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a b c d 沼レ コード 2005ぉぉぉぉぉおおおお |
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高校一年生 (6)〜『パズー』前夜〜 局長の家には「離れ」があり、そこにはウルオのドラムセットやタクヤのベースアンプ、 局長のキーボードが置いてある。局長達が活動しているバンド「パズー」の 練習は基本的にこの「離れ」で行われていた。ひと月のお小遣い5000円の局長達にとって、 一時間数千円の練習スタジオは雲の上の存在。 そこで局長達は、その「離れ」を改造して「パズー」の練習スタジオとして使っていたのだ。 名前を「犬小屋」と名付けた。 今日は、久しぶりに「犬小屋」に集合。連日の局長とタクヤの話し合いで決まった事を 皆で考える会なのだ。 「パズー」としてライブをする。 それは実質的には、「パズー」としての初ライブだった。 「パズー」のライブは2回。1回は中学校の文化祭でのライブ。 この時には「ピンポンバンド」と呼ばれていた。2回目は、それも同じく 中学校の卒業式での記念ライブ。この時も「ピンポンバンド」と呼ばれていた。 自分たちからライブハウスに乗り込み、「パズー」と言う名でライブをするのは 本当に初めてだった。 これは、惰性で未だに続いている「パズー」をどうするべきかを賭けた局長の案であった。 この提案に、ドラムのウルオは賛成した。 「やるんですか。よーし。じゃあ、やっちゃうぞー」 一方ボーカルのムラヤンはそれを強く否定した。「無理無理無理無理・・・・」数十回は繰り返した。 目立ちたがり屋のウルオと、引っ込み思案で人前に立つのを極端に嫌うムラヤンの性格の差が出た 結論となった。後はギターの啓司の意見を待つだけである。局長とタクヤで1票。ウルオとムラヤンが それぞれ1票。つまり、啓司の賛否によって決定か、保留かが決まるのだ。 それ以上話し合いにならないので、もしやるとしたら何の曲をするのかと言う話題に移行していった。 「パズー」の持ち曲は2つ。文化祭で披露した「Good Love」と、卒業式で披露した「森を抜けて」だ。 「Good Love」はややポップよりのロック。「森を抜けて」はバラードだ。あと、ライブの最後にする お決まりの「スーパーフィニッシュ」と言う曲もあったが、これは曲として考えないので今回は省く。 どちらの曲も、演奏力の低い「パズー」にとってはかなり良く出来た楽曲ではあったが、それでも、 人前で演奏できるレベルであったとは言い難かった。どちらの曲をするのか、それとも新曲を作るのか、 はたまた何か、プロの楽曲をコピーするのか。それぞれに言い分はあった。 話は平行線を辿った。その内、だんだんそんな話はどうでも良くなり、遂には遊び始めた。こうやって 、大事な事をうやむやにしてしまう癖が局長にはあった。タクヤはそのいいかげんな部分を良しとはしな かったが、それでも、一緒に遊んでしまうタクヤもまた、同じ穴のムジナであった事は、今は伏せておく事 にする。 この日、学校の授業で覚え始めたつたない局長のギターを使った新曲が完成した。 タイトル「お前に分かるか」 「なめこは痒い こんにゃく冷たい カレーヌードルはヒリヒリ やぱっり手でするのが気持ちいい〜」 と、要するにどうやって「オナニー」をするかを語ったどうしようもない歌だ。童貞で性欲の溜まりまくった 局長達には、ちょうどいい歌だったんだろう。と言っても、その歌で盛り上がっていたのは局長とタクヤだけ で、ウルオとムラヤンは少し冷めた様子で見ていた。 「このむっつりどもが!!」 その様子を見かねた局長の一言で、その日は解散となった。 その日の夜、局長は「マリオネット」と言う台本を書き上げた。 12月25日 完成 |