『幕末の会津藩』
 
2001.12.10.中央公論社刊、中公新書所収。著:星亮一。

概要──
 『幕末会津藩往復文書』を底本に、京都守護職に就任した会津藩が上京し、鳥羽伏見の戦いに破れて退却するまでを描く。

 全体としては親会津の論調ながら、往復書簡に見られる会津藩の「早く京都守護職を返上して帰りてー!」と云う泣き言や、会津きっての俊英で、薩摩藩との大同盟を成し遂げた秋月悌次郎の左遷問題にも踏み込んでいる辺りはなかなか面白い。特に、秋月の左遷に松平容保の意図が働いていたのではないか? と云う推理は、ややもすれば松平容保を神聖視してしまい勝ちな生粋の会津鎮魂史観には思いつかない切り口で、読み応えが有りました。流石、同じ奥羽越列藩同盟でも「ドン五里」と蔑まれる事の多い仙台藩出身の星先生だけあって、ちょっと皮肉な視点が効いてますなw


【総評】:☆☆☆