++読書++


幕末系以外で読んでみた本の報告。
こうしてみると自分の興味が見えてきますね!
というわけで自己満満開の頁ですvv

『マヤ』『マタ・ハリ』追加★

クロード・ボーデ、シドニー・ピカソ著 落合一泰監修 阪田由美子訳
1991年 『マヤ―失われた都市を求めて』 創元社
マヤ学研究史をベースに話が進められています。
図が多く掲載されていたり年表もついていたり親切な一冊。
マヤ研究からマヤ文明の実像に迫ってます。
ラッセル・ウォーレン・ハウ著 高瀬素子訳
1995年 『マタ・ハリ―抹殺された女スパイの謎―』 早川書房
1917年、ドイツのスパイとしてフランスで銃殺されたマタ・ハリ
本当にドイツのスパイであったかという謎に迫った本。
新たな資料を用いながら検証し、いわゆる
「マタ・ハリ神話」の虚偽性を指摘。
いかんせん沢山外人名が出てくるので「誰だっけコレ?」現象が起きますが、
読み応えはあります。
堀内修 1990年 『ワーグナー』 講談社現代新書
「ワーグナーって誰」
そんな
ワーグナー知識皆無の私ですら簡単に読了出来た奇跡の一冊。
ワーグナーについて浅い部分に触れ、
そこからボツンボツン深い部分に突っ込んでいく感じなので分かり易いです。
保田孝一 1990年 『最後のロシア皇帝ニコライ二世の日記』 朝日選書
タイトル通り、最後のロシア皇帝ニコライ二世の日記。
彼の日記は1882年から1918年に銃殺される三日前までという1万ページ以上が現存。
本書ではニコライが大津で襲撃された1891年の大津事件に関する記述を最初に扱い、
日露関係やニコライの人間としての側面など興味深い記述が多数見られる。
ジェーン・オークリー著 和田廣訳 1992年 『ラスプーチンその虚像と実像』 河出書房新社
ロシアのロマノフ王朝末期に宮廷への影響力を持った怪僧ラスプーチン
「男性」「神秘主義者」「救世主」「神話の主人公」という四つの側面から解析している。
あまり政治的な事には触れていないためロシア史に詳しくない人にも読みやすく、
ラスプーチンへの興味を一層深めさせる一冊。
ピエール・マリー・ボード著 佐伯晴郎監修 田辺希久子訳
1997年 『知の再発見双書 キリスト教の誕生』 創元社
イエスの死後にキリスト教がキリスト教として自覚をもつようになり、
異端問題・迫害を経て国教となるまでを扱っている。
図版が多く用いられ、
キリスト教が世界宗教へと成長していく過程が分かり易く記されている。
前田春人 2004年 『桃太郎と邪馬台国』 講談社現代新書
おとぎ話を歴史の史料として扱い、日本の古代史を論じたもの。
本書では「一寸法師「桃太郎」「浦島太郎」の三作を扱い、
今まで慣れ親しんできた面とは違う側面が見えます。
おとぎ話からここまで古代が見えるのか、と感動すら覚える一冊。
廣岡正久 1995年 『ロシアを読み解く』 講談社現代新書
ロシアに最初の国家が立てられてから現代ロシアまでを、
「ロシア人とは一体何者なのか」をテーマに述べた一冊。
ロシア事情に詳しい、もしくはロシアに関する興味がないと読むのはなかなか困難。
ロシア人のアイデンティティについての問題が複雑で難しいことを感じさせられるとともに、
ロシアとの付き合い方を考えさせられた一冊。
森義信 1995年 『メルヘンの深層 歴史が解く童話の謎』 講談社現代新書
「長靴をはいた猫」「シンデレラ」など有名な童話を個々に取り上げ、
メルヘンを歴史的視点から考察しています。
今まで何の疑問も持たずに受け入れていたメルヘンに、
「この部分にはこんな深い解釈が出来たのか!」という衝撃を覚えます。
鈴木晶 1991年 『グリム童話ーメルヘンの深層』 講談社現代新書
日本人でも馴染みの深いグリム童話。
長く語り継がれてきた文化遺産、という一般に広まるイメージを捨て、
グリム童話の成立背景、メルヘン研究の方法論紹介、
グリム童話に盛り込まれたイデオロギーを考察する。
今までの
グリム童話へのイメージが変わること間違いなし。
竹下節子 1997年 『ジャンヌ・ダルク』 講談社現代新書
イギリスとフランスがフランスの王位継承を争った、
中世の百年戦争の後期にごく短期間登場し、
今も聖女として名高い
ジャンヌ・ダルクがテーマ。
単なる歴史物語ではなく、
何故彼女が聖女になれたかを中世の女性の立場や政治・宗教等を通して考察。
世界史に通じてない人にも読みやすいです。
広田照幸 1999年 『日本人のしつけは衰退したか 教育する家族のゆくえ』 講談社現代新書
「昔のしつけは厳しかった」とはよく耳にするけれど、
果たして本当にそうだったのか。
明治以降から現代のしつけの変遷を追うことで、
現代のしつけの問題の本当の原因を明らかにし、
今の常識となっている
「青少年問題は親のしつけが主因」という説を問い直す。
梅田修 2002年 『地名で読むヨーロッパ』 講談社現代新書
ヨーロッパの地名の由来を神話・地理・歴史などから探り、
