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国鉄改革の真実―「宮廷革命」と「啓蒙運動」
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| ジャンル: | 本
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| セールスランク: | 19576 位
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| 発送可能時期: | ご確認下さい
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| 参考価格: | ¥ 2,765 (税込)
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葛西氏という侍の話。これはおもしろい。
一流のビジネス書である。
私と同世代の人間なら、「順法闘争」とか「スト権スト」とか当時子供の私には、意味の分からない言葉が国鉄施設に殴り書きをされていたのを覚えているだろう(どうやら、違法ストで適法なストを獲得するという意味らしい)。
それから、荷物列車から荷物が無造作に放り出されるのを見て、憎悪に近い感覚を覚えた人も多いのではないだろうか(実際、鉄道貨物で着いた荷物には壊れたものも多く、送ってくれた人の好意が無になったことに親が寂しい顔をしていたのも思い出す)。
あれから、三十数年、国鉄はJRに変わり、サービスが大きく向上したことは、国民自らが肌で感じていることだろう。
先日、葛西氏の講演を聞いて大変おもしろかったので、買ってみた。
本書は鉄道ファンと言うより、企業改革とくに労務改革に関心を持つ人にインパクトを与える本であろう。
政官労との相克の中、改革は進むが、ここで重要な役割を果たしたのが、いわゆる国鉄改革三羽烏以外では、中曽根総理、杉浦総裁の存在である(ただ、良いように書きすぎてある。まさかとは思うが誉め殺し?)。
ただ、実は陰のキーパースンは、あの元陸軍参謀本部の瀬島龍三でもあったかのような記述も散見される。
うまくいっていない公的組織の背景には労働組合の存在があるというのは誰もが感じているのではないだろうか。
国鉄、NTT、日航、社会保険庁(郵政は?)しかりである。
NTT、日航が劇的なサービスの改善、経営の改革を果たせていないのは、やはり葛西氏のような能力ある人を組織に抱えていなかった故の必然であろう。
人件費を切ることが改革だとの誤解もあるようだが、郵政改革も社会保険庁改革も最後は長期的ビジョンを持った有能の「士」を得るかどうかであろう。
国鉄改革は、すばらしい先例である。このような途を先見の明を持って切り開いた葛西氏の努力に敬意を払いたい。
国鉄から各JRへの資産の切り分けの話が出てくるが、論旨明快な本書の中でその部分だけわかりにくい。
新幹線保有機構が絡んでいたということだけがその理由ではないと思うが、もう少し、しっかり読み込んでみたい。
後世に語り継がれる作品となるのでしょう
本書の「序にかえて」では、「葛西さんは、東京大学法学部で岡義武教授の講義を聴き、歴史の琴線に触れ、さらに、岡教授の演習で歴史学への関心を深め、一時は学者として残ることも考えたと言われている」(御厨貴)と記載されているが、本書では、このような精神の下、国鉄改革の教訓を後世に残すべく、今日に至るまでの経緯の復元を果敢に試みたものであるといえる。
背景等についての予備知識のない者にとっては、若干わかりにくい面もあるが、いずれにしても、国鉄改革の意義を理解する上で、本書がその一助となることは揺るがないであろう。
現在入手困難ですが
JR東海の駅構内書店、KIOSKには置いてありました。
焦って古本屋から高値で買わなくてよかった。
しかし古本屋って新刊でも入手困難なものは倍くらいの値段を付けるんですね。
ダフ屋と同じですね。
10/19追記
再販になったようです。
国鉄分割・民営化の貴重な記録
労組に翻弄され、経営の自立もないまま崩壊していった国鉄の、経営側から見た貴重な記録で
ある。
まさに絶妙のタイミングで国鉄の担当者、政治家がうまく機能し、分割・民営化の実現へ、実
に幸運に恵まれていたと感じられた。特に当時の中曽根総理の強い意思は大きかったことが理
解できる。国鉄の分割・民営化が決定されてから、法案成立、実際に分割・民営化の昭和62年4
月1日を迎えるまでの軌跡、また、分割・民営化されてからのJR東海の東海道新幹線の新車開
発、高速化、品川新駅設置と、さらなる飛躍まで、一挙に興奮して読めた。
なお、分割・民営化といっても、新幹線と貨物を別会社にしたことを問題視しており、あまり
一般には知られていない、新幹線保有機構の解体についても非常に興味深く読めた。
ただ、用地問題等でJR他社を批判するところが散見されるが、ビッグプロジェクトであった
東海道新幹線の品川新駅について、計画が発表された当時の新聞報道では、JR東日本の用地
を買収するにあたって、JR東海からJR東日本に直接交渉せず、JR東海から運輸省を通じ
て簿価で土地を譲って欲しいとJR東日本に話を持ちかけたためにJR東日本を怒らせたと記
憶している。
JR東日本は、そのやり方こそ「政治の介入」と怒っていたが、その点についての真相はどう
だったか、釈明でも良いから記述が欲しかった。品川新駅は結局、JR東海の当初案より縮小
された形の開業となった。
国鉄からJRへ民営化する過程を詳細に綴った1冊
実際に国鉄からJRへの分割民営化改革に関わった当事者が記しているだけあり、民営化に至るまでの国鉄内部の内情や過程が具体的な人名を交えて詳細に書かれています。
また著者による自叙伝的な作品とも言えるかもしれません。
本自体は350ページ近くあり、ハードカバーゆえボリュームはありますが当時の国鉄改革の歴史を知る上で貴重な1冊であると思います。
それにしても、文中の随所に何度も「国労」という言葉が出てきます。
ここに分割民営化の目的が慢性的な赤字体質の脱却と同時に国労対策にあったことは行間から垣間見えますね。
中央公論新社
未完の「国鉄改革」―巨大組織の崩壊と再生 なせばなる民営化JR東日本―自主自立の経営15年の軌跡 JRはなぜ変われたか マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実 「JR総連・東労組」崩壊の兆し!?―「JR東日本革マル問題」の現状
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