●おすすめの攻撃練習方法
双方攻撃で自由乱捕りをやったときに相手の顔になかなか思うように突きが届かない、当たらないという経験をしたことはないでしょうか?初心者のうちは多くの人が経験することだと思います。演武では相手は止まってくれているので、さも自分の攻撃が届いているように錯覚してしまいますが、乱捕りでは相手は来るのがわかっているのにわざわざその場に留まってくれません。
なんでだろ?と自分の頭で考え、仮説をたて、練習で検証していくのが少林寺拳法の修行です。僕なりになぜ突きが届かないのか?過去に自分が見てきた少林寺拳法を色々と振り返って考えてみました。
★攻撃の突きが届かない理由
@踏みこみが浅い
Aタイミングが1,2になっている
B一歩しか踏みこめてない
他にも色々あるでしょうが、これらが大きな理由だと思います。
@の解決策は前回の「誰にでもできる運歩養成法」で紹介しました。ある程度自分の重心をコントロールできるようになれば、ジャンプして飛ぶのでなく、膝の抜きから地球へ落ちるように進むことで飛距離を伸ばすことができます。
Aは一歩入ってから突く「1,2のタイミング」でなくて、一歩入ったときにはもう突き終わっている「1のタイミング」でないと駄目ということです。1で打てない突きは攻撃としては遅過ぎてほとんど役に立ちませんので。
さて、今回メインに言いたいのはBの一歩しか踏みこめてないということです。どういうことか?説明すれば当たり前でアホか!というようなことです(^_^;)
こちらが攻撃をしようとすると相手はよっぽど鈍感でない限り、何らかの危険を察知します。よって攻者が一歩踏みこんだときにはすでに守者も一歩退いてしまっていて、たいして距離がつまらずに届かないという状況が生まれます。多くの人はそもそも踏みこみ自体が浅く、しかも一歩しか踏みこんでいないのでなかなか突きが届かないわけですね。
では、どうするのか?簡単です。二歩以上踏み込めばいいのです。運歩で言えば、前→前です。攻撃は最短距離で行うので、わざわざ千鳥に出る必要はありません。真っ直ぐ正中線目掛けて前足の膝が入っていく感じがベストです。相手は正中線に真っ直ぐ入って来られるとすごく嫌な感じになります。
上段順突→上上二連突の連攻がオーソドックスです。
持論ですが、初心者はその場でしっかり突けるようになったら、余計な移動稽古など一切行わずにこれだけ徹底的にマスターすればいいと思います。運歩がすごく上手くなります。バランスを崩さずにスムーズにやるのは結構難しいです。
●おすすめ練習方法
@お互いにスーパーセーフ面(二重面も可)、胴をつけて構える
A攻者、守者を決めて、攻者は相手が退がるのを追いかけるように上段順突→上上二連突
Bできるだけ守者は速く大きく退がる。それを攻者はできるだけ速く追いかけて突く。攻者は突き損じたらすかさず逆蹴を決める。
※守者はたまに避けたり、反撃したりしてあげるとより面白くなります。
最初の上段順突で一気に間合いを詰め、すかさず上上二連突をすれば相手を射程距離に捕らえているので大抵二発目の上段順突から当たります。当たらないまでも、相手が顔をのけぞらすなど体勢を崩すシビアな攻撃となるでしょう。相手が体勢を崩せば、突きが届かなくてもそのまま逆蹴すれば綺麗に決まります。
超シンプルですが、これが少林寺拳法らしい攻撃の「基本中の基本」なのではないでしょうか?
今までのほほんとした攻撃に慣れてしまった人にやると、踏みこみの速さと距離をつめてくる勢いにおされてまず居着いてしまいます。相手が下がりかけたときがチャンスです。一気に間合いを詰めるとたいがい当たります。ちなみに待ち構えてるところに行ってもカウンターを食らいますので注意。
そうそう、もうひとつ距離をつめる方法があります。差替えの運歩を使うことです。これは簡単なので誰でもすぐできますね。右(左)前から左(右)前になりながら距離を稼ぐ突き方です。
差替えの運歩で上段順突→上上二連突→逆蹴。この連続攻撃ならかなりの距離を一気につめれます。今まで攻撃が届かなくて困っていた人は是非お験しください。
ある程度のレベルの攻撃力がないと、相手の練習にもなりません。まずはしっかりとした攻撃を身につけましょう。