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a b c d 沼レ コード 2005ぉぉぉぉぉおおおお |
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高校一年生 (7)〜評決〜 局長の緊張は頂点に達していた。 いよいよ今日の部活の時間。部長に、「マリオネット」を初めて見てもらうのだ。 局長はコレまで、自分の作品を人に見せたことがなかった。局長が、物語を作り始めたのは 小学1年生の時だった。それから数えて10年。誰にも、見せた事がなかった。唯一見せた事があったのは 、前出の中学校の時の「人権劇」の時だ。ただ、この時は恐くて自分の作品を出す事が出来なかったため、 「斎藤亮介」と言う絵本作家の作品を勝手に脚本化したものだった。つまり、自分の作ったもの ・・・という意味では、人生において初めて、それが人の目に晒される事になる。 局長はよく自分の作った作品を読み返す。そして、悦に入っていく。つまり、「やっぱ面白いよなぁ〜」 と言う主観的な観点に立った自己満足の評価だ。しかし、今回のは違う。完全な客観的評価だ。ココで、 はっきり「NO」と言われる事は、もはや、局長と言う人間を否定される事に近いとまで考えていた。 そして、緊張が頂点に達していた。 いつものように、ステージの扉を開けた。ステージの袖のところで、ムラヤン、ウルオ、タクヤが 座り込んで駄弁っている。その奥、ステージ中央で何人か先輩が話をしている。ちゃんと部長もいた。 「ういっす。」 タクヤのあいさつを、局長は無視した。そのまま、つかつかとステージの中央へ。 「・・・部長・・・書いてきました。」 口調とは対照的に、慌てた動作でルーズリーフをカバンから取り出した。 「すごーい。もう書いてきてくれたんだ。」 「え・・・と。はぁ。思ったより、短かったもんで・・・」 「いやいや。凄いよ。私なんか、『南国』いつまで経っても書けないもん。ネ〜ふーちゃん?」 「エ?何々?お〜!!凄い凄い。ぶちょー!!あたしも読んでみたいっす!!」 「ん。読んでみよっか。あ〜ドキドキする〜。」 その1000倍ドキドキしていた局長は、平静を装いながらタクヤ達の方に向かって歩き出した。 「今の何なん?」 「あ〜なんか、脚本書いてみんか?って言われたけん書いてみたんよ。」 「へ〜やるやん。何てタイトル?」 「マリオネット。」 当時、同名のアニメをしていた為、ムラヤンがいち早く反応した。 「・・・ま・・・マリオネット?」 ムラヤンとウルオがニヤニヤッと顔を見合わせている。実は、先日部長の言った「勇気ある題名」の 意味する事も同じだった。つまり、今やってるアニメと同じタイトルをつけるとはやるね〜 と言う意味だったのだ。と言っても、アニメを見ない局長にとっては、何の事かまったく分からなかった。 「マリオネット」と言うタイトルも別の所から持ってきたものだった。80年代に一斉を風靡した 「ガーリー」と言うバンドの代表曲「マリオネット」を聞いていて、膨らんだ話だったからと言うのが その理由だった。マァ、どの道パクリに違いのだが・・・ そうこうしている内に、部長が「マリオネット」のルーズリーフを持って局長のほうへ歩いてきた。 どうも読み終わったようだ。 「高津君。読み終わったよ。」 「エ〜ッと。ダ・・・ダメだったでしょう?場面変更多すぎるし。つ・・・使えませんわね。」 てんぱったまま、局長は早口に弁明を始めた。まだ部長が何も言ってないにもかかわらず。そして、 部長も口を開いた。 「・・・そうだね。場面変更多すぎるね」 評決は下った。 1月25日 完成 |