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ケニアにいこうよ! ポレポレ旅行記

ドドドドドー!
アフリカ最高峰!キリマンジャロをバックに疾走するヌー軍団の図

1997年6月6日(金) 初アフリカ、初ケニア、初タスカー


ケニアNo.1ビール ちょっと曇っているボンベイの朝。朝はホテルのロビーでコンチネンタル。おいしかった。ここはインド?と思えるほど他国ホテルと差はない。
 チエックアウト後の空港までの道のりは、昨夜の夜のカルチャーショックとはまた別のインドの実情をみせてくれた。道路脇の水たまりの水で炊事し洗濯し隣ではトイレに使っていた。スラムらしき地域も見えた。交差点でジプシーの女の子が花を持って駆け寄ってくる。これがインドなんだ。

 ところが空港でいきなりポレポレ旅行気分を味わえるとは思わなかった。空港に到着しチェックインをすます。後ろにアフリカネイティブの一団がいて、全くインドの方とは異なるそのお顔を拝顔し「そうだ、これからアフリカにいくんだった。」と本来の目的地を再確認する。

 やっと出発ロビー内に入ると、いきなりベッドが並んでいる。そこに勢いおなかがどかーんとでかい白い布をまとったおじさんたちが寝ている。ベットというよりは長椅子といった感じだ。なぜか「ああ、インドっぽいなあ。」と思ってしまう。
 やっと目指すゲートを見つけて近くの椅子にてしばし休憩。しばらくするとおじさんたちが集まってわいわい騒ぎ出す。嫌な予感がして見にいってみると、スクリーンにいきなり出発時間が3時間後れでセットされている。「ありゃ。まあポレポレ旅行だから。」と覚えたてのスワヒリ語で、むりやり余裕を見せる。

 係員がこっちだこっちだと手をぶんぶん振り回してニコニコ我々を呼んでいる。遅延のおわびかミルクティーと揚げ菓子をいただく。ミルクティーは本場セイロンのものとおぼしき香り高いもので、なかなかにうれしくなる。早めに行こうとゲートに戻り、長椅子に横になってみる。クッションが効いてなかなか心地好い。ちょっと眠くなってしまう。「ボンベイも捨てたもんじゃないなあ。」

 ただ、3時間は長かった。あちこち空港内をうろつき、おみあげ屋さんもチェックし尽くした。ようやく乗り込む飛行機が到着し手荷物検査後待合室に通される。ここで待っていると先ほどから気になっていたすごーく派手なサイクルウェアをびしっと着こなすアフリカ人が目の前に腰掛けてきた。似合いますねと話しかけたら話が弾んでしまう。なんとケニアの南タンザニアに帰るところでタンザニアに初めて自転車競技を持ち込み、自転車競技のナショナルチームを率いて世界中を旅しているらしい。さらに親しく話しているとたくさん世界中でとった写真をスーツケースから出して見せてくれた。

 その中で、サイクルウェアに身を固め自転車とともに写っている息子さんの写真を見せてくれた。なかなかの好青年である。つよい選手なのかと聞くと、おじさんは「息子はいい選手だった。」といった。表情の読めない顔色がこころなしか曇ったのにふと気がついた。なんと息子さんは自転車での事故で亡くなられたというのだ。「それでも自転車はやめないよ。」とおじさんは言う。強い心の持ち主だ。圧倒された。

 やっと搭乗した機内での楽しみは、カレーとビデオ番組。インド歌謡のビデオは見ていてこっちが疲れちゃうくらいのパワフルなおじさんとインド美女ががんがんに踊りながら熱唱する。大勢バックで踊っている人もがんがん踊る。きっとこういう風に歌って踊るのがインド歌謡なのだろうが、世界のどことも違うスタイルなので圧倒される。後から聞いたが彼はとんでもないビックスターだという。文化は違うものだ。

 やっとケニアが近付く。真っ青なインド洋だった窓の景色から一転、圧倒的に広がるアフリカの大地が眼下に見える。もうすぐアフリカ大陸への第一歩を記すときが来る。日が傾き滑走路脇の草が黄金色に染まるジョモケニアッタ空港に到着した。「勢いに任せて、本当にアフリカにまで来てしまったなあ。」ちょっぴり不安になる。

 空港で日本円一万円を両替し、ゲートでガイドさんを探す。売店のアフリカ女性が親切にアナウンスを依頼し、呼び出してもらう。やっとドライバー「ギャンガ」さんと会えると、到着が遅れたので一度帰ったとのこと。でもそのギャンガさんはとても明るい人でちょっと安心する。とりあえずナイロビ市内のオフィスに向かう。現地は、モットーツアーというなかなか愉快な名前のサファリツアー会社である。モットーは、熱いという意味らしい。ちなみにクマというのは、女性のXXを意味するらしい。だから、熊本県在住女性は住所を聞かれてたら気を付けたほうがいいらしい。この話は時々行く、恵比寿駅前のアフリカンバーでネイティブがギャアギャア騒ぎながら教えてくれた話。

 オフィスの奥からかっこいい目の輝く社長がでてきてツアーの説明をとても丁寧にしてくれる(英語だったが)。やがてほんとのガイド「パトリック」さんが現れる。日本語ペラペラで喜ばしい。

 初ケニアでの宿泊先、ニュースタンレーホテルに行き、初の食事を楽しむ。まずは、タスカービールをお願いする。「ラーガー?プレミアム?」と聞かれる。なんだ、タスカーはないのかと思ったら、そうではなくて、タスカービールの種類らしい。「???」という顔をしていると、「プレミアムは世界一ですよ。」というので頼んでみる。うーむ、初タスカーは、長旅の疲れもあってか、妙にうまい。「これがケニアのビール、タスカーだー。」ごくごく飲んでいると、ほんわか気持ちよーくなってくる。ケニアでお酒に酔っ払うというのもおつなものだ。(このプレミアム、自由が丘の多国籍レストランで飲めます。)

 部屋は、スイートだというので、入ると3部屋ぐらいあって、お風呂も広い。ちと古いが。しかしカーテンを開いて外を見ると確かに治安が悪そうで、だれも歩いていない。時折怪しげな人物が徘徊している。昼間の通りの雰囲気とは一線を画す。通り向かいのスーパーに冷やかしに行こうかと思ったが、逆にひやひやしそうなので辞めて明日の朝も早いしということで寝た。


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