●八方目と平常心について

少林寺拳法では目付のことを八方目として教えています。

八方目とは相手の局所を見るのでなく、全身を視野に入れて見なさいというものですが、どこに目線をおくか?については先生によって言うことが違います。相手の目を見ろという人、目の下を見ろという人、咽喉を見ろという人、壇中を見ろという人、両肩を見ろという人、とある他流のビデオでみた先生は足の甲を見ろといってました。

どこに目線をおくのが一番いいのか?僕の経験上では、斜め下気味ならどこでもいいように思います。


★視野の比較
@まず、誰かに真横に立ってもらう
A真っ直ぐ前に目線をおいて周辺視野で横の人を見てみる
B次ぎに斜め下(45度ぐらい)に伏せ目気味にして同じように見てみる

やれば分かりますが、Bの方がよく見えます。人間は斜め下の目線の方が視野が広いということです。これは意外と知らない人が多いのではないかと思います。


・・・・と、ここで話しが終わってしまうと片手落ちになってしまいます。なぜなら、八方目と平常心はセットでないと意味がないからです。

平常心とはお風呂に入って鼻歌を歌っているような気分、草原で風にふかれているような爽やかな気分、要はリラックスしている心のことです。相手の全身を視野に入れながら、目に入ってはいるけれど、その見えているものに意識をおかない、こだわらない、びびらないということです。まあ、言うは易しでこれがいつもできたらすでに達人。誰も苦労はしないのですが・・・



★八方目と平常心の練習方法
@相手に木の短刀(当たるとやばいという武器ならなんでもOK)で真っ直ぐ本気で胴を突いてもらう
A千鳥に出ながら下受して、短刀の攻撃ラインをかわす
B小手投して天秤固。短刀を奪う

相手が武器の場合、普段よりも遠い間合いになります。一歩入らなければ当たらない間合いをキープしなければ駄目です。刺されたら死ぬという感覚でやると非常にいい練習になります。

初めてやると、たいがいの人は反応できずに刺されてしまうと思います。これは短刀を見てしまい、ビビって反応が遅れるからです。短刀を見ずに相手の全身を観るようにするとだんだん受けれるようになってきます。

どうしても短刀に意識が行ってしまって怖いなら、床を見たり、後ろの風景を見たり、脇見したりして自分の意識を強制的に他へやると余裕で受けれます。後、怖い顔してやるのでなく、ニコニコ笑顔でやるとリラックスできてよいです(^○^)

慣れてきたら、相手の刺そうという意識が出たときにはもう触れてしまうぐらいのタイミングで処理してしまいましょう。これが「先の先」への第一歩です。

嘘か誠かやってみてください。おもろいですよ!