●自分の身体と対話する


 少林寺拳法をはじめてもう8年目に突入しましたが、ここ1年が今までで一番伸びました。なぜか?

@いい先生、仲間に出会えた
A自分の身体について見つめるようになった。その結果、効率的な使い方が分かってきた
 というのが主な理由だと思います。

 最近は自由に練習時間が取れないので、一人でのトレーニングを工夫しています。
少林寺拳法は組手主体での相対練習をメインとしています。
 確かに相手の攻撃意識を感じて、それに対処する練習は一人では絶対できません。
しかし、だからといって一人練習はしなくてよいというのは間違いだと思います。

一人練習しながら、
「自分の身体は今、どういう状態になっているのか?」
「どう使えば力を効率的に出せるのか?」
「どうすれば突き蹴り威力UPするのか?相手が崩れて飛んでいくのか?」
というように自分の身体と対話することが必要だと思います。

限られた時間しかない、道場の練習だけではなかなか上手くはならないし、健康増進なんてはかれません。
たまに道場でハードな練習をしてバテバテになって帰り、ビールを飲んでバタンキュー
・・・これでは身体に負担をかけるだけで、健康減退になってしまいます。

スポーツ全般にそうでしょうが、少林寺やる人にも腰痛持ちが多いです。
大学拳法部でもハードなトレーニングでヘルニアになる奴が何人かいました。
肩腰を急激にねじる蹴り、同じ構えから同じ動作ばかり繰り返す練習などにより、身体に無理な負担がかかり筋肉が凝ったり、骨盤が歪んだりします。それをほったらかしにしたままハードな練習するからよけい悪くして怪我になります。体育会系クラブでは相変わらず鬼のような根性論の練習で身体壊す人は多いと思います。しかし、トレーニングの仕方一つで全く違う身体が出来あがります。そうなると自分の身体の変化を感じながら、嫌々ではなく楽しく身体を鍛えることができます。

私は夜、練習できる日は1時間ぐらいのんびりと、TV見ながら寮のトレーニングルームで練習しています。
・・・といっても端から見れば、柔軟体操をやってる時間がほとんどにしか見えないと思います。
要は仕事で一日中パソコンに座ってて歪んだ自分の身体、長時間新幹線に揺られて歪んだ身体、ちぢんで凝り固まった筋肉を柔らかくほぐしてメンテするんです。

ストレッチ、自力整体法、ヨーガ、伊藤式胴体力トレーニング、操体法などを自分なりに好き勝手にミックスした体操を30分ぐらいマットの上でやります。これによって整体と準備体操とトレーニングを兼ねています。(本当は朝の方がいいのかもしれませんが、朝は弱いので風呂前にやってます。)

十分に身体をほぐしてエンジンをかけてから突き蹴りを軽くシャドーするんです。力まず、ゆっくりと、リズミカルにやります。
太極拳みたいにゆっくりやるのも自分の動きを確認できていいです。

いきなり強く突き蹴りすると肘痛めたり、足の筋がおかしくなったりしますが、ほぐしてからやると力が抜けて、伸筋を思いきり使えるので伸びのある威力のある突き蹴りができます。毎日ほぐしていると普段でも柔らかい身体になってきます。ちょっとした身体のズレ、違和感に敏感になってくるので病気になる前に治してしまえる機会も増えます。

例えばの話。つい先日、すごく肩の凝る日がありました。普段はほとんど凝らないのに、その日に限ってすごく右の肩のある一点が凝るんです。ちょうど出張続きで自主練習してなかった日が続いていたときでした。
早速その夜、自分の身体を整体しようと長座したらやっぱり足の長さが大分違っていました。(骨盤のズレ)
自分で治す方法を知ってるので、ポキッとやって同じ長さにしました。次の日からはすっかり凝りもなくなりました。
ちょっとこういうことを知ってるだけでも、随分楽な暮らしができるし、怪我もしにくくなると思われます。

身体を柔らかく使うこと、身体の意識感覚を磨くことが少林寺拳法上達の近道にもなるはずです。


教訓:自分の身体のメンテは自分でやるしかない




☆参考文献☆

●『万病を治せる妙療法 操体法』 橋本敬三 農山漁村文化教会

●『スーパーボディーを読む』 伊藤 昇 マガジンハウス

●『実践!整体法入門』 井本邦昭 三樹書房

●『身体感覚を取り戻す』 斎藤 孝 NHKBOOKS


 【最終更新日:2001年1月10日】