しちゅえーしょん
「おい」
「はい?」
「なんでいつも俺が女役なんだ」
それはいつも道理の夜の、いつも道理の場面から。
「どうしたんですか、急に」
組み敷き、着物に手をかけた状態で山崎が問えば、
「いや、別に俺が下じゃ無くてもいいじゃねーか?と、思い立ったんだが」
組み敷かれ、見上げる視線で土方が返す。
「そりゃ、貴方の方が綺麗だからでしょう」
「・・・嬉しかねーよ。大体お前、年下のくせに何故上に乗る」
「下克上というしちゅえーしょんが良いのです」
「しちゅ・・・?」
聞き慣れぬ言葉に訝し気な土方。
「しかし、あんな事を言われるなんて・・・倦怠期の始まりでしょうか」
いやそれは何か違う。土方がそう言う前に。
「飽きられない様に・・・・・」
すすすっと胸元に手を這わせ、
「違うしちゅえーしょんを試す事にしましょうか」
だからしちゅえーしょんとはなんだ。
そんな事を考えていられる余裕は、もうすぐ無くなる。