少林寺拳法の教え



いつも技術ばかりなので、今回は思想について書いてみようと思います。あくまでも僕の解釈ですから拙いところがあるかと思いますが、ご容赦ください。

「少林寺拳法の教えってどういう教えなんですか?」といわれたとき、何も知らない人に簡単に説明するとなると結構難しいと思います。

特に学生の少林寺拳法部で道場に行ってないようなところは、法話してくれる人もおらず、ただ拳法やってるだけで教えなんて試験のときだけという拳士も多いと思います。せっかく少林寺に出会ったのに、それではもったいな過ぎます。後輩に指導する場面もあるでしょうから、今一度おさらいしてみましょう。

少林寺拳法の教えは「ダーマ」「自己確立」「自他共楽」のキーワードで説明するとわかりやすいです。


@ダーマ

達磨さんと違います。少林寺拳法でいうダーマとは宇宙の真理、法則、霊力のことです。(語義は法、起源はサンスクリット語のDHARMA)

少林寺拳法を習い始めたときに、はぁ?何じゃそれは???と誰しも思ったはず。

ダーマとは簡単に言うと、この宇宙をつくった人知を超えた力、今の世界を成り立たせている不思議な力のことです。もっと簡単に言うと「大自然」とも言いかえられます。

信条にある、『我等魂をダーマより受け、身体を父母より受けたることを感謝し・・・』というのは、私達は魂をダーマからわけ与えてもらい、身体をお父さん、お母さんから受けたことを感謝して・・・ということですよね。

人間は無限の力を持つダーマから魂を分け与えられている。だから、人間の可能性もまた無限である。ダーマを信じよう=自分を信じよう。自分を好きになろうというのが第一ステップです。



A自己確立

自分の可能性を信じることができたら、まずは自分のことは自分でできるようになろう。自分のことは全て自分で決めれるようになろう。自主的な生き方ができるようになろう=自己確立。これが第二ステップ。そのための手段として少林寺拳法があるわけですね。

少林寺拳法修行の目的は「リーダーの育成、理想境建設」であり、少林寺拳法自体はそのための手段というところが他の武道・スポーツ団体と全く違うところです。

少林寺拳法の技術を修行する→できなかったことができるようになる。弱かったのが強くなる→自分の自信になる→自分のことは自分でできるようになる

自己確立って言葉で言うと簡単ですが、実際にできている人は非常に少ないと思います。これってすごく難しい(-_-;) 



B自他共楽

自己確立ができてきたら、少林寺拳法で得た自信、力をもって、半分は人のことを考えた行動をしよう=自他共楽の第三ステップ。ほとんどの人は自己享楽ですから、これも難しい(゚-゚)

半分は人のことを考えた行動というのは簡単に言えば「思いやりのある行動をする」ということです。これを繰り返していくと、そういう人はみんなに好かれてリーダーとなり、回りにいい影響を与え、家族、友人、地域社会をハッピーにします。そういう人がどんどん増えると国全体がハッピーになり、世界全体がハッピーになり、理想境建設が完成するというわけです。


●まとめ
@自分の可能性を信じて自分を好きになる
A自分のことは自分でできるようになる(自分の人生を生きる)
B半分は人のことを考えた行動をする
C上記のような人(リーダー)が増えたら世の中よくなる
以上のことを推進することを金剛禅運動といいます。

拳法は手段に過ぎませんから、金剛禅運動は少林寺拳士に限らず誰にでもできるってことです。また実際にどの分野でも一流の人は立派な金剛禅運動家と言えるでしょうね。

超シンプルに書きましたが、少林寺拳法をまったく知らない人に教えを理解してもらうにはこれぐらいで十分なんじゃないでしょうか?