★基本について考える
どんな武道・武術・スポーツにも必ず基本というのがあります。基本とはそれをやるための身体をつくるということです。
基本をすっとばして先に進むとドツボにはまります。まずその武道・武術・スポーツをするために必要な身体をつくらないことには、いくら表面的な形だけを覚えても駄目だということです。
この各流派に伝わる基本=人体の原理・原則に則ってつくられたトレーニング でなければならないわけですね。
ただ、問題なのは形だけが一人歩きしてしまい、基本が基本になっていないケースが多いということです。みんな「なぜそうするのか?」がよく分からないまま、先生が言うのをそのまま鵜呑みにしてしまうことが代々繰り返されてきたからです。
僕の場合は人間の身体の動きについては「操体」から多くを学ばせてもらったのでラッキーでした。自然な動きと不自然な動きは見てるとだいたいわかるようになってきました。簡単に言うと、全身が連動できる(地面からの力が全身に流れる)、気持ちよく立てる=基本の基本なわけです。これはどの流派にも当てはまることです。
ひらがなを書けないような人に、いきなり漢字を書かせようとさせるのと同じことが部活や道場で起こっていないでしょうか?極端なことを言うと腰痛持ちに蹴りはできませんし、肩こりがひどい人に突きはできません。
基本を見なおすということは自分の身体を見なおすということなのです。
まずは「自分の身体の声を自分で聞いてみる」ということが第一歩だと思います。
「先生はああやっているけれど、自分の身体としてはこう動いた方がやりやすいなぁ〜」
という感覚が非常に大切なのです。
快適な動きは身体にとっていい動きです。突いたり、蹴ったりすると気持ちいい=健康増進になります。しかし、不快な動きは身体を歪ませます。なんか調子悪いけれど(痛いんだけど)、がんばってやらなきゃ=不健康増進です。この感覚を身につけないといつまで経っても身体の負担は減らず、上達も頭打ちになってしまうのではないかと思います。