2.蘇東成の実戦内家拳



昔から中国武術には興味がありました。みんな松田隆智の「拳児」を読んで憧れたクチではないでしょうか?なんとも怪しげで小さいじいさんがデカイのをぶっとばすという神秘的なものがあるのでちょっとオタクっぽい世界なのですが・・・

そんな中国武術の神秘の世界を実際にリアルに見せてくれるのがこのビデオです。
いや〜色んなビデオを見ましたが、この内容にはかなりビックリしました。

とにかくすごい!・・・の一言です

蘇東成という人は台北出身で、形意拳を中心に学び、台湾で実戦の喧嘩しまくってた人で、言うことすべてに説得力があります。

ビデオの内容は色んな格闘技、武器に対する中国武術的な対処の仕方、身体の練り方などを紹介しています。中国武術に限らず、あらゆる武術に共通する原理・原則を追求しているので流派にはこだわらないという思想です。これには僕も共感できました。

技術的な特徴としては、
・鞭のような腕で相手の腕に絡みついて制御する
・独特の足さばきで相手の背後に回りこむ
・とにかくめっちゃ速い
という感じです。形意拳、大極拳、八卦掌のエッセンスが入っているようです。


このビデオを見て、本人に会いたくなり、東京でやっていたセミナーに参加しました。
参加者は30名ほど。打撃系の人から投げ技系の人まで色々でした。

本人を実際に見ると、ニコニコしてるんですが、すごい迫力ありました。
腕にはナイフやらなんやらの傷跡がいっぱい(^_^;) 新宿歌舞伎町で用心棒やってたこともあったとか・・・

前でお弟子さん相手に色々とやってみせてくれました。「せっかくだから、実際に体感してみてください」とお弟子さんは言いますが、みんなビビってなかなか自主的にはかかっていかず。そら見るからに怖いですからね(゚-゚)

身体の使い方ということで、相手に腕を出させて、それを手刀で打ちつけるというのをやっていました。蘇老師がやると腕がバチコーンとすごい勢いで弾かれるのです。他の人は手打ちであまり腕が動かないのに、僕はだいたい同じことができました。ああ、こういう感じで身体をつくっていけば同じようなことができるのねとちょっと自信になりました。

フルコン空手の人を相手にちょっと軽いスパーをやったのを横で見ていました。蘇老師は後屈で手を前に大きく出して前足で相手の膝関節を牽制、両手をパチパチと鞭のようにしならせて相手へ打撃を与えながら、あっという間に背後へ回りこんでしまいました。相手からしたら、後屈なので顔が遠い、しかも両手が邪魔で殴れない、懐が深いので中段にも届きそうにない、前へ出ようとしたら前足で止められるというなんともやりにくい構えでした。

せっかくの機会なので僕も相手してもらいました。
もう対峙しただけで怖かったです。「ああ、やられる・・・」って感じ。
「空手などをやってる人はストレートは受けれても、曲線的な打撃に弱い」
と言いながらパチンと右頬にビンタをもらったと思ったら、もう右横にいて、手刀を首にドン!
ううっ!と気絶しそうになりました。やはり、ホンモノはすごかったです。

相手の背後に回りこむというのはマスターしたいものです。これは護身術としては最適!

●秘蔵の蘇東成セミナーメモ
・足が大事。一歩入らねば当たらない。
 手で突かない。足で突く
・ストッピングは股関節を狙う
・相手の後ろ側へ回りこむこと
・手を打落す練習
・常に顔を動かしてずらす
・掌で面をつくり、顔をふさいで見えなくする
→打ちにくい
・前蹴りは掬い投げる
・小さくパタパタパタとはたく練習
・太極拳の上下の動きを大、中、小でやる
・螺旋の動き 足首→膝→腰→胸→首
・横面の角度 相手に見えない角度で
・太極拳は等速で動く練習。加速させると速い
 打撃は加速度をつけると肉眼では見えなくなる
・タックルには上下の動きで対処。顔をおさえる
・2人での練習方法
 上下、直線、内回し、外回し、中段
・首相撲で膝蹴りされたときは股関節へパンチする
・蹴りは前へ体重を移動させながら蹴る
・膝蹴りから足をからめて倒す
・相手の構えの間をぬっていく
・物を投げる練習で突きを速くする
・前蹴りした後に下へえぐっていく