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過去の愛車File.2
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Paughco1600(PAUGHCO) 1997年型(?)
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FLTに乗って、「ショベルはやっぱり気持ちイイ。ショベルはやっぱりかっこイイ」と感動し、「これでもっとストローク伸ばせばもっとドコドコして、フレーム軽くすればもっとギアをロングにできて、そーすればもっと気持ちよくクルーズできて、自分にとって究極のHDが出来上がるのだろうな」と幻想を抱くに至った。とりあえずはFLTのOHを実施し、のんびり乗り続けようと考えていたが、shopで相談する内に勢いがついてしまい、正気に戻った時にはすでに前述の幻想を実現すべく突き進んでいた。モーターは(アメ車の場合何故かエンジンでなくモーターと呼んだ方が気分である)、とにかく目一杯贅沢をした。
まずデルクロンのビッグボアケース(これはケース下側が蓋状になっていて、カバーをカパッと外せば下からクランクが丸見えになる。ドレンもついていて、簡単にケース下からオイルを抜くことができる)。 アクステルのビッグボアシリンダー(最初は5インチストローク用のシリンダーをオーダーしたが、送られてきたのがキズモノで使えず、急遽別に入手したストロークがちょい短いモノを使用した。確か4・3/4。勿論クランクも合わせて変更)。 STDのツインプラグヘッド(スタンダードの略ではない。ヘッドには余計なオイルを溜めない様、shopの手で戻し側に外部オイルラインを増設)。 S&Sのストローカークランク(実はこれが失敗)・オイルポンプ・ピストン(JE製を使いたかったが、ローコンプにするためS&Sのエボ用フラットトップを使用)。 アンドリュースのカム(Jグラインド?忘れた)。 ベルヴァタッチのリフター(セミハイドローリックタイプ)。 プリモの3インチベルト(この頃はまだ4インチなど出回っていなかった)。 リベラのプロクラッチ(shopの人もニュートラルでクラッチ握ると回転が停まる!と変な感動をしていた)。 キャルプロダクツのトランスケース(実は中身のギアはオリジナルのリビルト)。等々で組み上げた。キャブは当初カールススピードショップのタイフーンだったが、セッティングパーツが入手できなかったため、後に在庫処分のGキャブに変更。こんな寄せ集めだったために、パーツの入手だけでもえらい時間がかかった。前述のシリンダーの様に、届いても不良品だったり、間違っていたりして使いモノにならないことも多々あった。代替パーツが届くまでまた数ヶ月などという場合もあり、2年の歳月の大半はモーターのために費やされた。ちなみにローリングシャシーはパウコのリジッドフレーム(ショベルより背の高いエボ用にトップチューブがやや折れ曲がったタイプ。横からみた時にステアリングヘッドからリアアクスルまでが一直線でないため嫌がる人もいるが、このおかげでストローカーモーターを積んでもヘッド上に十分なクリアランスが確保できて、メンテが楽だった)、トリプルは国内パーツの可変タイプ、そしてフォーク・前後ホイール・ブレーキキャリパーのみFLTからの流用・・・。車検証上の車名はフレームメーカーから「パウコ」となった。「パウコ」名での登録は国内で第一号車だと聞いたが、本当かどうかは未確認。完成したバイクは素晴らしく格好良かったし、機械的にはほぼ完璧だった。しかし電装パーツとの巡り合わせが悪くトラブルが頻発(「トラブル」の項参照)、おまけにこれだけ手をかけたモーターから自分の期待するフィーリングが得られなかったため、急速に熱が冷めていった・・・。フィーリングについては自分のパーツ選択の失敗である。ストロークを伸ばすことばかりに目が向いて、肝心のクランク・マスを考慮していなかったのだ。すなわちS&Sのストローカークランクは、ショベル用もエボ用と同じで、オリジナルショベルのそれより大幅に軽量化されていたのである。まあ本来レーシングパーツなのだから、当然と言えば当然であるのだが。なものでショベルのフィーリングに惚れ込んで、その持ち味を増幅させたいという自分の幻想は打ち砕かれ、軽いクランクはグングン回り、パワーはあるがクルージング向きではない、何と言うか常にスロットルを開け開けでバンバン高回転を使う様にせかされると言うか、とにかく一定回転でドロドロ流す気にはなれないバイクになってしまったのである。こうして乗る機会はめっきりと減ってしまったのだが、それでも維持し続けようと思っていた。RSに試乗するまでは・・・。
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