺拳法が抱える根本的な問題は誰もが憧れるようなめっちゃ強い人(もちろん人間的にも)が少なくなってきているということです。現役生は是非是非強くなってください!そして強い少林寺に誇りをもって卒業し、強いOBとなって一緒に現役生を盛り上げていきましょう!!
P.S.OBになって夏合宿行くと気楽でいいよ〜この至福のひとときを過ごしたい人は卒業後、夏合宿に参加してみよう(^○^)