その土地は
どのような性格を持つ土地なのかを探っている本。
ヨーロッパの地歴や神話に通じてないと読むのがキツイですが、
分かる人には面白いはず。
部分によっては地図も載っていますが、
地理に詳しくない方には地図帳片手に読むことをおススメ。
細川隆一郎著 細川隆元監修 1986年 『日本宰相列伝 岸信介』 時事通信社
安保改定を行なった岸信介元首相の伝記。
どのような首相であったか以前に、
岸信介がどのような人間であったのかに触れている。
戦前にも政治家として活動した岸だったが、
戦前政治は全て悪という一般にあふれるイメージを切り崩してゆこうという
著者の姿勢が見える。
マーティン・S・キグリー著 仙名紀訳
1992年 『バチカン発・和平工作電ーーヒロシマは避けられたか』 朝日新聞社
第二次世界大戦期に行なわれた、バチカンを通じての終戦工作がテーマ。
当時様々なルートで行なわれていた和平工作の1つ。
終戦工作に携わった人々の情熱が見て取れれる。
これはまさしく
裏面史であり、非常に興味深い一冊。
H・P・ラヴクラフト著 大西尹明訳 2005年 『ラヴクラフト全集1』 創元推理文庫
クトゥルー神話という神話体系を創ったラヴクラフトの全集第一巻。
「インマウスの影」「闇に囁くもの」はクトゥルー神話要素が盛り込まれた代表作。
他の収録作品としては、ブラックユーモアの「死体安置所にて」と、
血筋にまつわる恐怖を魅せた「壁のなかの鼠」があります。
彼の創り出す
暗黒世界に魅せられること間違いなし。
残念なのは、初出が1974年の所為なのか訳がまずくて、分かりにくい箇所有り。
私が読んだのは2005年の49版なんですけど、まだ表現がおかしいです。
トーマス・レーメル著 矢島文夫監修 遠藤ゆかり訳
2003年 『知の再発見双書 モーセの生涯』 創元社
タイトル通り、ユダヤ教創始者モーセの生涯について記された本。
モーセの物語とその起源を探ったり、様々な視点から分析し、
彼の実像に迫っています。
多くの図版が載せられ、資料頁や用語解説頁まであって
ユダヤ教初心者に優しい一冊。
宗教って今の世界で結構重要だと思うんで、
一神教の創始者としての彼を学ぶことは大切なのではなかろうかと。
レジーヌ・ペルヌー著 池上俊一監修 南條郁子訳
2002年 『知の再発見双書 テンプル騎士団の謎』 創元社
十字軍とともに成立したテンプル騎士団について。
テンプル騎士団は当時の様々な思惑から悲劇的な最期を辿った集団。
そのせいか彼らについての多くの伝説が生まれ、
実体が正しく伝わっていなかったという事実がありました。
そんな彼らの
真の姿に迫った一冊。
図版が多く掲載され、そんなに難しい本でもないので馴染みやすいです。
山本博文 2001年
『江戸の雑学 〜サムライ編〜 武士は禿げると隠居する』 双葉社
フィクションの時代劇とは言え、
時代考証的に「それは流石にやっちゃダメでしょ」的なモノも多い今日この頃。
そんな現状を憂う作者が
時代劇を見る人・書く人に参考にして貰いたいと願いつつ著した一冊。
構成は、「武士のお仕事」「武士の規律と儀式」「武士の恋愛」「武士の流行情報」
「快適!?武士ライフ」から成っており、所謂オムニバス形式。
付録頁には用語集とか職制についての表とかも載ってて分かり易い★
タイトルの「武士は禿げると隠居する」をはじめ、
多くの江戸知識が得られちゃいます。
山田風太郎 2003年 『戦中派虫けら日記』 ちくま文庫
『甲賀忍法帖』などで有名な山田風太郎が戦時中にリアルタイムで書いてた日記で、
昭和17年11月から昭和19年12月までの分が載っています。
戦時中の日記の大体は政治屋とかそんな人たちの日記で、
その内容も政治的なものが多いわけですが、
当時の山田は普通の一青年だったこの日記は戦時中の庶民生活が分かる史料として貴重。
しかも山田は当時としては不思議なくらい冷静な目で時代を捉えています。
今まで抱いていた
「戦時中の生活」に対するイメージを変えさせる本です。
イタール著 古竹弥正訳 1975年 『アヴェロンの野生児』 福村出版
1797年にフランスのアヴェロンで発見された野生児の話。
発見当時は全く「人間的な要素」を持ち合わせていなかった野生児に対し、
軍医であった著者が彼に一般的社会生活を送れるように施した教育課程と
その結果について記されています。
人間の成長には環境が大きく影響する、という事が分かります。
大川朝常 1997年 『沖縄独立宣言』 現代書林
「沖縄独立」って聞くと「えぇー!?」とツッコミどころ満載かもしれませんが、読むと納得。
江戸時代の薩摩支配に始まって、琉球処分や沖縄戦、基地問題など
沖縄の人たちが本土の人間から受けた不当な扱いについて記されています。
今現在はリゾートとか健康とかで注目されている沖縄ですが、そういう面だけじゃなくて、
沖縄がどういう歴史を歩んできたのかを知る事が必要であると痛感させられます。
 

++モドル++