●久々の本部帰山で感じたこと
2000年9月24日(日)に本部(香川県多度津町)で四段試験を受けて合格してきました。大学時代に最後に本部へ行ったのが、ちょうど就職活動を開始したころで、1997年3月9日〜14日の春合宿で三段受験をした以来だから、実に3年半ぶりの本部帰山でした。
23日(土)に多度津駅のすぐ前のホテルトヨタに泊まりました。ここは飯もうまいし、おばちゃんもいい人だし、テレビを1h見るのに100円取られること以外はなかなかいいホテルだったと思います。ちょうどオリンピックでサッカー、モーリスグリーンの100mなどをやっていて300円使ってしまいました。
本部の正面の門を入ると新しくできた開祖像が左に、石碑が右に並べられていていました。また、入って左の武専校舎前にあった、顔を入れたら飛び蹴りしているように見える絵(これで大学時代写真撮った)がなくなっていました。
本堂に8時50分集合。9時から鎮魂、会長のお話。9時45分から学科。11時から実技という流れでした。特別昇格審査ということで四段140名の五段50名ぐらいいたでしょうか。日本全国からたくさんの拳士が集まっていました。中には外国人拳士も数人おりました。
鎮魂行の後、師家・宗由貴会長のお話の中で、21世紀に向けて少林寺拳法の組織も新しく変えていく。分かりやすい組織に変えていくという話がありました。もっともっとアピールして少林寺拳法の教えを多くの人に知ってもらう。開かれた少林寺拳法にするということです。最近発売された、「連続写真で極める少林寺拳法・剛法編」「少林寺拳法 その技法と教え」のビデオなどはその組織改革の現れなのでしょう。大きくなりすぎた少林寺拳法という組織も21世紀に向けて揺れ動いているのを感じました。
さて、試験の方ですが、学科試験は、「金剛禅の教えについて」と「少林寺拳法が単なる武道やスポーツと異なる所以を論ぜよ」という2題でしたが、前もって問題が知らされていたので覚えてきたのを書くだけのものでした。当日の前に本部に提出しなければならない、宿題の論文の方が苦労しました。「少林寺拳法教範第一編の要約」を原稿用紙10枚以上と「現在の心境と将来の抱負」を原稿用紙3枚以上というものでした。
実技試験は8名を1組にして、基本、単独演武、抽出科目で柔法・剛法を五技ずつ、規定演武、乱捕り(剛法・柔法)を本部の本堂で所狭しと一気にやりました。実は当日まで規定演武を誰とも一回も通して練習できなかったので少し心配していましたが、相手が上手かったのと、前日の夜一人で鏡を見ながらずっとイメージトレーニングしていたおかげでわりと上手くできました。
一番早く終わったので、回りの組の様子を見ていると、よくそんなレベルで受けに来るよなあという人がかなりいました。四段といえば、他武道で言えばなかなか取れない、高いレベルの人だけが持てる段位のはず。よくそれで三段やってたなあと思うような人には受けて欲しくなかったです。結果的にはほとんど全員が合格なんですから。
上手い下手は確かにあります。しかし、基礎体力はおろか、技の順番、かけ方などもおぼつかないような人がちゃんと出来ている人と同じように合格するのはおかしいです。自分の取った四段の価値が下がるような思いがしてちょっと残念でした。できていないにもかかわらずに合格し続けるから下手くそな黒帯がたくさんできてしまうのです。合格してしまうと、自分はできているのだと思って問題意識を持たないので本人のためにもならないのではないでしょうか?昔に比べて技術レベルが下がっていると言われていますが、実技試験が甘いのも原因の一つだと思います。
愚痴はさておき、允可状授与式の前に時間があり、本部武専の授業をやっていたので、S村先生の切小手の指導、K島先生の剛法乱捕り練習の仕方を見ることができて非常にためになりました。やっぱり本部の先生の技術は洗練されていてハイレベルだなあと感動しました。また、指導の仕方が非常に分かりやすくて上手なのが参考になりました。
何はともあれ、合格してよかったです。次は五段目指してがんばりたいと思います。