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a b c d 沼レ コード 2005ぉぉぉぉぉおおおお |
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高校一年生 (8)〜思いあぐねる〜 そもそも演劇における場面変更は出来る限り控えなければいけない。 場面変更をする間、見ているお客が現実に引きも出されるからだ。あまりにも何度も、 現実に引き戻されると、感情移入しづらいばかりか、ストーリー自体が切れ切れになり、面白みも半減する。 加えて高校演劇は普通1時間以内に終わらなければいけない。となると、どんなに譲歩しても場面変更は 5回まで。5回と言うのは多すぎる。出来れば場面変更なしか、1〜2回が理想。 そう部長に教えられた。 確かに局長が書いた「マリオネット」は、時間にして45分くらい。その間に8回の場面変更があった。 つまり5分に1回の場面変更。分かりにくいならテレビドラマに置き換えてもいい。 45分中、5分に1回CMが入るドラマに果たして感情移入できるだろうか。・・・答えは「否」である。 マンガでならそれは「あり」だ。緊張感を出すために当たり前に使われている手法だ。コレまで マンガばかり描いていた局長は、マンガと同じ構成で物語を進めてしまったと言うわけである。 結局、創作台本の件は保留。当初の通り、「すてふぁにー」と言う既成台本で行く方向になった。 局長は新しい構想を考えた。「場面変更は5回まで・・・」そう何度も呟きながら、次の話作り に入ったのだ。次はどんな話を考えようか。どうすれば、場面変更5回までで面白い話が作れるか・・・ そんな思考に縛られながら、局長は思いを巡らせて行った。 局長は同時にもう1つ。考えていた。それは「パズー」のライブでやる曲の事である。 局長には2つ案があった。コレまでに作った曲前述の「森を抜けて」を編曲し直すと言う案。もう1つは、 「ピンポンズ」の頃に作った曲「糧となるもの達」か「楽しい日々は過ぎ去りて」のどちらかをバンドとして 作るというものである。 先日こんな事があった。 いつものように、休み時間局長が寝たフリをしていると、タクヤがやってきてライブがありそうだと言うのだ。 どうやら、タクヤがタクヤで「パズー」が出演できるライブと言うものを探していたらしい。場所は、高松。 「YANAHA楽器店」の5回にあるライブハウスで行われる「ティーンズライブフェスタ」と言うもので ある。時間は1バンド15分。参加費用は8000円となかなかお手頃なものだ。タクヤはそれをかなり必死に なって探してきた。 その話を聞いたとき、局長はもうそのライブに出る決意が固まった。何より、タクヤのバンドの事を 真面目に考えてくれている態度に感動したのだ。そのありがたさと言ったら、言葉に出来るような 簡単なものではなかった。まだ、ライブに出演するかどうかは「パズー」的には保留だったが、そんな事は 関係なかった。啓司の考えもまだ聞いていない。ムラヤンもまだ、やるとは言っていない。だが、それを 説得してでも、絶対にやりたかった。それ位に、局長は嬉しかった。 このよな経緯で、現在局長は2つの問題で思いあぐねていた。 それから数日たったある日の部活中、水野と言う先輩が局長に話し掛けてきた。 「ね〜ね〜高津君。高津君って結構たくさんマンガ持ってるんでしょ?」 「はぁ・・・まぁ・・・好きなんで、そこそこには持ってますけど。」 「エ〜ッと・・・『既成獣』って言うマンガ持ってる?」 「オオ!!『既成獣』!!それオレがこの世で一番好きなマンガですよ。持ってるって、勿論。と言うか 愛読書です。」 「まで?やった〜。やっぱりおもしろい?」 「やばいッスね〜。オレはあれ読んで、物語ってものの考え方が変わりましたよ。何かこう・・・やっぱり、 書くからには、訴えるものがないとネ・・・みたいな?」 「へ〜そんな面白いんだ。」 「いやホント、オレはあれのお陰で今みたいな物語書くようになりましたから」 「んぢゃさ、それ貸してくれない。よんでみたいの。」 「いいっすよ。んぢゃ明日持ってきますわ」 「ウン。お願い。」 水野先輩はそう言って、部長とかのいるステージの真ん中へ戻っていった。 局長は、自分がつくづく自分の好きな話になると極端に饒舌になる典型的なオタクだとか考えながら、 ふと閃いた。「そうか・・・忘れていた。オレには『既成獣』があるじゃないか・・・あれをと同じ テーマでオレ風な話がかけるんじゃないか?」・・・と。 その瞬間。局長の悩みは2つとも解決に向かい始めた。 2月10日 完成 |