『秘剣奔る 静山剣心帳』
1997.07.30.新人物往来社刊、ハードカバー。著:新宮正春。
| 粗筋── 松浦静山老人は今でこそ隠居して毎日市井の話を書き留めているだけの好々爺だが、元は肥前平戸六万石の藩主で、心形刀流の免許皆伝の腕前の持ち主であった。そんな静山の元に、今日も事件が舞い込んで来る……時代劇連作短編集。 |
『三つ葉葵の剣士』に続き、新宮作品は二冊目。段々付き合い方も解ってきました。つまり、新宮センセイはピカレスクロマンのヒーローほど悪く無く、司馬遼小説のヒーローほど格好良くも無い、「普通よりちょっと悪い人(ちょい悪オヤジか?!)」を描きたいんですな。今回の主人公の静山も、賄賂を贈ったり辻切り紛いの事をしたり、挙句に不必要な発言で柳生流の恨みを買ったりと大忙しです。お陰で私はさっぱり感情移入出来ませんでしたが、多分こーゆーノリが好きな人が居るんでしょう。
【総評】:波長が合わないのは仕方が無いですな。目の付けどころが好きなだけに残念ではありますが……。