『戊辰秘策 小説・輪王寺宮公現』
 1998.09.30.新人物往来社刊、ハードカバー。著:長尾宇迦。

粗筋──
 激動の時代を生きた輪王寺宮(後の北白川宮)と、彼の腹心で輪王寺宮を東武皇帝に擁立しようと奔走した怪僧・義観の活躍を描く。

 小説としての評価は最低。長々と戊辰戦争の戦局に付いて義観の口から語らせたり、輪王寺宮の幼馴染の光姫が出て来たかと思ったら何の脈絡も無く暗殺されたり、かと思ったら上野戦争に関する描写は至極あっさりで、それどころか榊原鍵吉による救出劇もスルー……うーん、完全に力点を間違えてます。輪王寺宮も飲んだくれてるばかりで動かない、義観は策謀は色々巡らすけど実行はしないetcって感じで登場人物のキャラも立ってないし、最後まで読むのが苦痛に感じられました。折角、「東武皇帝」と云う美味しいネタを素材にしながら、この脱力感は一体何なんだw


【総評】:輪王寺宮に関する個人データ(武芸が好きだとか、酒好きだとか)を得られた以外は、全く得る所が有りませんでした。時間の無駄。