|
モバイリィな沼レコード.comへ(携帯の方はこちら)
a b c d 沼レ コード 2005ぉぉぉぉぉおおおお |
|
第7章 モノはモノだけど忘れません 自分が自分である証明の手段は一つしかない。 モノによる証明だ。もしかしたら、自分の過去だと思っているものは、 これまでにあった誰かの過去かもしれない。それがあまりにも自分の理想に 近かったために、その理想の過去を自分に当てはめて語っているだけ かもしれない。そうではないと断言できる人間はこの世に1人もいないはずだろう。 周りに人間がそう言ってくれるから、過去に自分のやってきた証拠があるから、 そう言う自分ではない「何か」明確なものが無い以上、自分が自分であると 証明する事はできないだろう。 ある人が言った。「この世で最も恐ろしい事は、 自分を知る人間がいなくなる孤独だ」と・・・唯一確実な事は、 今。今この瞬間自分が自分であると言う事だけだ。 あれからまた、人間が知覚する事すら出来ないほどの時間が流れた。 今や世界には、何も無い。かつてこの世界が、神の領域に踏み入れれる ほどの隆盛を極めたとは誰も知らない。 もちろん過去にこの世界で起こった事も誰も知らない。 なぜなら、何一つ当時のモノが残っていないからだ。 人は知らない。モノは残らない。証明する事など出来るはずもないのだ。 世界は少しずつ。それはまさに風が石を削るかのごとくゆっくりであるが、 世界は少しずつ元の形を取り戻しつつあった。 それが過去にあった超古代文明上に立脚しての事であるなど誰も知る由も無い。 時間は、かつてあった「夢・希望」の偏りを少しずつ、しかし確実に消してい った。 これから世界はどのように進んでいくのだろうか。それは誰にも分からない。 再び同じ過ちを繰り返すのか、それとも これまでとはまったく違う新しい世界を構築していくのか。確実な事は、いずれ においてしても、それが人間と言う生き物 が行い、そして背負って生かなければいけない「業」であると言う事だけだ。そ れは、いつまでも、どれだけの時間が経っても、 たとえ誰も知る者がいなくとも、証明するモノが無くても圧し掛かってくるだろ う。 そしてまた、日は暮れて行き、まったく新しい一日が始まる。いつまでもいつ までもいつまでも・・・・何年も何十年も 何百年も何千年も何万年も何十万年も何百万年も何千万年も何億年も・・・ 今や誰も踏み入る事のない場所に、一枚の薄汚れた白い布地の旗がその姿を半 分ほど土に埋めながら立っている。その旗には 赤い糸でこう刺繍されてあった。 「食べているのか名前なのかとにかく正義の味方。」 11月12日 完成 |